真実に向かおうとする意思
実際にやった奴は、あまりいないだろう。なので、本当にやった私が書いておく。
何せ、30年近くやったのだ。書いて読んでを繰り返し自力を身につけ、売れてもいないのに「売れる前」から「シリーズ完結500万文字」を書き切った作家など、過去未来現在全てにおいて、異次元でさえいないだろう。
23冊も書いたからな••••••決して、薄っぺらいとは言わせない。
だが、現実には苦難の道だった。何せ才能も何もなかったからな。進んでさえいれば、いつかは辿り着く••••••能力的には15年の時点で邪道作家一巻を執筆した。
毎日毎日、死にかけようが迫害されようが指差されようが書き切った。
残念ながら「味方」などという便利な存在はなかったが、とはいえ書くだけならば誰でも出来る。確実に言えるのは無限に読み続け無限に書き続ければ、執筆能力は誰でも身に付く!! 実際にやった「私」が言うんだ、間違いない!!
まあ、利益面ではわからないが••••••この場合、後の者たちが感じ取ってくれる事が大切らしいが、それは「読者」になるのだろうか?
少なくとも、作家当人は何も得ていない。それも後に続けば満足しろと?
実際にやるのと見るのとでは違う。私はガラス細工を集めるより多くの労力を費やしてきた。出来る出来ないなんざ知らん。そもそも作家業にアテがあったわけでは無いんだからな──────それでもやったのは、「生きる」為だ。
ロクな環境では無かったので「生きる為には何かがいる」と、そう考えたのがキッカケだった••••••非人間、所謂「サイコパス」と呼ばれる人種であるのはある程度自覚していたので、何も無いならと作り上げた。
何故そんな苦労を背負い込んでまでやるのか?
それは「自分で選んだ自分の道」だからだ──────環境に色々問題はあったが、それはそれとして「誇り」を以て書き上げた。そこに後悔はない。まして労力について考えるほど、私は暇な人生を送っていない。
ただ、無我夢中だった。貴様ら、呼吸するのに理由がいるのか?
いらない。それだけだ。生きる為に書く為に、結果進み続けて「今」がある。
それが金にならないのは何とも皮肉だが••••••いや、なると思うとしよう。全く、割に合わない仕事だが、それはそれとしてここから巻き返し大金持ちになれば良いだけだ。
確信はない。保証もない。根拠も希望もありはしない。だがな••••••やると決めて今がある。ならば、辿り着くまで進むだけだ。
結果か••••••正直、無くては話にもならないと言うのが素直な感想だ。無論、結果だけを求めてはいない。別の記事でも書いたがそも「結果」というのは「理想」と「利益」を両立させねばならないからだ。
麻薬を売れば儲かるのは「当たり前」だ。しかし、何かしらの理想••••••街の人々と裏側の社会の両立でも良いが、言わば「現実以上の何か」を求めつつ「利益」も当然成さねばならない。
理想だけでは妄想だ。だが、利益だけでも中身が足りない。
現実には後者が多いが、教えてやろう──────それは「結果」ではない。
ただの「卑」だ。卑しいに過ぎん。
成せる筈のない「何か」を追うから価値がある。だが、難しいどころではない。
むしろ、理屈で言うなら「不可能」だ。しかしだ••••••その不可能に挑まない人生に、一体何の価値がある?
安穏と織物でも作るのか?
御免だ。私は、何であれ邪道作家として「挑んだ」のだ。この世界において信念を貫くことは「恥ずかしい」とされ、誰も彼もが信じない。
だがな!! 言わせて貰えば指を指された事もない、どころか挑んだ事もない奴に何ができる? 少なくとも、他にない物語を生み出せない事だけは「確か」だ。
••••••やれやれ、前の記事でも書いたが表紙の男の影響なのか、柄でもない記事を書かされている気がする。いじめ問題だのもそうだが、本来私の柄じゃない。
真実に向かおうとする意思か••••••三巻の終わりを見る限りでは、どうも私の信念は変わらぬままにあるらしい。しかし、10年もそこから進んで利益にならないというのはどうなのだ?
やれやれだ。全く、嬉しくもない。
お陰でシリーズ完結まで書いたがな••••••一円も払われないのに意思を感じ取ってくれる読者がいるのかは謎だが、とにかく書くべき何かは書き切った。
有料だと読まない奴ばかりなので、このおひねり制の無料にした。金も払わない奴等に伝えて、何か意味があるかは疑問だが。
最低限必要なことは、一巻時点で書き切ったしな。
••••••••••••真実から出た誠の行動は、決して滅びはしないと奴らは言う。だが、実際には読者が金を払う前に、私の方が死にそうだ。やれやれ。まさか死んだ後に作品が売れるから満足しろ、だなんて言わんだろうな。
真実か••••••私の真実があるとすれば、それは「生き抜く意思」と「人間の世界になんぞ負けてやらん」という執念だ。多くの人間の綺麗事に弾圧され、幾度も死にかけここまできた。だが、決して負けなど認めてやらん。
勝ちだと言い張れば勝ちだ!! そうじゃないか?
言い張ることに、金はかからない••••••アメリカでは5億部が売れている作品で、かつ作者は美少女とでも思ってくれ。30年近くかけた気もするが、それはそれこれはこれだ。「前世」とでも思っておけ!!
私に言わせれば、軽口を叩くのに金はいらん。
絶望的な状況など「いつものこと」だ。何回、死にかけたと思っている──────気合で凌駕し根性で耐え抜き、精神論で無限にしろ!!!
ふん!! 現実に得られる教訓なぞ、そんなものだ!! 確かな指針などありはしないが、それでもやらなきゃ死ぬだけだ。ならば、やる。
出来なくてもやる。出来るまでやる。
実際、それで執筆能力を得たからな!!
読者共がどんな「壁」にブチ当たっているのかは知らないが、やり方に関して一つと考えた方に関して一つ。計二つだけ、表紙の男と共通事項を発見した。
壁があるなら、壊れるまで殴ればいい!!
無理だとか、無駄だとか、そんな言葉は聞き飽きた。
私は間違いなく悪属性だと思うが、それはそれとして思考自体は似通うものだ。
何であれ、無茶振りばかりされると同じ発想に至るのやもしれん。
あまり嬉しくないが、やるしかないならやるだけだ。
それが運命だか何だかは知らん。何にしろ信じた何かをすべき形でやり切った。
ならば、何があろうと突き進み、届かないなら笑って散る。
忌々しい続編を書かなくて済むしな!! 木っ端微塵に消えてやる!!
それくらい、読者連中もやるべきだ。そうじゃないか?
後悔も、無念すら消え切った作家の物語だ。今となっては「過去の」だが。
栞機能もあるので、どうもこちらが読みやすいらしい。私は書く側だがな。
やれやれ、何にしろ書くべきは書いた。いつ死のうが後悔も無念もない。
強いて言えば••••••作品データだけが気がかりだ。あの世に持ち込めるなら、それでいい。だが、この世からもあの世からも消えるのだけは御免蒙る!!
どうなることか──────ま、楽しみにとっておくとしよう。
せめて、苦労分の何かがあれば良いのだが
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?