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世界は広い!~異文化との共創

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面で比較する”経済発展”と”文化的グラデーション”そして”異国文化受容度”

面で比較する”経済発展”と”文化的グラデーション”そして”異国文化受容度”

昨年(2022年)1月からインドを拠点にしている。昨年はインドと日本以外に5-6か国に滞在した。
この一年の経験と、過去8年ほどアフリカで事業をやっていた経験から掲題について気づきがあった。

過去7-8か月でインドを拠点に、タイ(1週間)、バングラデシュ(1週間)、スリランカ(10日)、マレーシア(半日)、ベトナム(3日)、そして日本に2-3か月ほど滞在した。
※インド国内では、1週間以上の滞在

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EUと中国~東欧からみる二大国の地政学(Deeper寄稿記事転載)

EUと中国~東欧からみる二大国の地政学(Deeper寄稿記事転載)

※2021年6月24日にDeeperに寄稿した下記リンク記事の転載です。

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2050年にかけて、環境対策、気候変動対策、データ・AI社会への議論が進む中、注目を集めるのが、欧州連合(EU)と中国だ。大国による国際的な規制の枠組み作りが活発化している。

国際的な枠組みで優位に立つには、各国・各地域との政策協調し、国際会議の場でより大きな影響力を持てるかが重要になる。

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”ありがとう”を浪費しない~セルビアにおける感謝の受け止め方

”ありがとう”を浪費しない~セルビアにおける感謝の受け止め方

セルビアでいいなーと思う事の一つが、人々のホスピタリティの高さです。

随所で良くしてもらう、おもてなしをして頂くので、感謝の意を示すために、Thank youとかI appreciate xxxと伝えるのですが、、、、

そんな中で、何度か『そんなにThank youって言わないで』って言われるがありました。

■仕事が忙しい中、先方にメリットもないのに、時間作って会ってくれる
■こちらから頼ん

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ベルリン・上海、そしてセルビア?~持続可能社会への変遷を探る~(後編)

ベルリン・上海、そしてセルビア?~持続可能社会への変遷を探る~(後編)

前回『3つのテーマ~持続可能な社会をつくるために~(中編)』、今後の社会の方向性を決めるであろう3つのテーマについて述べました。
このテーマを解像度を上げるには、どこに行けばよいか?色々見た中で、ベルリンと上海に滞在してみたいとの思いに至りました。

※サブタイトルを変えましたが、前編、中編の三部作の後編です。
・模索の2021年~持続可能な社会をつくるために~(前編)
・3つのテーマ~持続可能な

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”文化”のせいにしない~共創の異文化コミュニケーション

”文化”のせいにしない~共創の異文化コミュニケーション

※2020年8月27日の記事を誤って削除したため、再掲します。

文化の異なる人と働くのは難しい。

利害関係のない友人関係でさえ、異文化コミュニケーションは難しいものだが、仕事となると、そのハードルはぐっとあがる。
それまで仲が良かった友人とも、利害関係が発生すると突然ぎくしゃくする事もある。

これまで短期出張含めて30か国以上で仕事をしてきたが、様々な文化的背景の異なる人と働いてきた。
7年

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南アフリカの特異性!?①~10の視点

南アフリカの特異性!?①~10の視点

※南アフリカにきて4日目の記録。

実質、ボツワナ国境の田舎町とヨハネスブルクにほぼ1日ずつしか滞在していないが、現時点で感じた他アフリカ諸国との違いについて感じたことを備忘録で残したい。
(自分なりに違和感を、現地の方へ問うて教えてもらったことなども含んでいます。)

これまで10年近く、ウガンダやケニアを中心に過ごし、インドにも1年数か月いたわけだけだが、それらの国から複眼的に見る南アフリカが

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南アフリカの特異性②~南アフリカの個人市場(消費者市場)をどう捉えるか?

南アフリカの特異性②~南アフリカの個人市場(消費者市場)をどう捉えるか?

初めましての国を訪れると、他の国との類似点や相違点が気になる。感度高くいると数日でも色々気づくことができる。

多面的に捉えるこれまで、一年以上居住した国はウガンダ(7年)、ケニア(合計1.5年)、インド(1年強)など。そして、生まれてから30年近く暮らした母国の日本。

日本を離れた当初は比較軸が日本しかないので、日本からみた異国の違和感でしか考えられなかったことが、複数の国で過ごすことで、世界

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EUと中露を天秤にかける?~セルビア視察①

EUと中露を天秤にかける?~セルビア視察①

4月下旬から1か月間、セルビアに滞在してきました。

これから、2-3回に分けて、セルビアについて書いていきます。

最初に、事実関係で多少の齟齬が含まれている場合もありますので、ご容赦ください。事実関係はなるべく確認し、客観性を保つよう意図しておりますが、現地で色々な方の立場の主観的な意見を元に、自分なりに整理・解釈しております。一般的な見解とは異なる部分もあるかと思います。

なぜ、セルビアに

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外資企業から注目が集まる?~セルビア視察②

外資企業から注目が集まる?~セルビア視察②

前回は、地政学や歴史の話を中心に書きました。
今回は、経済、産業について。

国外からの誘致に積極的なセルビア現政権になり、国外からの民間企業誘致を積極的に進めているセルビア。

国外の大手企業にとってセルビアの魅力を纏めると・・・

■ヨーロッパ、中国、ロシアへのアクセス

地理的にヨーロッパとロシア・中国の間に位置するバルカン半島。どちらへも陸送できる強みに加えて、
欧州・ロシア・米国等への特

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IT・高度人材で注目される?~セルビア視察③

IT・高度人材で注目される?~セルビア視察③

第一回は地政学。第二回は経済に焦点を当てた。
第三回目の今回は人材に焦点を当てる。

近年、東欧の人材が注目されています。
ウクライナ、ハンガリー、ベラルーシ、ルーマニア・・・・
セルビアも例外ではありません。

セルビアの人材が注目される理由では、セルビアの人材ポテンシャルで挙げられる点について、一つずつ見ていきたいと思います。

■安価な労働力

前回の経済の部分でも紹介しました。
セルビアの

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言語から見る東アフリカ (1)ウガンダ

言語から見る東アフリカ (1)ウガンダ

2016年9月20日

これから数回にわけて、言語の違いから見る東アフリカ諸国の政治・文化・経済について書きたいと思います。私はこれらの専門家ではないため、専門の方から見たら、突っ込みどころがあるかもしれませんが、各国でビジネスや調査をする中で、私なりに感じた違いをお伝えできたらと思います。
第一回目は私の事業拠点であるウガンダ。

ウガンダの公用語は、英語とルガンダ(ガンダ語)になります。ルガン

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市民主導によるボトムアップ型ゴミ処理への期待~バンガロールの事例①(Deeper寄稿記事転載)

市民主導によるボトムアップ型ゴミ処理への期待~バンガロールの事例①(Deeper寄稿記事転載)

※2021年12月2日にDeeperに寄稿した下記リンク記事の転載です。

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7月に本Deeperで廃棄物問題の記事を挙げたところ、有り難いことに各所から反響を頂いた。

ゴミ問題は東西南北を問わず世界中で大きな課題となっている。
前回の記事では世界的な潮流を押さえるマクロな視点から廃棄物問題を捉えてみた。俯瞰的に捉えるマクロな視点が

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市民主導の限界と循環型ゴミ処理の課題~バンガロールの事例②(Deeper寄稿記事転載)

市民主導の限界と循環型ゴミ処理の課題~バンガロールの事例②(Deeper寄稿記事転載)

※2021年12月3日にDeeperに寄稿した下記リンク記事の転載です

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前回の記事ではインドにおいて、市民活動が盛んで、先端的なゴミ処理を実現していると考えられるバンガロールについて紹介した。

今回の記事では、バンガロールのゴミ処理の実情をレポートする。
以下では、簡易的に、都市在住者のアッパー層とローワー層に分けて進めたい。

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コミュニティーの水源管理を支援するソリューション SUNDAの紹介

コミュニティーの水源管理を支援するソリューション SUNDAの紹介

2019年2月2日
本業の宅配事業とは別に、昨年春に数名の仲間とウガンダの田舎で、コミュニティ水源(井戸など)の料金徴収システムを開発し、10月よりトライアルを行っています。(Sundaと呼んでいます。)

昨年(2018年)の2月頃に着想を得て、アフリカの田舎の水源管理に関わっていた人、協力隊の水セクターの人などから意見を得て、スタートしました。

私自身は本業があるため、後方支援のみですが、

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