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故国喪失者の諦観「果てしなき逃亡」

<文学(66歩目)>
運命の中で、頑張ってみたけれど。自分の居場所を見失った時に。

果てしなき逃走
ヨーゼフ ロート (著), Joseph Roth (原名), 平田 達治 (翻訳)
岩波書店

「66歩目」は第一次世界大戦に従軍したオーストリア・ハンガリー帝国の将校のお話し。

作者のヨーゼフ・ロートさんは当時のオーストリア・ハンガリー帝国のガリツィア地方(現在のウクライナ西部のリビウ周辺)出身のユダヤ人。

オーストリア・ハンガリー帝国の崩壊に伴い、ドイツに居を移すもナチスドイツの台頭でフランスに亡命。そしてアルコール中毒で客死。

ロートさんの作品は素晴らしい。この作品を起点として全作品を一気読みしました。そして、ドイツ語が出来たら原文で読みたいと感じた最初の作家です。

世の中の殆どの人は運命により流される。タンポポのタネの様に辿り着いたところでベストを尽くす。その様な人生の中で、故郷に戻ったら居場所が無かった。。。

この感覚は、多くのビジネスマンに共感されると思います。
この喪失感と折り合いをつけるのに四苦八苦している際におすすめです。

つらい時に、折り合いをつけることって?どういうことだ?の一つの回答があります。

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