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必要なこと

フォローさせて頂いている
ミイコさん

お金を貯めることの大切さについて
詳しくお話しされていらっしゃいます。
コメント欄で
母が500円玉貯金で
500万を貯めたこと
をお話ししましたところ


「そのことを記事にして欲しい」

とご依頼がありました。


母は子どもの頃から
色々なお稽古事をしていました。

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中でもピアノは大好きで
私にもピアノを習わせたいと
思っていたようです。

しかし、以前も申し上げましたが
マスコミは出るものが多くて
なかなか自由に使えるお金は貯まらず

もちろんピアノは
全く買うことが出来ませんでした。

それでも母は
どうしてもピアノの素晴らしさを
私にも味わわせたいと思い
近所のオルガン教室
通わせてくれました。
私は鍵盤から音が出て
1つの音楽になっていくことに
すっかりハマりました。

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しかし
我が家にはオルガンさえ無くて
オルガンを持っていた
当時のお友だちの家で
練習させてもらっていたのです。

そんな日が半年ほど続いたある日
学校から帰って来た私は
リビングに
ピアノがあるのを見つけました。

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「お母さん、ピアノ買ったの?」

と聞きますと

「そう、お父さんが買っていいって」

母はとても嬉しそうでした。

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後でわかったことですが
父はピアノを買うことを
全く知らなかったそうです。
どこからそのお金が出て来たのかは

分かっていません。

話は500円玉貯金のことに戻ります。

まだ、私が嫁ぐ前から
母はコツコツと貯めていたようです。

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その後具合が悪くなり
歩くのも
ままならなくなってきた頃の話です。

ある日
デイサービス先で私と弟が付き添った時のこと

母が言いました。

「箪笥の中の、お姉ちゃんがハワイのお土産にくれた花柄のポーチを持って来てくれない?」

と。

弟は直ぐに車で実家に戻り
ポーチを持って来ました。

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母は中身を見せてくれました。
それは一冊の預金通帳でした。

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「ここに500万あるの。これからも介護がもっと大変になるからこれで私を施設に入れて欲しい

それは、母が長い時間をかけて貯めた
500円玉貯金でした。
弟も私も驚きました。

「お父さんはこのことを知らないの。へそくりだから言えなかったんだけど…」


と、笑っていました。

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結局、そのお金は
母の病状が酷くなり
施設ではなく病院に入院することになって
治療費入院費に変わりました。

母は誰にも頼らず
最後まで自分のお金で
やりくりしたことになります。

が母が亡くなった後に
何度も同じことをつぶやきます。

「お母さんはすごい人だなぁ」

と…

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父もまだ元気でいますが
これからどうなるかは
誰にも分かりません。

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その時に使うお金は
母に一銭もかかりませんでしたので

必要な時は自分のために使えるでしょう。

私も今
500円玉貯金を続けています。

北京に短期留学した時に

一度は全額使ってしまいました
また改めて貯めています。

ミイコさんもおっしゃっていますが

「日本はお金に関することを口にするのは恥ずかしいことに思う風潮がありますね?」

でも、母の経験からも分かりますように
お金は必要なものであることは確実です。

母のように自分のためでも誰かのためになるかもしれないのですから……

今日もお読みいただきありがとうございました。






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