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ニック・チェイター『心はこうして創られる 「即興する脳」の心理学』読んだ
一昨年くらいから時間とか意識についてチマチマと本を読んでいる。
だから一部で話題のニック・チェイターを読んだのである。
本書の原題はThe Mind is Flat、つまりマインド(知性、意識、心、、、どれもしっくりこない訳だ)はツルペタということだ。
私達は主に視覚情報から、意識において外界について稠密なコピーを作っていると考えている。ところが様々な実験から、人間の視覚は中心窩でしかまとも
【日記】23/24チャンピオンズリーグRound 16 2nd Leg/維新の会、万博など
寒の戻りって感じで風邪ひきそうですね。
今週と来週のミッドウィークはCLである。
一昨日は早朝覚醒してソシエダ対PSGを拝見した。
アウェーで2-0で負けているソシエダは2点差つけないといけないが、エンバペのえげつないシュートで先制を許した。これでトータル3-0となりかなり厳しい情況に。
PSGはプレスが厳しいだけでなく、ビルドアップも良くて、何度もエンバペにクリーンにボールを届けていた。
スティーブン・クーニン『気候変動の真実 科学は何を語り、何を語っていないか?』読んだ
いまごろ読んだ。
大雑把にいうと、メディア、政治家、科学者は気候変動の影響を誇張しすぎという内容だ。
過去数十年、地球が暖かくなっているのは事実だが、それにどれほど人類の活動が影響しているかはなかなか確定しがたい。というか長期的な自然変化のほうが大きくて、人類の影響はあったとしても極小ではないか、、、と指摘されている。
さらには、人類の影響を人類の努力でどれほど相殺できるかも、かなり心もとな
『ストーリーが世界を滅ぼす』読んだ
一部でちょっと話題になっていた本を読んだのだ。
内容としては『反共感論』とほぼ同じ。
古来よりナラティブのもたらす破壊的影響力は知られており、プラトンが『国家』において、詩人を追放しようとした事例などが引かれている。
他の例としてはキリスト教があげられている。言うまでもなくイエス・キリストとその物語は世界で最も影響を及ぼしてきたナラティブである。その一神教的な不寛容さが理由の一つである。
2023年読んでよかった近世以降の哲学、言語学、心理学などの本
2023年読んでよかった本まだまだある。本日は中世哲学とかキリスト教以外の人文書を。
2020年以降、医療とか生権力にまじでうんざりしている、ということが読んだ本のリストからわかる。
これは哲学者の宮野真生子氏が乳癌の治療において困惑した「医療の正しさ」について忌憚なく著したもの。
生きるとは、ただ健康であることではないし、医療とはただ正しくあることではないと教えてくれる。
そこで宮野氏が引
八木雄二『神を哲学した中世』読んだ
中世哲学入門シリーズ。
読みやすくてよかった。
形而上学や論理学的なこと、というか悪い意味でのスコラ学的なところに深入りしないで、どうしてあのような煩瑣な理屈を必要としたのかに力点が置かれている。
したがって、中世の人々の思考に入り込むことになる。大衆がふつうに神の実在を信じていたこと、修道院や大学の学者たちの理屈の組み立て方など。
なぜ中世の人々の思考を学ぶ必要があるかというと、あの時代
山内志朗『中世哲学入門』読んだ
ぜんぜん入門書じゃない入門書。むりやり2回読んだ。
今年の初夏にラテン語の勉強を再開したとき、ちょうどよいタイミングで山内志朗先生のシラスのチャンネル『ラテン語が一瞬で身につく夢の哲学チャンネル』略して夢ラテが始まったのである。
私は山内先生はお名前しか存じ上げなかったのだが、朴訥とした語り口に一瞬で魅せられてしまい、そのときちょうど発売された『中世哲学入門』を購入したのである。
しかし日本