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婚活の終盤で出会った、私のトラウマをひっくり返したハイスペ君達の話

婚活終盤話。


 私が歯科医師を辞めたとき、身内を含めて自他ともに地獄に落ちるかのようにボロカス言われました。

「マジでどうするのアイツ!カスだろ!」
「食っていけるわけねーじゃん!ウケんだけどw」

 親も同じで、そのとき私はひどいうつ状態だったんですけど、そんなことは彼らはどうでもいいみたいでした。とりあえず自分の主張。

 父は「かかった学費をオレに返せ。」と言い、
 母は「株に失敗した気分!」とまるで被害者のように泣き叫んでいました。

 こんな感じでね。この時期に他にも辛いことがたくさん重なりましてね、正直こういう風に誰かに話すことすら出来ませんでした。
 私、大学時代6年間首席だったんです。色々あって、勉強だけではなく、これを維持するのは結構大変だったんですよね。成績が下がると何されるかわからないので、必死でした。両親はそんなことぜーんぶ忘れちゃったのか、それが簡単なことだと思っているのか、彼らにその件も訴えたところ、こう両親は言いました。


「そんなの当たり前だろ!」



 だから私には歯科医師を辞めたことがもうかなりのコンプレックスというか、もう嫌なことの塊というかひどいトラウマで、私の黒歴史どころじゃない触れてほしくない案件だったんです。
 だから婚活初期の頃は、隠していました。歯科医師免許もっていること。
 名字も変えて(叔母の養子に入りました)、見た目も変えて、住む場所も電話番号も変えて、私は、普通の女の子になりたかった。
 
だから、嘘はついてませんけど歯科医師免許を持っていることを積極的に言うこともしなかった


 男性からやり捨てにされたりひどい目にあっても諦めず、自分のメンタルとも向き合い、小さな努力も重ねて婚活うまくいき始めた終盤、ようやく歯科医師免許をもっていることを言えるようになります。
 
何故言えなかったかって、辞めた件言うとコイツ頭やべーやつ!って散々な目にあったんですよ。婚活以外でも。だからはじめの頃言えなかった。受け入れてもらえないから。

 婚活終盤の頃、色んなハイスペさん達と付き合えるようになった時に思い切って歯科医師辞めた件を言うようになります。逆に強みにしたほうがうまくいくかもしれないと思って。清水の舞台から飛び降りる、という言葉がぴったりな気持ちで皆さんには言いました。
 
 私はびっくりしました。だって皆全く気にしてなかったから。
 「だから何なの?」
という感じ。気にしてるのって私だけだった?!って驚いたくらいでした。

 医師の方は
「こっちの世界も辞めるやつってやっぱりいるよ〜。」

 出世コースの証券マンエースは
「今は何してるの?そんなのどうでもいいんじゃない?別の業界行けばいいじゃん!なんとかなるでしょ!」

 公認会計士の方は
「仕事辞めたってだけでしょう?向いてないならさっさと辞めた方がいいですよ。」

 他の皆さんもこんな感じでした。
 気にしていたのは自分だけだったようでした。

 皆さん逆に付き合ってもいないのに励ましてくれて、色々と相談に乗ってまでくれました。

 これはたぶん、正直なところ年収が上に行くほどみんな寛容だと思います。逆に言うと下の方ほど前述のやべーやつ!みたいな人が多いです。

 昔誰かにひどく傷つけられただけで、意外と気にしてるのは自分だけということもたくさんあるかもしれない、と実感したときでした。
 それと同時にいかに自分が狭い世界でたくさん傷つき、悩んでいたのかと身に沁みるほど感じたのを覚えています。




 もしも私と同じようなことで
悩んでいる人がいるなら
 
 思い切って言うだけ言ってみよう!

 フラッシュバックもトラウマも
痛いほど気持ちはわかるし、
とっても怖いけどね!

言わないとわからないことも、
言ってみて始まる
たくさんあるみたい!

私は彼らにとっても癒してもらい、
とても勇気をもらい、
とても自信をもらいました。

婚活以上のたくさんの優しさももらいました!

あのときの皆、ありがとう!


EZOTANUKI🐾


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