さとる

国家公務員▶︎フリーター 頑張ることが好きです。筋トレ、読書、瞑想に取り組んでいます。 …

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国家公務員▶︎フリーター 頑張ることが好きです。筋トレ、読書、瞑想に取り組んでいます。 様々な書籍を読んで学んだ"書く技術"を通じて、日々の学びや、経験を、皆さんにお伝えします。 私の書いた小説も、随時掲載中です。

マガジン

  • 連載小説「一瞬を切りとる」

    私の連載小説、「一瞬を切りとる」をまとめています。 カメラを学んでいる大学生の栞生と、その親友の礼央を中心とした、大学生の人間関係をメインに書きました。恋愛もテーマの1つです。

  • エクステリアの園

    私の小説、エクステリアの園をまとめています。 若き日に出会った老夫婦と、園芸を絡めたお話になっています。 ジャンルとしては、恋愛に分類されると思います。 若い人も出てきます。

  • 小説「イチブとゼンブ」

    私の連載小説、「イチブとゼンブ」をまとめています。 剣道部の高校生の友情や成長を描いた青春小説です。

記事一覧

固定された記事

自己紹介&オススメの記事TOP5 【スキの多い順】

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連載小説 「一瞬を切りとる」①

ビルの手前にある木々が、明るい緑の葉を風に揺らめかせている。 オレンジがトレードマークのJR中央線に乗って、栞生は通っている大学に登校するところだった。 最寄駅に…

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小説 受験の季節 4/4話【最終話】

←1話目に戻る 何が気に触るんだろう。 俺は、疑問の渦に呑まれながら、勇気を出して聞いてみた。 「何が、気に触るんだよ」 「お前の、必死に頑張ってるところ」 頑…

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小説 受験の季節 3/4話

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小説 受験の季節 2/4話

←1話目に戻る 夏休みが終わり、長袖で登校してくる生徒も増えて来た。 授業が始まる前、なんとなく、ぐるりと周囲の様子を探ってみる。 懸命にノートに何かを書いてい…

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小説 受験の季節 1/4話

「はい、では今日の授業を終わります」 先生がチョークを置くと同時に、学校のチャイムが鳴り響く。 ジーッと黒板を見つめながら、身じろぎできない自分に気がついた。 …

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神奈川県立図書館 新本館をご紹介します。【桜木町駅 徒歩13分】新しい/オシャレ/便利。

この記事では、2022年 9月1日にオープンした神奈川県立図書館 新本館をご紹介します。 神奈川県立図書館の新本館は、約1年半前にオープンしたばかりということもあってか…

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80冊のビジネス書を読んだ人間の"読書法"。【読書に興味がある人向け】

この記事では、80冊のビジネス書を読んだ私の"読書法"を紹介したいと思います。 ・薄っぺらな理解から入る 本を読む理由は人それぞれだと思います。 ですが、ここでは、…

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この記事では、家計簿を2年6ヶ月続けた私の見つけた、家計簿をつけるメリット3選を紹介したいと思います。 ・節約志向が身につく 家計簿をつけるとなると、何かを購入す…

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最近では、投資の需要が高まっており、「NISAを始めてみたい」「投資に興味がある!」という方も増えているのではないでしょうか。 この記事では、私が、投資を勉強して、…

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今回は、"読書を習慣化させる8つの方法"というタイトルで記事を書かせて頂こうと思います。 先に申し上げておきますと、1〜3の方法については無料で、4〜8の方法について…

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7か月前
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私の書いた小説を読んでくださった方々、本当にありがとうございました。今後は、ある程度の経験値を積んだ時点で、筋トレ・瞑想・読書に関する記事を書いたり、引き続き小説を書いていこうと思っています。
小説はマイブーム的なところがあるのですが、書く技術の上達を目指せたらなと思っています。

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10か月前
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小説「エクステリアの園」⑥【最終話】

←1話目へ戻る 早川勤が亡くなった。65歳。まだ寿命というには早過ぎる年齢だった。 彼の友人である磯山進は葬儀に出席した後、ひどく荒れた様子だった。 原因は彼自身…

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←1話目へ戻る ハヤカワアキラは仕事終わりの夜の時間帯を、夜景を見下ろせる自分の部屋で過ごしていた。 ふと、スマホのけたたましい呼び出し音が鳴った。 画面を見る…

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小説「エクステリアの園」③

←1話目へ戻る 女子高生のマツオカチスズは、近所の市立図書館で椅子に座りながら、今日見つけたばかりの純文学を読んでいた。 自分の場所から見える位置に、熱心に本を…

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10か月前
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自己紹介&オススメの記事TOP5 【スキの多い順】

自己紹介&オススメの記事TOP5 【スキの多い順】

自己紹介&記事紹介は過去にも行なっています。

しかし、前回の自己紹介&記事紹介が4ヶ月前ということで、今回再び行なってみようと思います。

自己紹介についてはあまり変化がありませんが、記事紹介については色々と変更があるので、ぜひ見ていってください。

①自己紹介

・経歴
法政大学→国家公務員→フリーター

・資格
MOS Excel 2016、簿記3級、簿記2級、TOEIC 600点

・趣味

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連載小説 「一瞬を切りとる」①

連載小説 「一瞬を切りとる」①

ビルの手前にある木々が、明るい緑の葉を風に揺らめかせている。

オレンジがトレードマークのJR中央線に乗って、栞生は通っている大学に登校するところだった。

最寄駅に着くと、異様に狭いホームに足を踏み出す。

この駅で降りる度に、なぜここのホームは、通常のホームの2分の1程度の幅しかないのだろうと疑問に思っていた。

周りを見渡すと、黒いスーツに身を纏った人々の、黒い頭が見える。

栞生は、人混み

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小説 受験の季節 4/4話【最終話】

小説 受験の季節 4/4話【最終話】

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何が気に触るんだろう。

俺は、疑問の渦に呑まれながら、勇気を出して聞いてみた。

「何が、気に触るんだよ」

「お前の、必死に頑張ってるところ」

頑張ってるところ?

俺は混乱した。今までに、頑張ってることを蔑まれたり、攻撃された思い出はない。友人からとなると、尚更だ。

「なんだよ…。いいだろ、別に。ほっとけよ」

俺の口から出たその言葉を聞いた謙介は、途端に悲しそうな顔に

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小説 受験の季節 3/4話

小説 受験の季節 3/4話

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勉強漬けの冬休みが終わった。俺には最近気になることがあった。

「よぉー」

学校の廊下ですれ違った本城謙介に声をかけるが、向こうは無視である。

まっすぐ前を向いたまま、視線を合わせようともしない。

謙介は、同じ3-Aの同級生で、剣道部に所属している俺の友人だ。

ストイックだが、彼の考え方とか話が面白くて、よく一緒に居たのだが、最近全く話さなくなった。

スタスタと歩いてい

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小説 受験の季節 2/4話

小説 受験の季節 2/4話

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夏休みが終わり、長袖で登校してくる生徒も増えて来た。

授業が始まる前、なんとなく、ぐるりと周囲の様子を探ってみる。

懸命にノートに何かを書いている女子、一対一で単語帳から問題を出し合っている男子生徒。

その一方で、スマホゲームに夢中な3人組もいるし、寝ている女子生徒もいる。

このクラスも、大分雰囲気変わったなぁ…

そんなことを思っているうちに、授業開始のチャイムが鳴った

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小説 受験の季節 1/4話

小説 受験の季節 1/4話

「はい、では今日の授業を終わります」

先生がチョークを置くと同時に、学校のチャイムが鳴り響く。

ジーッと黒板を見つめながら、身じろぎできない自分に気がついた。

あーあ、やっべーな。

3-Aと書かれた表札のあるクラスの真ん中らへんで、鞄に教科書を詰め込みながら考え事をしていると、同級生の中条亜由美が話しかけてきた。

「ゆーくんは、どこの高校受けるのー?」

カールのかかった髪をふわっとさせ

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神奈川県立図書館 新本館をご紹介します。【桜木町駅 徒歩13分】新しい/オシャレ/便利。

神奈川県立図書館 新本館をご紹介します。【桜木町駅 徒歩13分】新しい/オシャレ/便利。

この記事では、2022年 9月1日にオープンした神奈川県立図書館 新本館をご紹介します。

神奈川県立図書館の新本館は、約1年半前にオープンしたばかりということもあってかなり綺麗です。

読書が好きな人なら1度は訪れたいポイントがいくつかあります。

① 静寂読書室

まず、「静寂読書室」という部屋があります。

ここは、他の作業スペースなどと隔離されており、静かな環境で本を読むことができます。

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80冊のビジネス書を読んだ人間の"読書法"。【読書に興味がある人向け】

80冊のビジネス書を読んだ人間の"読書法"。【読書に興味がある人向け】

この記事では、80冊のビジネス書を読んだ私の"読書法"を紹介したいと思います。

・薄っぺらな理解から入る

本を読む理由は人それぞれだと思います。

ですが、ここでは、"必要な知識をインプットすること"を目的だとします。

必要な知識を手に入れようと思うと、当然ですが、知らない内容ばかりが目に入ってくることになります。

それなので、まずは深く理解しようとしないで下さい。

「へー」とか「ほー」

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家計簿を2年6ヶ月続けて分かった、家計簿のメリット3選。

家計簿を2年6ヶ月続けて分かった、家計簿のメリット3選。

この記事では、家計簿を2年6ヶ月続けた私の見つけた、家計簿をつけるメリット3選を紹介したいと思います。

・節約志向が身につく

家計簿をつけるとなると、何かを購入するたびに、記録を取る必要が出てきます。

この、1回1回記録を取るという行動によって、自分が何かを購入しているという自覚を得ることができます。

例えば、今までなんとなく買っていたチューイングガムも、「チューイングガム 120円」のよ

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投資の本を15冊以上読んで、分かった5つの事。【NISAを始めたい方へ】

投資の本を15冊以上読んで、分かった5つの事。【NISAを始めたい方へ】

最近では、投資の需要が高まっており、「NISAを始めてみたい」「投資に興味がある!」という方も増えているのではないでしょうか。

この記事では、私が、投資を勉強して、分かった5つのことを紹介しようと思います。

・NISAは超簡単

まず、NISAのやり方ですが、その方法は超簡単です。

SBI銀行で証券口座を開き、NISAの枠内で欲しい銘柄を選ぶだけです。

詳しいやり方はネットで調べれば出てく

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読書を習慣化させる8つの方法。

読書を習慣化させる8つの方法。

今回は、"読書を習慣化させる8つの方法"というタイトルで記事を書かせて頂こうと思います。

先に申し上げておきますと、1〜3の方法については無料で、4〜8の方法については有料で公開という形にさせて頂きます。

1.カフェを活用する。

「読書を習慣化したいけど、家にいるとついダラけてしまう…」

「人の目が無いと集中できない…」

そんな方は、家を飛び出し、カフェで読書をしてみましょう。

カフェ

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私の書いた小説を読んでくださった方々、本当にありがとうございました。今後は、ある程度の経験値を積んだ時点で、筋トレ・瞑想・読書に関する記事を書いたり、引き続き小説を書いていこうと思っています。
小説はマイブーム的なところがあるのですが、書く技術の上達を目指せたらなと思っています。

小説「エクステリアの園」⑥【最終話】

小説「エクステリアの園」⑥【最終話】

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早川勤が亡くなった。65歳。まだ寿命というには早過ぎる年齢だった。

彼の友人である磯山進は葬儀に出席した後、ひどく荒れた様子だった。

原因は彼自身の内側にあった。友人の死に際して、「ざあまぁみろ」と思ってしまったからだった。

理由は、恐らくはっきりしている。磯山進は高校時代、沢北秋が好きだった。本当に初々しい気持ちで、彼女のことを愛していた。

しかし、友人である早川勤に彼

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小説「エクステリアの園」⑤

小説「エクステリアの園」⑤

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早川勤は無事病院を退院した後、一層庭作りに精を出した。

構想を練り、基本計画を立て、プロの手を借りて設計を行った。

中でも、簡易型の滝を作ることにはこだわった。きちんと水道を引き、水が流れていくように排水工事も行った。

どんどんと華やかになっていく庭を見て、早川秋は感嘆の声を漏らした。

「すごいわ。本当にすごい。庭の緑がこんなに映え映えしているなんて」

庭が見える和室に

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小説「エクステリアの園」④

小説「エクステリアの園」④

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ハヤカワアキラは仕事終わりの夜の時間帯を、夜景を見下ろせる自分の部屋で過ごしていた。

ふと、スマホのけたたましい呼び出し音が鳴った。

画面を見ると「早川秋」と書かれている。

早川明は眉をひそめ、一体何の用だと訝る。

「もしもし」

「明?お父さんが大変なの。今日、庭で突然倒れて。近々様子を見に帰って来られない?」

早川明は早川勤、早川秋の息子だった。とはいえ、22歳で大

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小説「エクステリアの園」③

小説「エクステリアの園」③

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女子高生のマツオカチスズは、近所の市立図書館で椅子に座りながら、今日見つけたばかりの純文学を読んでいた。

自分の場所から見える位置に、熱心に本を探しているおじさんがいる。松岡千鈴はそう思い、ふと、そのおじさんの手元に目をやった。

「日本の庭園について」そんなタイトルの本ばかりが、5冊ほど重ねられていた。

造園に興味があるのかな。そう思い、更に興味をそそられ、おじさんをなんと

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