若山ゆりこ

旅するヨギニ&イラストレーター、一年三ヶ月にわたるインドの旅を終えてヨガと瞑想と創作の生活を整えております。お仕事大歓迎。www.yurikowakayama.com

インド瞑想を巡る旅 10(最終回)

エンド・オブ・インディア

滲む光

コルベット国立公園でのアナディ(アジズ)の瞑想リトリートを終えて、私はデリーの喧騒の中に再び舞い戻った。
グルガオンに住む友人の家に泊まる予定だったが、10日ぶりに携帯を開くと、急用ができてデリーを離れるので、近所のホテルを予約したと連絡が入っていた。
予約されていたホテルは小ぎれいなビジネスホテルで、泊まっているのは、ほとんど湾岸からのツーリストだった。

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踊るダキニ

ダキニ、日本語では荼枳尼天と呼ばれ、一般に白狐に乗る天女の姿で示される。そしてインドでは裸身で虚空を駆け、人肉を食べる魔女。カーリーの眷属とされ彼女に付き従って敵を殺し、その血肉を喰らう女夜叉とされる。髑髏杯と肉切り包丁を手にし、生首を飾った杖を持つ。

このおどろおどろしいダキニはチベット仏教においては、密教行者を悟りに導く重要な女神である。彼女は「スペース・ダンサー」「虚空を行くもの」と呼ばれ

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インド 瞑想を巡る旅 9

冬の旅

スリランカでたそがれて

   コルベット国立公園での瞑想リトリートの後、デリーで1週間を過ごしスリランカへ向かった。2016年の12月にインドに来て約一年が経っていた。インドの観光ビザが切れるので、新しいビザを取得するための旅だ。
 当初日本を発つ時は、旅行期間は一年くらいと考えていたが、日々はあっという間で、全く日本に戻る気にはなれなかった。しかし旅費は底をつきかけてたし、これ以上イ

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インド 瞑想を巡る旅 8

私と恋に落ちる

ニューデリーでの災難

 コーチンから飛行機でデリーに着いたのは夜中で、予約していたメインバザールの宿は、窓もなく、トイレシャワーも共同だった。部屋の写真が綺麗な割に、値段が安かったから予約したけど、共同シャワーだったとは確認し忘れた。仕方ない二泊だし、我慢するとしよう。
 メインバザールに滞在中、私はいつもよく眠れない。空気のせいなのか頭痛もしてくる。その日も全く同じで、疲れて

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風の恋人

愛しい人よ 私に名前をつけないで欲しい
私を捕まえないで欲しい
ただ放して 風の中に
私は 風

風の中で ただ感じていて欲しい
風が頬を撫でて 通り過ぎていくのを
あなたの髪をなびかせて その服にまといつき
指先に触れて くるりと一回りするのを

あなたも 風になるのです
風になって 溶けていき
風の言葉を うたい
ひとつの空の中で ふたつのスピリットが出会ったことを 祝う

風の中 あなたとわ

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インド 瞑想を巡る旅 7

最愛の人は私

念願のケーララ・リトリート

 2017年9月、ネパールから無事にケーララに戻った私は、月末に開催するジョシーとの「ヨガと瞑想のリトリート」の準備をはじめた。私にとってそれは、ここ数年のジョシーとの関わりの「まとめ」のような仕事だった。
 30年以上日本に住んでヨガを教えていたジョシーがインドに戻って約5年、ビザの関係等々で日本に戻れなくなってから、もう一度日本の生徒たちにヨガを教

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