『魚求』

毎日毎日、僕らは鉄板の上で焼かれて嫌になる。

もう、限界だ!店のおじさんと喧嘩して逃げた。

広く自由に泳げる海。脂肪のように重いあんこ。

手を振ってくれる珊瑚。楽しさしかない日々。

だけど、長くは続かない。

空腹でふやけた頭は、正確な判断を失う。

咥えたものは釣り針だった。離れず釣られ、

人間の胃に収まってしまった。なんだかなぁ。

我慢して生きる。自由になって死ぬ。

僕は何を求めていたんだろうか?



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