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cider.

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サンダー、サイダー、サバイバー。まっとうに生きるって、大変だ。
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#通勤

「cider.」もしくは、その泡たち。(538字)

・僕相地。 もちろん、本名ではない。 「cider.」の語り手。 性別は、どっちつかず。 自称ラ…

相地
4年前
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今までの自分が、欠けている?

早起きできるようになった。 眠れるようになったから。 (中途覚醒は、ときどきあるけど。で…

相地
14分前

ぼくはもう、あのころにいないから

咳が出る。 日に日に、ひどくなっている。 いつものことだ。 毎年。 年に2回。 環境が変…

相地
1日前
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薄い荷(1922字)

(昨日、ワークショップで書いたものです。せっかくなので公開します。) 川さらえ、ってこん…

相地
2日前
4

狂いそうな朝の話

(夕)食後薬を、飲み忘れた。 そのことに気付いたのは、朝になってからだった。 ぼくは、朝…

相地
3日前
1

目を覚ましておかないと、と思う

「○○に行ったのが、2日前くらいだった気がする。でも、昨日だよね」 「うん」 「……」 …

相地
4日前
2

『ブラック・コーヒー』を片手に、ブラック・ティーを

『ブラック・コーヒー』の1頁目に登場したのは、ホットチョコレートだった。 から、ぼくとパートナーの会話が始まった気がする。 ぼくがクリスティを読むのは、これで3冊目で、ミステリーでは2冊目で、ポアロシリーズでは1冊目だった。 (ポアロは、『オリエント急行の殺人』か『ナイルに死す』から読もうと思ったのだけど、探していた棚になかった。あとで、平台に並べられているのを発見した。) 本当は、1作目から読む方がいいだろう、と思ったけど、『ブラック・コーヒー』というタイトルと、1

夢が叶った、その後は(今朝は、白湯)

そうか、と思った。 ぼくが、新しい家に住み始めて。 どこかで、感じていたこと。 ぼくは、…

相地
6日前
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ぼくの1日は、伸び縮みする

強風だった。 らしい。 注意報が出ていた。 らしい。 この辺りは、常に強風なので、よくわ…

相地
7日前
3

淡々としている方が、いい

朝から、胃が痛む。 痛む、というか、胃をぐっと掴まれている感じがする。 今日は、何もない…

相地
8日前
6

暗澹としているだけの、断片

・「慣れれば、大丈夫」が嫌い。 アルコールも。 視覚も聴覚も使わなければならない映画も。 …

相地
9日前
4

ぼくの足元は、水に浸かったまま

爪先に、触れる感触。 水に。 水中の線路に。 知っている感触は、しっかり脳に根付いている…

相地
10日前
4

エミリー・ブレントは(たぶん)そうじゃなかった

指先が痛かった。 一昨日、一日中、家具を組み立てていたから。一人で。 右の、人さし指と中…

相地
11日前
1

悲しいいつかを、思い描いたとしても

くたくたになった。 体が。 心が。 悪い疲れじゃない。 心地いい疲れだと思う。がんばった、というか。 心の方は、色んなことを、悲しいことを考えて、泣くことも増えたけど。 悪くはないんじゃないかと、そう思った。 アルネは、肩をすくめて、それから、少し笑った。 ぼくにしか見えない、ぼくだけの女の子。 ぼくは、濡らしたタオルを固く絞って、目元を覆った。 もしかしたら、明日も、泣いてしまうかもしれないけど。 いつか来る未来があるとしても。 それまで、大切にでき