山羊が鳴くなら。

ニュース、出来事、ひとりごと。山羊の字体の美しさ。

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凪。

noteを書くというのは、海を描くことに似ている。 たとえば、嵐が来る前の、荒々しい海を描くというとき、その波のうねりや水しぶきに目を凝らして、そのパワーを映し取ろうとするだろう。 そこに動的なエネルギーがあれば、描き手は、その力を映しとることに専念できる。だが、静的なものは難しい。よく油絵では、静物画として果物が描かれているが、動いていないものは、ただただ、そのモノに向き合い続けなければならない。林檎が林檎たらしめているものは何か、描き手は自問しながら描きつづけることに

    • GWっていつかなくなるでしょ

      もういいでしょ。 こんな時代に一斉に休むとかあり得ないんですけど。休めてないし!!みんなで休んだら、結局、混むでしょうが。休みって交代でとるものですよね?みんなで休むって、なんなんすかね。 キッザニアにいくんですけどね。予習するだけで3時間かかりましたよ!!なんじゃそら。子供が楽しくお仕事体験できるっていう素晴らしいテーマパークで、連れて行ってあげたいと思ってたんですよ。子供の時から、大人の仕事に興味を持つって大事だと思うんですよね。 ざっとHPみたら、8時30分開場っ

      • オレの半世紀。昭和53年の頃①

        泣き叫ぶ、自分の姿を客観的にみている。 アパートの玄関のドアは開いている。ごめんごめんといって、母が外から戻ってくる。近所の人とまたおしゃべりに夢中になっていたのだろう。おそらく僕は、お昼寝から目を覚まして、母がいないことに気づいたらしかった。お気に入りのパンダのぬいぐるみを離さないでいる。 2歳の記憶。でもこれは、偽物だ。覚えている筈がない。自分の姿を、ビデオのように客観的に見ているのもおかしい。だが、私が幼少期を思うとき、このお母さんがいない不安な感情を思い出す。毎日

        • 今週オワリ!!やれやれだぜ!!

          英語に訳すのが難しそうな言葉をみつけると興奮します。今日ご紹介したいのは、「やれやれだぜ」。 とりあえず、モヤモヤしていたことが多かった今週、なんとか乗り切った僕は、わざわざ声に出していいたいです。「やれやれだぜ」と。 ふーーーーーーっ!!とか、はぁーーーーー、とかっていう、ため息のような言葉も、思いっきり大きな声でいいたいです。「つかれたーーー」とか、「もういい!もういいよ!」とか。「ほんっッとーーーにつかれたかんね!」とか。 「やれやれだぜ」って、一見、西洋のことば

        • 固定された記事

          昭和の18歳が懐かしくなった話です。

          18歳。 子供の頃に見上げていた18歳を思い出してみる。 土曜日の23時に見ていたテレビ番組「ねるとん紅鯨団」に出てくる18歳は、高校を卒業して、短大生や家事手伝いになり、結婚相手を探していた年齢の女性たちだ。「金八先生」に出てくる15歳ですら、社会人の匂いを振りまいていた。だから18歳といえば、とっくに大人になっていて、20歳の成人というのは、あくまで形式上の大人を儀礼として行うという時代。 しかしながら、今の40代半ばの私が見下ろしている18歳というのは、果たして「何

          昭和の18歳が懐かしくなった話です。

          高校生の自殺者が多いというニュースが気になりました。

          小中高生の2023年の自殺者が「513人」というニュース。 513人。これをどう捉えたらいいだろう。47都道府県をざっくり50としたら、1つの県で10人ちょっと。千葉県は、人口が多いから20人以上だろうか。そうすると1か月に2名の子供が、自殺をしているということになる。 2人。それは辛い話だ。毎月、毎月、この千葉県という土地のどこかで、どうやって死ぬべきか考え、準備をして、実行している。どこか高いところから足を踏み出すその一歩、ナイフで手首を切る、首を吊るという、その行為

          高校生の自殺者が多いというニュースが気になりました。

          SHOW-Hey!と、I-Pay!の話。

          かつてクロマティという選手がいましたが、やはりクロ=黒の連想があいまって、子供たちにも大人気でしたよね。僕は、小学生だったと思います。もしかしたら最初に覚えた外国人の名前かもしれないですね。 その後、巨人にガリクソンが入るわけですが、これもガソリンを連想するので覚えやすかったです。陸上界では、カール・ルイスもカレーライスに引っ張られて、親しみやすさがあったよね。だから、僕らの世代の100メートル記録保持者といえば、カールルイスなんですよ。その後、ベン・ジョンソンって人が記録

          SHOW-Hey!と、I-Pay!の話。

          卒園式が泣けすぎて困った話

          うん、と頷く先生。それを合図に、卒業生が一斉に立ち上がる。それは、軍隊のような緊張感ではない。先生と園児の信頼感によって成立する、正しい規律だ。 ほんとうに堂々としている・・・。大きくなったな・・・。と、どの保護者も思っていただろう。保護者代表の方の挨拶が、じんと胸を打つ。 「3年前、初めて真新しいスモッグに袖を通した日のことを思い出します。先生の言うことをちゃんときいてくれるのか、トイレにちゃんと一人で行けるのか、お弁当を一人で食べられるのか、本当に本当に心配だったあの

          卒園式が泣けすぎて困った話

          パパと娘のお風呂ブギウギ

          「いやーん!のばしょを、あわわでかくすー」 娘6歳は、自分のプライベートパーツが気になるらしい。僕が口を大きく口を開けてあくびなんかすると、「パパ、おくちの中もプライベートパーツだから、ひとにみせないでくれる?」と注意してくる。 プライベートパーツとは、おくち、むね、おまた、おしりといった場所。「自分のいのちにかかわる大事な場所」とか、 「自分だけの場所だから水着でちゃんと隠れるようになっている」とか、 絵本では、そんな風に説明されている。ウチの嫁さんの熱心な教育のおかげ

          パパと娘のお風呂ブギウギ

          飯テロどーん!

          「春キャベツのムースかあ。ムースって、昔、頭につけてなかったけなあ」 中学生の頃、スポーツ刈りをやめて髪を伸ばし始めた僕が初めてつけた整髪剤は、もちろんムースだ。カエルの卵にまとわりつくような泡立ちの、人工的な匂いがするアレだ。ワックスの陰に隠れて最近は見ないけれど、急にこうして高級料理店で「ムース」に出会うからびっくりだ。おお、久しぶりだなムース。ずいぶん出世したなあ。お前、髪につけるイメージあるから、急に皿にのって出てきても、ちょっと距離あるぞ。 しかし、食べてみたら

          ラッセンがすき。

          noteというものを書くようになって、自分の心を実況中継するようなときも増えたのだけど、その心をそのままテキストにしたところで、それはただの思考の落書きであって、何も表現できていないのだろう。 いや、思考というか本能の落書きなので、ただただニンゲンが俗物であることを再認識するものであり、高尚な思考の整理とはほぼ遠いだろう。 性加害のニュースがあふれているけど、ニンゲンなんて本当にそんなもんだ。動物的な自分を超えるぐらい高次の目標をもっていなければ、ただムラムラしているだけ

          ラッセンがすき。

          娘からチョコレートをもらえるんです。

          「ただいま、帰りましたよー」というと、娘6歳が玄関まで駆け寄ってくる。何やら後ろ手に隠しながら。何か言いたそうな顔と目。ん?1日早くないか。 「はい、パパ、バレンタインのチョコレートだよ!」 「おお~、ありがとう」 「きょう、ママとつくったんだよ。ほんとはバレンタインは明日なんだけど、もう今日わたしちゃうね!」 まだ晩御飯を食べてないからちょっと待ってね、といいながら、スーツを着替える。娘はとにかく早く食べてほしいようだ。バレンタイン前日に準備したけど、もう待ちきれなくて渡

          娘からチョコレートをもらえるんです。

          喪服を新調しました。

          危ないところだった。。1週間に1回noteが途切れるところでした。とりあえず書かねば。 法事から帰ってきたところです。法事というのはシキタリであって、その土地や家族によって違うから緊張しますよね。しかも普段会わない人たちと挨拶したり、誰だったか思い出したり、思い出せなかったり。それでも何とか滞りなく終わってネクタイ解いて。 そもそも準備の段階で、喪服を買い替えなくてはいけなかった。40代半ばらしい、ちゃんとした喪服が必要だったので。 今まではお葬式はたまに行く程度だから

          喪服を新調しました。

          忘れない人たちがさけぶ。

          ディズニーランドの「ホーンテッドマンション」で、最初に集められた部屋の、あの不気味な肖像画を思わせるくらい、10人はいるだろうかという歴代の校長先生の写真が、上から客人である私を見下ろしている。 「私はね、こうして担当者にお会いして、この人なら、という会社を生徒に紹介しとるんですよ」 正直なところ、私は戸惑っていた。電話では、とてものんびりとした口調で、引退が近い好々爺のような方だと思っていたが、会ってみると背筋がピンと伸びて、高校生の人生を背負って立つというような気概が

          忘れない人たちがさけぶ。

          弱い者がつよい時代に。

          Metoo運動。はっきりいって釈然としません。 もちろん、今まで「力」によって抑えられてきて、同意のない性行為を強いられた人たちは、本当に辛く、心が引き裂かれる思いをしてきたと思います。「力」を乱用した権力者は、ここでしっかりと糾弾されるべきと思います。 しかしながら、それが「被害」にあたるかどうかは、当人にしか分からないものです。たとえ夫婦関係にあったとしても、相手の同意のない性行為はレイプと見なされることもあるようです。性交渉というのは、それだけ曖昧な同意や、空気感の

          弱い者がつよい時代に。

          松ちゃん、そして芸能界の贖罪。

          松ちゃんが、飛行機について、 「アレは、日本からアメリカへわざわざウンコを運んでいる」って言ったのが、その世界観を表しているように思う。 北野武と対談する番組があったけど、たけしは、あくまでそのお題に乗っかった上で毒を吐くのに対し、松ちゃんは、そのお題をひっくり返してその裏側から本質をつく毒を吐くところがある。飛行機だって、空を飛ぶ翼に見とれてしまうけど、裏側を見れば、どうしてもウンコを腹に抱えざるを得ない。 松本人志。これまで、その異次元ともいうような角度で、物事の本質

          松ちゃん、そして芸能界の贖罪。