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社会課題解決のストーリーテリング~スリランカで世界最高品質の紅茶を作るAmba Estateの物語①ー歴史編
今年の年始、スリランカでオーガニック、手作りの紅茶で世界最優秀賞を取っているAmba Estateという茶農園&茶工場を見学してきた。
社会的企業のベストプラクティスとしても非常に興味深い。こんな起業の仕方があるのか!と大変感銘を受けた。
2006年に150年の歴史を誇る小さな農園を引き継いで、現経営陣達が立ち上げたのがAmba Estate。
「スリランカから持続可能性のあるビジネスモデルで
気候変動のメカニズムを知る~フランス発のカードゲーム Climate Fresk
今月(2024年4月)に参加した、Climate Freskのワークショップ!
前から気になっていたのだけど、やっと参加出来ました!
いやー期待通りの面白さでしたー!!
フランス発のカードゲームClimate Freskとは?気候変動って何?
気候変動って分かっているようで分かっていない。
昔は「地球温暖化」(Global warming)って呼ばれていたけど、「気候変動」(Climate
社会課題解決のストーリーテリング~スリランカで世界最高品質の紅茶を作るAmba Estateの物語②
前回の記事では、紅茶の歴史を中心に話した。
紅茶がどのように中国から西欧に伝わり、イギリスがどのように覇権を取り、スリランカが世界一の名産地になったのか?スリランカの紅茶産業の黎明期を支えた2人のスコットランド人にも触れた。
前回触れたように、現在でも世界の茶生産は、茶畑からの茶摘みがボトルネックになっている。
労働集約的な紅茶産業前回の最後に、スリランカの茶生産が増えず、全盛期は世界1位だ
①農業×気候変動の未来を救う?ー「バイオ炭」の可能性に迫るー後編(気候変動編)
(※2023/5/23:記事が長すぎると指摘を頂き3つに分割しました~)
前回までに、農業土壌の観点、大気汚染の観点を述べた。
最後は、気候変動だ。
バイオ炭注目の理由③~地球温暖化防止(気候変動対策)最後に、近年最も注目されている理由は、「気候変動対策」だ。
農業残渣を炭化して活用する例は以前から存在している。代表例は、調理用の木炭の代用となっているブリケットだろう。
調理用の炭(ブリケ
②バイオ炭の未来を握るカーボンクレジット-(1)クレジット市場の概要
前回はバイオ炭について3つの記事に分けて紹介した。カーボンクレジットによる収入がなければ商業的に成立が難しいバイオ炭。ここからは、カーボンクレジットについて学んでいこう。
カーボンクレジットの記事、一本目は「そもそもクレジットって何?」から入っていこう。
そもそも「カーボンクレジット取引」とは?カーボンクレジットとは、「温室効果ガスの削減量を売買する仕組み」のことだ。
温室効果ガス排出量の「削
②バイオ炭の未来を握るカーボンクレジット-(2)VCMの方法論を探る
では前回の続き!
自然由来、技術由来や、排出削減、炭素除去など、温室効果ガスを減らすための方法は色々ある。
しかし、それぞれの方法は一律ではなく、同じ削減量(CO2-ton)でもクレジットの価値は大きく異なる。
カーボンクレジット市場というと、どのプロジェクトでも取引されるクレジットの単価は同じように思うが、実際はプロジェクトにより10-100倍以上の違いがある。
なぜ、この違いが生まれるか?は
②バイオ炭の未来を握るカーボンクレジット-(3)VCM主要プレイヤーを知ろう
カーボンクレジットの第三弾!
まずは前回の続きから。なぜ、同じ排出量にも関らず、方法によりカーボンクレジットの値段にこんなに差が開くのか?から見ていきたい。
カーボンクレジットの価格差以下は再掲。Abatableが2022年9月に出した記事のプロジェクト別の1CO2トンあたりの価格。
この表を見ると、1トンCO2あたりのカーボンクレジット取引単価が、
REDD+(森林保全)だと、5-20ド