マガジンのカバー画像

写真というメディアを考える

417
イメージ・コンテンツを制作する事は、視覚を通過して、人の心に問いかけることが一番のポイントだ。 人の心に問いかける事は、感性の同一性を得るということで、国境、時間という領域を超え… もっと読む
運営しているクリエイター

#アートコラム

シェリー・レヴィーンとアプロプリエーション・アート

シェリー・レヴィーンとアプロプリエーション・アート

シェリー・レヴィーン(Sherrie Levine)とアプロプリエーション・アートシェリー・レヴィーン(Sherrie Levine,1947- /アメリカの写真家・アーティスト・コンセプター)
そして、シェリー・レヴィーンは、アプロプリエイション・アート(appropriation art)の代表格の作家だ。

・シェリー・レヴィーンの作品の構成
そのシェリー・レヴィーンの作品の構成は、マルセル

もっとみる
アートとストーリーテリングを考える。

アートとストーリーテリングを考える。

・アートとストーリーテリングを考える。

ストーリーテリング(storytelling)とは(伝えたいコンセプトを想起させる-物語性)
それは・・・
ストーリーテリング、読み聞かせと言うプロセスを通して、聴き手に、コンセプトを伝える。
本来は、口頭でのコミュニケーションを行い、意味の伝承を行う手段として、物語は重要な役割を果たしてきた、それは、例えば、神話と言う形態で残存しているが、文字情報以前か

もっとみる
写真家ジョン・ゴールドスミスと哲学的側面

写真家ジョン・ゴールドスミスと哲学的側面

写真家ジョン・ゴールドスミス(John Goldsmith)と哲学的側面
ジョン・ゴールドスミス(John Goldsmith,デトロイト生まれ/カナダのドキュメンタリー写真家)
写真の芸術的、教育的、哲学的側面に興味を持つ写真家だ。
そして、コロンビア大学などで定期的に公開講演を行っている。

「ドキュメンタリー写真の人間的および哲学的側面を探求しています。私の写真は、構築された環境に住む人々の

もっとみる
アンソニー・ゴイコレアの方法論とダーガー・イズム

アンソニー・ゴイコレアの方法論とダーガー・イズム

アンソニー・ゴイコレア(Anthony Goicolea)の方法論とダーガー・イズム

アンソニー・ゴイコレア(Anthony Goicolea)は、ダーガー・イズムと言われる、ダーガーのコンテンツを基本として、多様な解釈論を展開した現代アートの作家の中で、注目の作家の1人だ。

アンソニー・ゴイコレア(Anthony Goicolea,1971- /アメリカのアーティスト/写真・ドローイング・映

もっとみる
女性写真家ジャスティン・カーランドとダーガーイズム

女性写真家ジャスティン・カーランドとダーガーイズム

女性写真家ジャスティン・カーランド(Justine Kurland)とダーガーイズム

ジャスティン・カーランド(Justine Kurland,1969- /New York/アメリカの写真家)

by Justine Kurland

その作品は、理想的なアメリカの風景写真、ユートピア的環境に暮らす人々の生活共同体やその周辺コミュニティーのドキュメントなど。彼女の不安の中で折り重なるように共存

もっとみる
(今日の一枚)Battlefield(戦場)-ダーガーイズム

(今日の一枚)Battlefield(戦場)-ダーガーイズム

(今日の一枚)Battlefield(戦場)-ダーガーイズム
ジャスティン・カーランド(Justine Kurland,1969- /New York-写真家)

Battlefield by Battlefield 2001/カラー写真/30 × 40インチ

カーランドの視点は、粗野、ロマンテック、理想的、反ユートピア的な要素を平等に扱っているところだろう。

ダーガーイズム:現代アーティスト

もっとみる
「南アジアの女性のクリエイティブ・コレクティブ」(SAWCC)とは

「南アジアの女性のクリエイティブ・コレクティブ」(SAWCC)とは

南アジアの女性のクリエイティブ・コレクティブ(South Asian Women's Creative Collective)

「SAWCCの役割は、南アジアの1997年から女性を、ジェンダーや文化的表現の問題とインテリジェントのやり取り、という最先端の仕事を紹介して、評判を得ている。非営利で新々(アーティスト)、及び、確立された南アジアの女性アーティストとクリエイティブな専門家の進歩、可視性、

もっとみる
ART:ゾーイ・レオナルド(Zoe Leonard)の伝えたいことは・・・

ART:ゾーイ・レオナルド(Zoe Leonard)の伝えたいことは・・・

ゾーイ・レオナルド(Zoe Leonard)の伝えたいことは・・・

ゾーイ・レオナルド(Zoe Leonard,1961- /NY在住アーティスト-写真・彫刻/そして、活動家)

ゾーイ・レオナルドは、その詩「大統領が欲しい」- I want a president
が、あまりに著名だが、フェミニストとしてのアートでの表現(表象)も大きな極だろう。

ゾーイ・レオナルドの表象を、もう少し、ご紹介

もっとみる
女性作家:ゾーイ・レオナルドの「大統領が欲しい」-アートパフォーマンス

女性作家:ゾーイ・レオナルドの「大統領が欲しい」-アートパフォーマンス

ゾーイ・レオナルドの詩「大統領が欲しい」- I want a president
ゾーイ・レオナルド(Zoe Leonard,1961- /NY在住アーティスト-写真・彫刻/そして、活動家)

ニューヨークと言う情報の発信地を拠点とするアーティストであり、活動家でもある。
ゾーイ・レオナルドは、写真、彫刻、インスタレーションを融合させた作品で、厳格な概念論と明確に個人的なビジョンを訴える作家だ。

もっとみる
ロバート・ライマンは、MoMAの警備員として働き、MoMAに作品が収蔵された。

ロバート・ライマンは、MoMAの警備員として働き、MoMAに作品が収蔵された。

ロバート・ライマン(Robert Ryman,1930-2019/US)
ミニマリズムのコンセプチュアル・アーティスト。モノクローム絵画の厳密なでリサーチでの制作で著名だ。ロバート・ライマンの代表的な作品は、ビニール、グラスファイバー、リネン(亜麻布)、ジュート(黄麻繊維)、壁紙など、さまざまな表面に描かれたが、ベースは白地の白に限られていた。

ロバート・ライマンの抽象的な絵画はイメージを作成し

もっとみる
都会的なリアリズムを描く:レジナルド・マーシュ

都会的なリアリズムを描く:レジナルド・マーシュ

レジナルド・マーシュ(Reginald Marsh,1898-1954/パリ生まれのアメリカの画家)
レジナルド・マーシュは、混沌とした都会のシーンの人々がモチーフだ。
狂騒の20年代と大恐慌の間のニューヨークのストリートライフの描写で著名な画家だ。
そこには、都会的なリアリズムとして、混雑したコニーアイランド(Coney Island/ブルックリの半島部分の行楽地)のビーチシーン、ボードビル(V

もっとみる
20th初めのアメリカ・アートシーン:アシュカン・スクールとは

20th初めのアメリカ・アートシーン:アシュカン・スクールとは

アシュカン・スクール(アシュカン派/Ashcan School/ニューヨーク):20th初めのアメリカでの芸術運動で、都市と現代の日常生活についての特定の真実を伝えたいという願望で構成されていた。
分かりやすくは、ニューヨークのダウンタウンや、いわゆる労働者階級や移民の人々の生活を写実的に描いた芸術家のグループだ。
組織化しされた芸術運動ではなく、そこには、政治的、非政治的な視点の画家が混在してい

もっとみる
画家ジャン=レオン・ジェロームの寓意画と哲学

画家ジャン=レオン・ジェロームの寓意画と哲学

画家ジャン=レオン・ジェローム(Jean-Léon Gérôme)の寓意画(Allegory-抽象事例の偶像化)と哲学ジャン=レオン・ジェローム(Jean-Léon Gérôme, 1824-1904/仏の画家・彫刻家-歴史シーン・オリエントの描写)

歴史画、新古典主義(18th中旬-19th初頭にかけて、荘重な様式をもとめた、ギリシアの芸術が模範)、アカデミックアート(欧州の芸術アカデミーの影

もっとみる