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お金ブロック外れる『じいじと子供』
「じいじ、今日も寒いね」
「あぁ寒い。こたつのなかでまるまるさ」
「それって猫だけじゃないの?」
「猫と老人の特権だよ」
「じゃぁ僕は違うね。子供は風の子、でしょ?」
「前もいったろ?老人と子供の時間は似ているってさ」
「うん」
「だから今日はいいんだよ」
「じゃぁこたつの中でお絵描きするよ。飽きたらこたつの中で寺の天井の辰呼んでじいじのせて世界を旅する、勇者の冒険する、じいじはコタツで丸まって
小さな読む絵本『鐘』800字未満
「
『祝福を祝福の鐘を僕らにしゅくふくの鐘がなる
満ち満ちよ 僕らの胸から脳髄へと骨から足のつま先へと木々の梢から天頂へと葉脈から大地へと
祝福の泉よ湧き上がれ』
」
「ぼうやどうしたんだい?」
「じいちゃん、ぼうやはよしとくれ、僕には名前があるんだ」
「あぁそうだったよ、かわいいぼうや」
「まったく」
「それで何をよんでいるんだい?」
「詩だよ。読めば読むほど幸せの鐘がなる詩」
「そうかい、そう
『半熟卵』 (500字ショート)
半熟卵料理人
ザス伯爵「この間の半熟卵というものをつくってくれたまえ。」
料理人「は、はい、かしこまりました。」
料理人は怯え切っていた。
ザス伯爵「失敗するなよ。したら、こっぴどく懲らしめてやるからな。」
料理人「は、はい!伯爵様。」
料理人はなべに水をいれて火をつけた。と、そこにドアノブの音が天井の高い屋敷に響いた。しばらくして使用人が顔を出した。
使用人「伯爵様。学者ガラバ様がお見えです。
ショート1400字『夕顔』草稿案
花の妖精たちが集まっていました。ひまわり、チューリップ、それからスイレンたち。
きれいで、
あいらしい。
ある妖精は軽やかで、ある妖精はしとやかで、ある妖精のほほ笑みは天女のよう。
「おや?ユウガオさんがおりませんわ。」
朝顔が言いました。
「まだ咲かぬユウガオさんから書面をあづかっています。」
「書面?」
「えぇ、書面。」
辺りがざわつきました。
「えっほん。わたくしが読み上げます。」
女郎
【菩提樹の長老たちシリーズ】(大人も読めるお話集)『井戸世古』(草稿1)
【菩提樹の長老たちシリーズ】(大人も読めるお話集)『井戸世古』(草稿1)
■はじめに昔話や伝承、説話は古来から受け継がれる日本人の美徳や智慧の宝庫だと思いますがいかがでしょうか?
わたくしも古くからの人々の知恵の結晶である説話や昔ばなしに学んでみたいと、
未踏の森深くにたたずむ一本の大樹に宿る長老たちのお話集として再話(創作も含む)をはじめてみました。
本日のお話は、伊勢の伊勢の仁田村に伝わる伝
絵本原稿『僕とおじいちゃんの思い出』シリーズ【どうせのへんげ】
1)(挿絵:ロボットを組み立てて遊ぶ僕)
僕は、一人で遊ぶのが好きなほうで、
ロボさえあれば、ずっと遊んでいられる。
2)(挿絵:ゲームをする僕)
それと、ゲームもする。こどもだからね。
3)(挿絵:友達と遊ぶ僕)
今日は友達と遊んでる。
名前は、どうせ太郎。本当はルネ。
いつもどうせっていってるんだ。
4)(挿絵:部屋で遊ぶ僕とどうせ太郎)
「へ~、これ、組み立てるの?どうせ、ぼく
0歳1歳2歳3歳絵本原稿『どんな音?』
1)耳を澄まして
2)聞いてごらん?風の音
3)聞いてごらん?雨の音
4)聞いてごらん?ぱぱの足音
5)聞いてごらん?犬が吠える声
6)聞いてごらん?お掃除の音
7)聞いてごらん?隣の赤ちゃんの泣く声
8)聞いてごらん?ママの心臓の音
9)聞いてごらん?あなたの胸の音
10)聞いてごらん?あなたの心の声
11)耳をすましたら、
聞こえた 聞こえた あなたの音
とってもやわらか
絵本原稿『僕とおじいちゃんの思い出』シリーズ
【絵本原稿 僕とおじいちゃんとの思い出シリーズ】
1)僕にもある思い出の桜(挿絵:犬と僕と桜)
トゥデーと散歩中の僕の目前に、はらはらとうすいピンク入りの花びらが舞ってくる。トゥデーは、僕の飼っている漆黒のスマートな犬。
2)つかめないのは思い出みたい(挿絵:桜の花びらとじいちゃんとの思い出)
桜の花びらはつかんでやりたいと手を伸ばすと、なかなかつかめない。僕の思い出みたいに。
3)ほおっ
『おっぱいまんじゅうちゃんかくれんぼのあとは?』(赤ちゃん絵本)
『おっぱいまんじゅうちゃんかくれんぼのあとは?』
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気が付いたら、おっぱいまんじゅうちゃんはひとりぼっちで野にいました。
かくれんぼをしていたはずでした。
「おっぱいまんじゅちゃん、おっぱいまんじゅうちゃん。」
まだ太陽が大きな影を作っていた時間には、
何度もおっぱおまんじゅ
【2分文学集】むかしばなし『りんたろうとさくたろう』
ある村に、自信のないりんたろうという男がいた。
その村では、年に一度
誰が一番力持ちか、競うお祭りがあった。
一番のものは、みなにわんさわんさとかつぎあげられ、勝利をたたえられた。
りんたろうは、一番じゃぁなかった。
それで、こう言った。
「ふん、大したことない、こんなちっさな村で一番になったって、上には上がいる。」
そりゃぁそうだ。そのとおり。
この村では誰が一番かけっこが早いか、競うお
大人の絵本【10月の八百万の神様をのぞいてみました。】
2部制の絵本原稿ストーリーです。
秋の夜長にたまには、文字文化で、脳トレ🧠!?ご利益にあやかりましょ♡
お楽しみいただければと思います🍵
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【10月の八百万の神様を覗いてみました。】
<10月第一章 出雲>
①【社の地図の絵】
今月は10月ですね、神無月。日本の神様がたは出雲においでになっています。すこし、出雲を覗いてみましょうか。