記事一覧
複数のことに同時に取り組むのと一つのことに集中するのはどちらがいいのか(2024年2月6日の日記)
私は昨年、小川未明文学賞への応募をしていたのですが、残念ながら落選となってしまいました。
とはいえ、自分でも無理かなという感覚だったので予想通りだったとも言えます。
では次はどうするかですが、たぶんしばらくは小説を書かずにイラストやそれに関連するものを描いたり作ったりする予定です。
「文学賞を取りたいなら、そこに一意専心で取り組むべきだ」というのは至極もっともな話なんですが、私はそういうやり方が
眠ることが出来る幸せ(2024年2月2日の日記)
今日の午後はとにかく眠くてしょうがなかったので、お昼ごはんを食べたあとに4時間近く爆睡していました。
たまにはこういう日があっても良いかなと思います。
以前の会社員時代はまともに眠れる日がほとんどありませんでした。
眠り方が分からなくなっていた、という言い方のほうが正確かもしれません。
ずっと仕事のことを考え続け、気がついたら朝になっていた。フルニトラゼパムなどの睡眠導入剤を飲んでも眠れない。こ
温かい料理は心も温める(2024年1月30日の日記)
冬といえばホウレンソウ。ホウレンソウと言えば常夜鍋。
そんなわけで、最近は常夜鍋をよく食べています。
酒と水に昆布を入れて出汁をとり、そこに豚肉とホウレンソウを放り込んで火を通しポン酢で食べるというシンプルな料理です。
これが安くて美味い。
旬のホウレンソウは栄養豊富で、かつ鍋に入れたときの見た目も鮮やかです。
また、ポン酢ではなくからし醤油につけるのもありです(というよりもたぶんそちらの方が一
ホットコーヒーと苦い記憶(2024年1月29日の日記)
平日、早朝のファミレスで朝食を食べる。
約4年前、会社員時代の最後の1年ほどで私がよく行っていたことだった。
冬場ならまだ日も昇らないほどの早朝である。
そんなに早朝に家を出る必要など全く無かったので、今思うと不思議なことをしていたものだ。
しかし、それは「会社以外のどこか」に自分の居場所が欲しかったことの現れだったのかもしれない。
当時は鬱病による2度目の休職明けだったが、精神的には相当不安
【短編小説】お喋り猫は白昼夢の狭間
「ただいま」
少女の声が夕暮れに赤く染まる家の中へと響き渡る。
しかし、その声に答えるものは誰もいない。女の子自身、自分以外に誰もいないことはわかっていた。
入ってきた玄関の扉に鍵をかけ、肩からランドセルをおろすとその中へと鍵をしまう。
そして女の子は静まり返る廊下をゆっくりと歩いていった。
フローリングの板張りが軽く軋む音を立てるが、他には女の子の足音以外何も聞こえない。
そうして女
YouTubeでお絵描き配信するのをやめた回遊魚の話
はじめにお日柄は良くないですが、私の心はそれなりに晴れやかです。おはようございます。
私は今年の7月から11月までYouTubeでお絵描き配信をしてたのですが、もうやることはなさそうだなと思い、そのあたりの心境を書いてみようかと思います。(あくまで配信活動を止めるだけであり、動画投稿は続けてます)
1.自分に向いてないと確信したこれは断言できますが、私に配信活動は向いていません。
実は別の名義
【短編小説】この物語の主役は、現在、脇役の気持ちが分かりません
「なあ、秋津は脇役の気持ちが分かるか?」
「……突然どうした?」
目の前にいる俺の同期が、突然意味の分からない言葉を発した。
「もしかして漫画とか小説とかの話か? 俺はあんまり詳しくないけど」
俺はその真意を測りかね、とりあえず思いついたことを言ってみる。そして、目の前のローテーブルに置かれたピザへと手を伸ばした。
目の前の同期――清水も同じくピザへと手を伸ばす。宅配ピザのバイト終わりについ
【短編小説】ごめんなさいの言葉をあなたに
「また来たの? 何度お願いされても無理なものは無理なのよ」
私は目の前に立つ彼にそう告げる。
彼の手には花束が握られている。女の子へのプレゼントとしては悪くないが、私の好みではない地味な花ばかりだった。
「花をくれるのは嬉しいけど、もう少し私の好みも知っておいて欲しいわ」
彼の顔には感情というものが宿っておらず、無機質そのものだ。もう少し嬉しそうな顔をしてくれてもいいだろうに。
とはいえ、