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rebake(リベイク)~ロスパンを食卓へ~

rebake(リベイク)


皆さんはrebakeというサービスをご存知でしょうか?

今回はパン屋さんで出てしまう食品廃棄、いわゆるロスパン削減を、情熱をもって取り組まれているrebakeというサービスを取り上げます。

rebakeを紹介しようと思ったキッカケは、私とツイッターで繋がって下さってる企業様を紹介することで、今のご時世の中での売り上げや、知名度などの貢献が少しでもできたらと思いまして、今回お声がけさせて頂きました。

水戸部さんへの取材も含めて、紹介させて頂きます。スマートフォンで検索や購入される方が多いと思われますので、ホームページの紹介はスマホ画面を主に紹介していきます。

食品ロスの量は?

さて、突然ですがここで問題です。

今回は食品ロスにも関する話題ですが、
日本ではどれくらいの食品が廃棄されているでしょうか?

①70万トン

②273万トン

③612万トン




正解は...





③の612万トン!


なんと日本では、年間612万トンもの食品が廃棄されていると言われています。

2017年度の日本における食品廃棄物等(注66)は年間2550万トン発生し、うち食品ロスは612万トン発生していると推計されています(消費者庁:第1部 第2章 第2節 (1)食品ロスとは)

https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_research/white_paper/2020/white_paper_131.html

それでは、パン屋さんで出る廃棄量はどれくらいでしょうか?



割合として、大きいパン屋さんでは作ったパン屋さんの5〜10%も売れ残ってしまった、という理由で廃棄しているという現状だそうです。

小さめのパン屋さんより大きめのお店でロス(廃棄)は多く、大きめのパン屋さんでは平均で作ったパン全体の約5~10%もロス(廃棄)せざるを得ないといいます(方法:パン屋さん約100店舗聞き取り)。

https://rebake.me/blogs/news/9


一軒一軒パン屋さんを周り、パン作りに対する真摯で熱い思いとは裏腹に、廃棄が沢山出てしまうという現状を変えよう、と一念発起されたのが、rebake(リベイク)の代表である、斉藤さんでした。

rebake(リベイク)を作ったキッカケ


ブーランジェリーボヌール (東京都千代田区)

リベイクというサービスを作られたキッカケは何でしょうか?

〈自然や環境に良いフィードバックがある仕組みがあればという問題意識が常にあったことがきっかけです。rebakeの代表である斉藤は、北海道の農家の出身で大学院でも農業や生態系の研究をしておりました。耕作放棄された農園を貸し出す会社に入り、価値が無く必要とされていないものは一方で、欲しい人もいるということに気づきました。自身のバックグラウンドである「食」ではじめられることがないかということ、パンが好きだったこともありrebakeを立ち上げました。〉(rebake 水戸部さん)

ロスパン救済サービス


rebake HPより(スマホ版)


rebakeというサービスが出来たのは、2018年11月から。現在の取り扱い店舗数は、なんと814店舗。全国各地のベーカリーショップからパンを取り寄せることができ、パンの種類もとても豊富です。設立当初は食品ロス関連サービスはほとんどなく、rebakeさん含め、わずかなサービス数だったそうです。

現在のrebakeのユーザー数は約10万人、比率としては女性層が多く、年代としては40代〜60代の方を中心に多くの方に利用されています。

天然酵母のパンも数多く取り扱っており、アレルギーに対応したパンも多く販売されています。rebake(リベイク)独自のサービスであるグルテンフリー定期便は、小麦粉アレルギーの方もパンを美味しく食べれるように、と考案された定期購入サービスです。

rebake HPより

以下は水戸部さんへの取材の抜粋です。

アレルギー対応のパンも多く取り扱われてますが、アレルギー対応をしようと思われた理由をぜひ教えて下さい。また、リベイクとして今後アレルギーを持ってる消費者さんへのパン販売について、どのように取り組もうと考えられてますか?

〈アレルギーをお持ちのかたがいるご家庭は、みんなで一緒のものを食べる、ということがどうしても難しくなります。そういった方々にみんなで笑顔に喜んでもらいたい、と常に考えております。また、日本のお米の消費量を増やしたい、日本のお米をお米以外でも楽しんでもらいたいということもございます。

グルテンフリーの定期便もその取り組みの一つです。定期便ではより細かく、アレルギーに対応できるよう、ご注文いただいたかたお1人ずつにアンケートをとり、該当食材を使わないお店からパンが届くように手配をしております。また、そのようなパンを開発してもらうよう、お店にもご協力してもらっています。〉(rebake 水戸部さん)

価格帯は?

houraido(徳島県海陽町)

rebake(リベイク)での販売方法は、個別販売ではなく、全てセット販売となっており、多くて10個以上パンが入った商品になります。値段は3,000円前後がもっとも多く、価格設定はお店の方々とrebakeさん側で相談し、お店の方の意見を尊重しながら決められています。

食パンだけでなく、お惣菜パンや、ベーグル、シフォンケーキ、焼き菓子など、お店によってパンだけではなくお菓子も付いているセットもあるので、お子様だけでなく、大人も喜ぶ豊富なラインナップとなっています。

検索ページには、価格帯、パンの原材料を細かく選ぶことができます。卵や乳製品アレルギーをお持ちの方も、卵や乳製品が使われてるパンを除いて検索できるので、食べれる成分が限られた方でも利用しやすいでしょう。

また、砂糖を使わないパンを食べたい方や、天然酵母、オーガニック小麦など健康志向の方向けのパンも取り扱っています。

rebake検索画面

また、砂糖を使わないパンを食べたい方や、天然酵母、オーガニック小麦など健康志向の方向けのパンも取り扱っています。
気になった方は、ぜひホームページをチェックして検索してみて下さい!

選りすぐりのパン屋さんが集結!!

Baguette Magique (滋賀県草津市)


rebake(リベイク)に出店されているパン屋さんは、実店舗を持つ持たないに関わらず、パン屋さんや焼き菓子屋さんとして営業されていらっしゃれば、参加することができるため、新たにパン屋さんが参入しやすいよう、間口が広くなっています。

・天然酵母に力を入れてるように見受けられましたが、天然酵母のパンをリベイクで取り扱おうと思われたキッカケは何かありますか?

〈天然酵母に力をいれている、といったことは特にございません。おそらく、リテールベーカリーがたくさんご参加してくださっているので、自然と天然酵母のお店が多くなっているのだと感じます。〉(rebake 水戸部さん)

廃棄量の削減

rebake(リベイク)の地道な取り組みにより、パンの廃棄量の削減に繋がり、パン屋さんだけでなく、SDGsのゴールに対してもコミットしています。

SDGsにおいて食品廃棄はかなり問題になっておりますが、リベイクに出店されてるパン屋さんの廃棄率はどのように変わりましたか?

〈パン屋さんとのご連絡の中でそういったお声はよくいただきます。自分自身で作ったパンを捨てることがなくなり、心理的な負担がなくなったとお伝えいただき、とってもうれしいです。

全くパンを捨て無くなったお店、廃棄率が半分以上減ったなど、パン屋さんによっても様々です。rebakeではどうしても送れないパン(生の野菜やフルーツを使用したパンなど)があるので、どうしても100%の廃棄削減は難しいというお店もいらっしゃます。〉(rebake 水戸部さん)

今後の課題

〈パン屋さんにとってロスパンを販売する、パンを捨てないということがということが当たり前になる社会を目指します。そのためにはrebakeに共感してくださるパン屋さん、買って下さる方を増やさなければいけないというのが課題です。

また、買って下さるみなさまに楽しんでもらうため、イベントやキャンペーンなどにも力を入れて参ります。〉(rebake 水戸部さん)

ホワイトデーにパンを、というイベントが現在行われています。バレンタインのお返しが決まっていないという方や、日頃の感謝の気持ちを伝えたい、ご友人同士でギフトを贈るときに、rebakeの美味しいパンをぜひ活用してみて下さいね♪




最後に。

もっと利用者さんが増えたら、と誠に勝手ながら思いまして、私も力になりたいと今回初めての取材記事を書かせていただきました。

交渉させて頂き、寛大な心で快く引き受けてくださったrebakeの水戸部様、ならびにrebakeを運営しております皆様に、心より感謝申し上げます。

(※記事内で使用したパンの画像は、全てrebake様に権利があり、無断盗用や転載はお控え下さいますよう、お願い申し上げます。)


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