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何度も読み返したい素敵な文章の数々 vol.4

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#デザイン

生きたInformation Architecture

生きたInformation Architecture

昨日は、World IA Day 2018 Tokyoでの「曖昧さと不確実性」というタイトルでの講演だった。はじめて逐次通訳が入る形での講演だったが、話の仕方や時間コントロールがむずかしかった。

イベント自体のテーマが「IAの倫理と哲学」だったので、「情報はそもそも曖昧で不確実なものである」ことを伝えたいとして話をした。
背景としては「常識だと思っていたものが大きく変化する時代」において、「どう

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貴重な経験を無駄にするデザイナーが必ず見落としている一つの視点

貴重な経験を無駄にするデザイナーが必ず見落としている一つの視点

皆様、本日の日報を提出いたします。
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人の思考の深さは「物差し」に例えられる。物差しとは言わずもがな、長さを測る道具のことだ。人それぞれ自分の物差しに刻まれた目盛で、これは長い、これは短い、といった判断を下す。

我々デザイナーにも物差しがある。経験が浅いデザイナーの目盛が1cm単位で刻まれているとすれば、経験の多いデザイナーの目盛はもっと細かく1mm単位で刻まれている、と例えてもらえれば

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『新建築』について

『新建築』について

noteでは紙媒体とは異なった形で記事を発信していければ,と思っておりますが,まずは「新建築社」のことを知らない方のために新建築社が出している雑誌について説明します!

『新建築』は新建築社が発行する1925年8月創刊の建築専門誌です.

創刊以来,日本の現代建築をクオリティの高い写真,図面などにより詳細に紹介し,多くの建築家に支持されてきた雑誌です.その継続により,独自の視点をつくり出し,建築思

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デザイナーとしての「ゆるやかな死」

デザイナーとしての「ゆるやかな死」

アダルト業界でデザイナーとして働いていた頃、
あるデザイナーの「ゆるやかな死」を見たことがある。

ここでいう「ゆるやかな死」というのは、
「アウトプットの決定的な低下」のこと。

エースデザイナーの「異変」その人(以後、Nさんとします)は僕が新卒入社する前から、DVDジャケットのデザインを1ヶ月で10点前後作り続けている現役バリバリのグラフィックデザイナーだった。

月で10点は、ジャケット以外

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