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小説や詩的なものたち

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果たして上達していくのか?と生温かく見守っていただけたら嬉しいです。
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娘が語る母の物語

娘が語る母の物語

今回、西先生が書かれているnoteを拝読し、#わたしたちの人生会議 というテーマの募集をみて「私の母のことを伝えたいな」と思いこのnoteを書きました。

母は今も元気でいることを先にお伝えしますね!

母は准看護師で、その娘の私も看護師になりました(今は病気のため働けなくなりましたが)。なかなかの似た者母娘です。

看護師がふたりもいる家族ですし、会話の多い家族でもありましたから
臓器移植のニュ

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冬将軍は暴君である

冬将軍は暴君である

冬型の気圧配置にベッドに張り付けになっている闘病フレンズは多いのではないでしょうか?

どうしてこうも疾患に容赦ないのか…。

だいぶ前から気象による体調の変化については研究され始めています。

昔から「雨が近づくと関節が痛くなる」というように、
関節や身体の痛み、頭痛、めまいなどの不調が出る人は多くいるようです。

私は慢性疲労症候群ME/CFSと治療済みではありますが、脳脊髄液減少症があります

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看護師が見る病棟の怪談

看護師が見る病棟の怪談

あなたは、幽霊を見たことがありますか?

(怪談話など怖いものが苦手な方は気をつけてください)

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 私は田舎にある総合病院で働いて5年になる看護師だ。その病院は、町にある病院としてはかなり大きな規模で、24時間救急の受け入れ体制で手術施設もある。
 その小さな町は大きな都市を結ぶ国道沿いの丁度中間地点にあり、なぜか夏も冬もレジャーやスポーツに大勢の観光客が訪れる町だ。大勢の人が集まればその中に

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ドラマ「知らない人んち」第1話構想

note、始めました。

いつもTwitterから特定の方のコラムを読みにnoteに訪れていたのですが、面白そうな企画を目にした事をきっかけに始めてみました。

新実験ドラマ「知らない人んち(仮)」シナリオコンテスト。この企画に参加してみたくてnoteをはじめようと思ったのでした(術中にはまる)。

が、しばらく下書で置いておいたら期日過ぎちゃったかな?
まぁそれでも「第1話」を考えてみました。

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あの恋

#あの恋

このハッシュタグをみて思い出したのは中学生の頃の思い出だった。

伝えることもせず、それでも相手からどう思われてるんだろうとそわそわとしながら思い出に終わった恋。

きっと恋だったんだな、と思う数少ない恋。

中学生の女子は誰が好きかという話題がよく上がるだろう。

そんな話の中で、仲の良い友達の口から出た男の子の名前を聞いてどきりとした。

私が気になっていた男の子の名前。

仲の良

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絶望

絶望

私のいる価値は、相手にとっていったい何なのだろう。

ただただ、無条件に受け止め続ける事などできない。

だが相手はそれを求めている。

ただの友達ならばそっと離れればいい…。

そうできない相手なら?

どうしたらいい?

この関係を実感して、私はただただ絶望している…。

静かにもがく

静かにもがく

去年の私の気持ちはこんなふうに凍てついていた

焦れば滑って転ぶ……

慎重に慎重に。

今年もそんな年になるんだろうか。
今のところは慎重に慎重に一歩を、と思っている。

心は凍てついたまま。

早く春の暖かい陽射しを浴びたい

それまでは静かにもがこう。

みえない

みえない

どちらの方向に泳いでいけばいいのか

どちらが上か下かも、わからない。

探せば探すほど

もがけばもがくほど

どんどん何もみえなくなっていく。

このまま身を委ねて沈んでいけばいいのだろうか

ゆったりと底へ沈めば
上から差す光が見えるだろうか

枯渇

枯渇

いつからこんなに心が乾いてしまったのだろう。

人と日常会話ができない事が、
こんなにも辛くて、悲しくて、情けないだなんて知らなかった。

一緒に住んでいても私に声がかかる事はない。

私の声は聞こえているのかもわからない。

一緒に住んでいても目を合わせない
共有空間では入れ違いに出ていってしまう。

恐る恐る声をかけるのも、背中越しだ。

知り合って何年だろう。

優しい人だと思ってた。
私が

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溢れる

溢れる

灰色の冷たい空を見上げて

ほぅっと息をつく。

力が抜けるとともに、涙が溢れた。

…いったい今まで何を頑張ってきたんだろう…

一旦溢れ出した涙は止めることができない。

…大丈夫、今は一人だ…

止めることができないなら、止めようとしなければいい。

もうずっとずっと、我慢しすぎたんだ。
こんなになるまで一体、何を我慢していたんだろう…

日常のそこかしこに息を抜く場所はあったはずだ。

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冬の一歩目

冬の一歩目

今日は通院。

今シーズン初の冬靴で行ってきます。

道草

道草

寄り道 みち草 落ち葉かき

サクサクと小気味のよい音を聴きながら

何ヶ月ぶりかの陽を浴びる

次のお散歩はきっと銀世界

マジックアワー

マジックアワー

空が夕闇に堕ちる前

ため息の洩れる時間がある

普段見られない時間の流れが目で見られる時間帯

その一瞬を捕らえる