記事一覧
令和7年共通テスト国語試作問題第A問
大学入試センターからのリリース情報
2022年11月9日、大学入試センター(以下,センター)から、令和7年度大学入学共通テスト問題作成の方向性,試作問題および各試験科目の概要・時間割イメージが発表されました。なかでも『国語』は「現代の国語」「言語文化」という新科目を土台として作題されるため、どのような大問構成となるのかが注目されていました。これに先立ち、試験時間が80分から90分に拡大されるとい
学びのトンネルに灯りを 06
トンネル点検のおさらい
生徒は因果も、具体も抽象も、ほんとうは何もわかっていない混沌のまま、断片的で短絡的な読み飛ばしをしているのではないか…?つまり、読解の基本的な「見方・考え方」「フレーム」を持っておらず、その場しのぎをしていただけなのかもしれない……という例を前回ご紹介しました。そして「現代の国語」では、教材内容・コンテンツよりもむしろ読解のフレーム、見方・考え方、すなわちコンピテンシー
学びのトンネルに灯りを 05
トンネル点検のおさらい
前回は「現代の国語(現代文B)」の授業展開を例に、学習者の#クラヤミを#ヤミクモに進まないようにするための工夫、言わば、あかりの灯し方を説明しました。それは「読解の全体システムとサブシステム」を提示してデフォルト化し、常に一定のワードで説明する(#ハッシュタグ化)ことで見方・考え方を内化するというものでした。文章を読解する際に学習者がこれを活用して視界を開き、自力で暗闇
模擬試験前後の対策はどうあるべきか?
「模擬試験対策」をすべきか、すべきでないか?―学校としての姿勢
石川県の小中学校において、全国学力調査直前に、授業時間を使って過去問対策を行っていたことが明るみに出て、行き過ぎた事前対策だとして問題になっています。管理職の指示で学校ぐるみで組織的に行われたものか、教科担当が個人的に行ったものかはわかりませんが、少なくとも「わが校の、わが市の平均点を他よりも高くしたい」という思惑が動機となっているこ