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【現代詩】『さくらん』

『さくらん』赤黄緑紫

ポーズをとった指先の花弁に自惚れてます

背中が痒くても我慢する、春真っ盛り

〜〜〜
手一杯に掴む花弁の数
本当は少しずつ減ってます
そろそろ痛い
ぼとぼと花弁を落としてしまう
〜〜〜

ああ、夏は出発した

まだ誰も悪くない。

あかきみどりむらさき
2010ねん

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