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#コピーライティング
雪道は、見渡すばかりの白い鍵盤🎹❄️
きみを連れて、ひたと歩み続ける。
"連弾しようか。
同じ方角を見据えるために。
互いのまなざしに閉じてしまうことなく
ひっそりと ひろく歩み続けるために。"
"すべてが白に覆われた季節は、
息までも同じ色に染めて隠してしまう。
光によって より確かなものを
洗い出さなければならない。"
💠詩「冬の連弾」文月悠光
*「婦人之友」2020年2月号ミヨシ
新年明けましておめでとうございます🎍
皆さんへ祝福の風が吹きますように🌠
"風は陶芸家、世界のかたちを整えていく。
今はまだ、はかない重力に生かされて
きょうのうつわを 手から手へ運んでいく。"
💠詩「風のうつわ」文月悠光
*「婦人之友」2020年1月号ミヨシ石鹸さん広告より。
毎月、裏表紙広告欄に詩を書き下ろしています✍☪️
写真:岩倉しおりさん
▶︎詩のテキスト・朗読のバックナ
きみと夏の終わりの舟になる🍹
〈きみとわたしは その近さゆえ
グラスの氷みたいに
カランとぶつかりあって、
ちいさな世界をひとめぐりする。
踊りましょう、もう少しだけ
どうか夏が終わるまで。
透明なふたつの舟はやがて
ひとつの海に溶け落ちて
水底でやすらかに息を絶やすのだ。〉
詩「ふたつの舟」文月悠光
*「婦人之友」8月号ミヨシ石鹸さん広告より。
毎月、裏表紙広告欄に詩を書き下ろしています
あの夏に帰りたい🍉🌠
梅雨も長引く冷夏ですが、言葉で夏を感じて頂けたら嬉しいです。
記憶の鼓動に耳を澄まして😌
〈誰にも内緒だからね と
力強く交わした指切りは
この身体が覚えている。
…
夕日に背中を押され、
駆け出す小さな二つの影よ。
夏に埋めたものを
取り戻しにゆく。〉
詩「まぶたに揺れる」文月悠光
*「婦人之友」7月号ミヨシ石鹸さん広告より。
毎月、裏表紙広告欄に詩を書き下ろし
雨は祈りのダンス☂🌠
〈地球という駅のホームを
初めて外から眺めたとき、
宇宙は泣いているのかと思った。
わたしたちは互いに渦巻き、溶け合って
あまりに青い
ひとつの星だったのだ。〉
詩「ダンス」文月悠光
*「婦人之友」6月号ミヨシ石鹸さん広告より。
毎月、裏表紙広告欄に詩を書き下ろしています✍️💠
写真:岩倉しおりさん
※今回文字がやや見えにくそうなので、詩のテキストのみの画像もアップ