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野球

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【野球】名将、再び宙を舞う

18年は長いですね、おーん。 当時大学5年生だった僕も二児の父で部下の面倒を見る年になりました。 阪神タイガース、18年ぶりのセ・リーグ優勝。 05年にも指揮を執った岡田彰布監督が、再び甲子園で秋の夜空を舞った。 はっきり言うて、優勝できるなんて思ってませんでしたよ。 いくら「優勝できる戦力はある」とか言われても、村上様みたいな飛び抜けたスラッガーもいなければ、山本由伸みたいな絶対的エースもいない。 盤石のヤクルトか、円熟味を増したDeNAには勝てへんよと悟りながら開幕を

【野球】10連勝の不安

東京ドームの2戦目くらいから、言いようのない不安に包まれている。 勝てば勝つほど、反動が怖い。 そう思いながら、とうとう連勝は「10」にまで延びてしまった。 しかもほとんどが接戦。毎日のように岩崎優に出番が回ってくる。他の勝ちパを担っている岩貞祐太や加治屋蓮、火消し役の島本浩也や馬場皐輔も気がつけばマウンドに立っている..そんな日々。今季のここまでの働きぶりは十分ながら、これまでの実績を考えると全幅の信頼を置くには至らないだけに、ここでの登板過多がペナントの最難関で影響を及

【野球】猛虎よ前を向け、独走からの失速も敗れた相手を称えるべし

今季も阪神タイガースの戦いが終わりました。2位です。つかれました。「10.8」からの神宮3連戦で1勝2敗の完敗を喫したことでこちらはだいぶ心折れた感がありましたが、選手たちは最後まで粘り強く戦ってくれました。 まあでもショックですし悔しいよなあ..序盤から中盤まであれだけ独走できたわけだから。 交流戦を6連戦でフィニッシュした頃の各選手の成績。つよい。 ああ..この頃に戻りたい。 この時点で40勝19敗2分で貯金「21」。そして最終成績が77勝56敗10分で全く同じ貯

【野球】一軍復帰も連続打席無安打は「39」に..それでも「サトテル劇場」はやめられない

約1ヶ月ぶりの快音が、広大なバンテリンドームに響き渡った。打球は右翼席ポール際を目がけて一直線。スタンドに打球が飛び込んだ瞬間は「24号2ラン」を確信したが、VTRをつぶさに見つめてみると白球はわずかにポールの外を通過していた.. 打撃不振のためにファームでの調整を続けていた佐藤輝明が一軍に復帰。早速「七番・右翼」でスタメン出場を果たした。その第二打席、中日の先発・笠原祥太郎が投じた変化球が甘く入り、それを完璧に捕らえたのだが.. 結局この打席も一ゴロに終わり、4打数無安打

【野球】幾度となく見てきた美しいバット投げ

勝負どころを一撃で仕留める集中力、そして幾度となく見てきた美しいバット投げ。やはり福留孝介は健在だった。 5-5で迎えた7回オモテ、2死ながら一、二塁と勝ち越しのチャンスで打席に入ると、阪神の3番手・及川雅貴の初球をフルスイング。打球は瞬く間に右翼フェンスを直撃、これが決勝の適時二塁打となった。 阪神時代も頼もしきベテランとして何度も快打を放ち、さらにそれ以前は中日の主軸として数え切れないほど痛い目に遭ってきた記憶が蘇る。いくら売り出し中とはいえ、親子ほど歳の離れた若手左

【野球】足踏みか実力か..阪神タイガース、交流戦明け9勝14敗1分で中断期間に突入

わずか1ヶ月前の浮かれっぷりが懐かしい限りだ。 ■ 思いもよらぬ失速で中断期間に突入交流戦最終カードの楽天戦で3連勝を決め、リーグ戦再開初戦の読売戦も圧勝。ああ、このまま独走が始まってしまう~と脳内にお花畑を広げていたら、思いもよらぬ現実が待っていた。 交流戦終了後は9勝14敗1分と大きく負け越し、最大「21」あった貯金は「15」まで減少。同じく最大で「8」まで広がった2位とのゲーム差も「2」まで縮まった。08年以来の首位ターンという事実そのものは歓迎材料だが、明らかに勢い

【野球】ストイックだけが正解なのか..松坂大輔の輝きと失脚を思いながら

「平成の怪物」松坂大輔の現役引退が発表された。 全盛期の輝きは今さら説明するまでもない。横浜高から西武でエースとして活躍し、レッドソックスでも先発ローテの一角を務めた一方、日本代表としてもWBCでMVPを獲得するなど、いつだってマウンド上に立つ彼が主役だった。その姿を、近い年代の目線からリアルタイムで追い続けられたのは個人的にも一つの財産である。 しかし、晩年はコンディション不良に苦しみ、まともに投げられないシーズンが続いた。投球フォームが崩れ、体型も締まりがなくなってく

【野球】優勝を確信しチケットを買った試合で待ち受けていたのは最悪の結末

6月中旬、交流戦終盤を6連勝で締めた阪神タイガース。特に当時パ・リーグ首位を走っていた楽天相手に敵地でスイープを決めた試合はどれも内容が秀逸で、「ああこれは優勝するチームの勝ち方や..」と恍惚に浸っていると、ふと甲子園に行きたくなりましてね。エイヤーでファンクラブに加入し、7月1日のチケットをゲットしました。 しかし皮肉なことに、リーグ戦再開後は停滞モードに突入。当日を迎えるまでに4勝6敗1分と負け越している間に、2位の読売さんが8連勝で一気に追い上げるなど、とてもじゃない

【野球】「伝説の札幌円山球場」を思い出す7連打で停滞ムードを打破

甲子園でDeNAに3連敗と、重い空気が立ち込めてきた阪神タイガース。打線がつながらず、特に好機での凡退が続いた四番・大山悠輔の状態が不安視される中で迎えたヤクルト戦。矢野監督は大山を六番に下げ、代役にはサンズを据えるテコ入れを行った。 しかし初回は2死一、二塁から佐藤輝明が遊飛に倒れ、さらに直後に村上宗隆に先制弾を浴びる苦しい展開。一発攻勢に泣いた先週末が思い出されたが、悪いムードを一気に振り払ったのが怒涛の7連打だった。 2回裏2死で打順は八番という、「無風」のシチュエー

【野球】交流戦の振り返りと6月13日終了時点での主力選手成績まとめ

■ 交流戦の振り返り厳しくも楽しい交流戦が終わった。 例年ならば「5割で御の字」くらいの負け犬根性丸出しで挑むパ・リーグとの戦いも、今年はどれだけ通用するかと野心を持って臨めたはずだった。しかし序盤から苦しい試合の連続。終わってみれば11勝7敗と大きく勝ち越して終われたが、ひとつ間違えば大きく崩れてしまってもおかしくないほどギリギリの戦いだった。 千葉 ●○● 西武 ○●○ 大阪 ●○● 福岡 ○●● ハム ○○○ 楽天 ○○○ 一番のトラウマは何といっても不動のセ

【野球】ビジター楽天戦3連勝、いよいよ本気で阪神優勝が見えてきた

開幕から快調に突っ走ってきた阪神タイガースだが、ついに本気で優勝が見えてきた。ビジター楽天戦で3連勝。こんなにレベルの高い野球を見せられて、意識するなという方が難しい。 投打とも強力だった楽天に勝てたからこそ、大きな手応えを得られた。 涌井秀章-田中将大-早川隆久の3枚を攻略。いずれも大量得点とはいかなかったが、盗塁あり一発ありと大技小技を交えながらジワジワとダメージを与えていった。相手打線も出塁率・長打率とも優秀ながら先発3人が揃ってQSをクリア。欲をいえば今日の試合は

【野球】「自家製の四番」大山悠輔が帰ってきた

いよいよ明日からは交流戦。近年はすっかりパ・リーグ様の強さに恐れおののくイベントと化し「5割で御の字、何なら8勝10敗くらいで大崩れしなければOK」くらいの気持ちで行方を見守っているが、今年に関してはどれだけ通用するか野心を燃やしながら戦うことができそうだ。 糸原健斗の離脱は残念極まりないが、代わりに大山悠輔が戦線に戻ってきた。パ・リーグの強力な投手陣を打ち崩すには、やはり主砲の一撃は不可欠。よく短い期間でコンディションを立て直してくれたと思う。早めに登録抹消を決めた首脳陣

【野球】5月5日終了時点での阪神タイガース主力選手成績まとめ

当初は9連戦が組まれていたゴールデンウィークだが、緊急事態宣言や雨の影響もあって2試合が中止に。先発ローテのやりくりに困ることもなく、余裕を持って戦うことができた。 こちらが開幕からカードがひと回り対戦を終えた時点での記事。これ以後も11勝5敗1分とほぼペースを落とさずに白星を積み重ねられているようだ。 GWも終わったことだし、ちょうどいい節目を機に主力選手の成績をメモ程度に書き残しておきたい。こういうのを後から振り返るとおもしろいのよ。 ■ 野手/バランス良い打線、守

【野球】西勇輝ってさ..

西勇輝はすばらしい投手だ。抜群の制球力と投球術で相手の幻惑し、おもしろいように凡打の山を築いていく。大きく崩れる試合など年に一度あるかないかというレベルで、放っておけば勝手に7回くらいまでは投げてくれる。カードの初戦、一週間のアタマを担ってもらうに相応しいこの安定感。 こんな名投手が(30)手前にしてFAで獲得できたなんて、阪神タイガースは何と幸運なんだろう。しかも推定年俸は「たったの」2億円。実際どれくらいもらってるのかはゴニョゴニョ..だが、次の契約更新時には倍額くらい