さとる

国家公務員▶︎フリーター 頑張ることが好きです。筋トレ、読書、瞑想に取り組んでいます。 …

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国家公務員▶︎フリーター 頑張ることが好きです。筋トレ、読書、瞑想に取り組んでいます。 様々な書籍を読んで学んだ"書く技術"を通じて、日々の学びや、経験を、皆さんにお伝えします。 私の書いた小説も、随時掲載中です。

マガジン

  • エクステリアの園

    私の小説、エクステリアの園をまとめています。 若き日に出会った老夫婦と、園芸を絡めたお話になっています。 ジャンルとしては、恋愛に分類されると思います。 若い人も出てきます。

  • 小説「イチブとゼンブ」

    私の連載小説、「イチブとゼンブ」をまとめています。 剣道部の高校生の友情や成長を描いた青春小説です。

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自己紹介&オススメの記事TOP5 【スキの多い順】

自己紹介&記事紹介は過去にも行なっています。 しかし、前回の自己紹介&記事紹介が4ヶ月前ということで、今回再び行なってみようと思います。 自己紹介についてはあまり変化がありませんが、記事紹介については色々と変更があるので、ぜひ見ていってください。 ①自己紹介 ・経歴 法政大学→国家公務員→フリーター ・資格 MOS Excel 2016、簿記3級、簿記2級、TOEIC 600点 ・趣味 筋トレ(歴:約3年半)、瞑想(100時間ほど)、読書(100冊ほど)、散歩 な

    • 小説 受験の季節 4/4話【最終話】

      ←1話目に戻る 何が気に触るんだろう。 俺は、疑問の渦に呑まれながら、勇気を出して聞いてみた。 「何が、気に触るんだよ」 「お前の、必死に頑張ってるところ」 頑張ってるところ? 俺は混乱した。今までに、頑張ってることを蔑まれたり、攻撃された思い出はない。友人からとなると、尚更だ。 「なんだよ…。いいだろ、別に。ほっとけよ」 俺の口から出たその言葉を聞いた謙介は、途端に悲しそうな顔になった。 そして、少し黙った後、おもむろに口を開いた。 「お前さ、頑張れなか

      • 小説 受験の季節 3/4話

        ←1話目に戻る 勉強漬けの冬休みが終わった。俺には最近気になることがあった。 「よぉー」 学校の廊下ですれ違った本城謙介に声をかけるが、向こうは無視である。 まっすぐ前を向いたまま、視線を合わせようともしない。 謙介は、同じ3-Aの同級生で、剣道部に所属している俺の友人だ。 ストイックだが、彼の考え方とか話が面白くて、よく一緒に居たのだが、最近全く話さなくなった。 スタスタと歩いていく謙介の背中を見ながら、何か悪いことをしたのだろうかと自問してみる。 そんな中

        • 小説 受験の季節 2/4話

          ←1話目に戻る 夏休みが終わり、長袖で登校してくる生徒も増えて来た。 授業が始まる前、なんとなく、ぐるりと周囲の様子を探ってみる。 懸命にノートに何かを書いている女子、一対一で単語帳から問題を出し合っている男子生徒。 その一方で、スマホゲームに夢中な3人組もいるし、寝ている女子生徒もいる。 このクラスも、大分雰囲気変わったなぁ… そんなことを思っているうちに、授業開始のチャイムが鳴った。 下校の時間になり、廊下の窓から、サッカー場でサッカーをしている後輩を眺めな

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        自己紹介&オススメの記事TOP5 【スキの多い順】

        マガジン

        • エクステリアの園
          6本
        • 小説「イチブとゼンブ」
          9本

        記事

          小説 受験の季節 1/4話

          「はい、では今日の授業を終わります」 先生がチョークを置くと同時に、学校のチャイムが鳴り響く。 ジーッと黒板を見つめながら、身じろぎできない自分に気がついた。 あーあ、やっべーな。 3-Aと書かれた表札のあるクラスの真ん中らへんで、鞄に教科書を詰め込みながら考え事をしていると、同級生の中条亜由美が話しかけてきた。 「ゆーくんは、どこの高校受けるのー?」 カールのかかった髪をふわっとさせながら、大きな目でこちらを見ている。 「俺?堅城高校だよ」 言ってしまってか

          小説 受験の季節 1/4話

          神奈川県立図書館 新本館をご紹介します。【桜木町駅 徒歩13分】新しい/オシャレ/便利。

          この記事では、2022年 9月1日にオープンした神奈川県立図書館 新本館をご紹介します。 神奈川県立図書館の新本館は、約1年半前にオープンしたばかりということもあってかなり綺麗です。 読書が好きな人なら1度は訪れたいポイントがいくつかあります。 ① 静寂読書室 まず、「静寂読書室」という部屋があります。 ここは、他の作業スペースなどと隔離されており、静かな環境で本を読むことができます。 私も、よくここを利用させて貰っていますが、他の作業スペースが一杯のときでも空き

          神奈川県立図書館 新本館をご紹介します。【桜木町駅 徒歩13分】新しい/オシャレ/便利。

          80冊のビジネス書を読んだ人間の"読書法"。【読書に興味がある人向け】

          この記事では、80冊のビジネス書を読んだ私の"読書法"を紹介したいと思います。 ・薄っぺらな理解から入る 本を読む理由は人それぞれだと思います。 ですが、ここでは、"必要な知識をインプットすること"を目的だとします。 必要な知識を手に入れようと思うと、当然ですが、知らない内容ばかりが目に入ってくることになります。 それなので、まずは深く理解しようとしないで下さい。 「へー」とか「ほー」レベルで良いので、どんどん読み進めて下さい。 そして、1冊読み切ることができた

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          家計簿を2年6ヶ月続けて分かった、家計簿のメリット3選。

          この記事では、家計簿を2年6ヶ月続けた私の見つけた、家計簿をつけるメリット3選を紹介したいと思います。 ・節約志向が身につく 家計簿をつけるとなると、何かを購入するたびに、記録を取る必要が出てきます。 この、1回1回記録を取るという行動によって、自分が何かを購入しているという自覚を得ることができます。 例えば、今までなんとなく買っていたチューイングガムも、「チューイングガム 120円」のように、家計簿に記録することになります。 その結果、「あっ、自分は今ガムを買って

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          投資の本を15冊以上読んで、分かった5つの事。【NISAを始めたい方へ】

          最近では、投資の需要が高まっており、「NISAを始めてみたい」「投資に興味がある!」という方も増えているのではないでしょうか。 この記事では、私が、投資を勉強して、分かった5つのことを紹介しようと思います。 ・NISAは超簡単 まず、NISAのやり方ですが、その方法は超簡単です。 SBI銀行で証券口座を開き、NISAの枠内で欲しい銘柄を選ぶだけです。 詳しいやり方はネットで調べれば出てくると思うので、そちらに譲らせてもらいます。 私の場合は、申請から実際にインデッ

          投資の本を15冊以上読んで、分かった5つの事。【NISAを始めたい方へ】

          読書を習慣化させる8つの方法。

          今回は、"読書を習慣化させる8つの方法"というタイトルで記事を書かせて頂こうと思います。 先に申し上げておきますと、1〜3の方法については無料で、4〜8の方法については有料で公開という形にさせて頂きます。 1.カフェを活用する。 「読書を習慣化したいけど、家にいるとついダラけてしまう…」 「人の目が無いと集中できない…」 そんな方は、家を飛び出し、カフェで読書をしてみましょう。 カフェは、適度に人の目がありつつ、且つ自分の世界に没頭できる場所です。 そんなカフェ

          有料
          100

          読書を習慣化させる8つの方法。

          私の書いた小説を読んでくださった方々、本当にありがとうございました。今後は、ある程度の経験値を積んだ時点で、筋トレ・瞑想・読書に関する記事を書いたり、引き続き小説を書いていこうと思っています。 小説はマイブーム的なところがあるのですが、書く技術の上達を目指せたらなと思っています。

          私の書いた小説を読んでくださった方々、本当にありがとうございました。今後は、ある程度の経験値を積んだ時点で、筋トレ・瞑想・読書に関する記事を書いたり、引き続き小説を書いていこうと思っています。 小説はマイブーム的なところがあるのですが、書く技術の上達を目指せたらなと思っています。

          小説「エクステリアの園」⑥【最終話】

          ←1話目へ戻る 早川勤が亡くなった。65歳。まだ寿命というには早過ぎる年齢だった。 彼の友人である磯山進は葬儀に出席した後、ひどく荒れた様子だった。 原因は彼自身の内側にあった。友人の死に際して、「ざあまぁみろ」と思ってしまったからだった。 理由は、恐らくはっきりしている。磯山進は高校時代、沢北秋が好きだった。本当に初々しい気持ちで、彼女のことを愛していた。 しかし、友人である早川勤に彼女を取られてしまった。やり場のない気持ちが、どこか心の中でふわふわと漂っていた。

          小説「エクステリアの園」⑥【最終話】

          小説「エクステリアの園」⑤

          ←1話目へ戻る 早川勤は無事病院を退院した後、一層庭作りに精を出した。 構想を練り、基本計画を立て、プロの手を借りて設計を行った。 中でも、簡易型の滝を作ることにはこだわった。きちんと水道を引き、水が流れていくように排水工事も行った。 どんどんと華やかになっていく庭を見て、早川秋は感嘆の声を漏らした。 「すごいわ。本当にすごい。庭の緑がこんなに映え映えしているなんて」 庭が見える和室には、庭の景色を切り取るための枠縁の役割をする壁が取り付けられていた。内側は黒く、

          小説「エクステリアの園」⑤

          小説「エクステリアの園」④

          ←1話目へ戻る ハヤカワアキラは仕事終わりの夜の時間帯を、夜景を見下ろせる自分の部屋で過ごしていた。 ふと、スマホのけたたましい呼び出し音が鳴った。 画面を見ると「早川秋」と書かれている。 早川明は眉をひそめ、一体何の用だと訝る。 「もしもし」 「明?お父さんが大変なの。今日、庭で突然倒れて。近々様子を見に帰って来られない?」 早川明は早川勤、早川秋の息子だった。とはいえ、22歳で大学を卒業してから1人暮らしを始め、以来1度も実家には帰っていなかった。 「そう

          小説「エクステリアの園」④

          小説「エクステリアの園」③

          ←1話目へ戻る 女子高生のマツオカチスズは、近所の市立図書館で椅子に座りながら、今日見つけたばかりの純文学を読んでいた。 自分の場所から見える位置に、熱心に本を探しているおじさんがいる。松岡千鈴はそう思い、ふと、そのおじさんの手元に目をやった。 「日本の庭園について」そんなタイトルの本ばかりが、5冊ほど重ねられていた。 造園に興味があるのかな。そう思い、更に興味をそそられ、おじさんをなんとなく観察する。 しばらくすると、おじさんはスッと歩いて行ってしまった。 松岡

          小説「エクステリアの園」③

          小説「エクステリアの園」②

          ←1話目に戻る 早川勤は、中学時代の同級生であるイソヤマススムの家を訪れた。 「おう、勤」 「やあ、久しぶりだね」 磯山進の家は、早川家の近所にある。しかし、高くて見晴らしが良いので、景観は大分違う。 「どうしたんだ、またこんなところまで」 「いやいや、そう遠くないだろ。やぁね、今度庭づくりを始めようと思ってさ」 「あぁ、園芸かい。まぁ中に入りなよ」 磯山進は、早川勤を中に招き入れるとそのまま庭に案内した。 「俺の自慢の庭だ。何にもないけどな」 確かに、磯

          小説「エクステリアの園」②