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文月悠光 詩と朗読ムービー

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詩の朗読の音声・動画をまとめています。YouTubeに再生リストがあるので、併せてどうぞ⇒https://www.youtube.com/playlist?list=PLnijS… もっと読む
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開いた本のページに
自分自身を映して
鏡のように確かめてみる📖😌

"心には 一本の針があって
かすかな声の糸を集めて
なつかしい物語を編み上げる。"

"これは、未来という一冊に
ひそかに綴じられた、わたしの夢。"

💠詩「鏡の手」文月悠光

*「婦人之友」2020年3月号ミヨシ石鹸さん広告より。
毎月、裏表紙広告欄に詩を書き下ろしています✍☪️
写真:岩倉しおりさん

▶︎詩のテキスト・

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雪道は、見渡すばかりの白い鍵盤🎹❄️
きみを連れて、ひたと歩み続ける。

"連弾しようか。
同じ方角を見据えるために。
互いのまなざしに閉じてしまうことなく
ひっそりと ひろく歩み続けるために。"

"すべてが白に覆われた季節は、
息までも同じ色に染めて隠してしまう。
光によって より確かなものを
洗い出さなければならない。"

💠詩「冬の連弾」文月悠光

*「婦人之友」2020年2月号ミヨシ

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新年明けましておめでとうございます🎍
皆さんへ祝福の風が吹きますように🌠

"風は陶芸家、世界のかたちを整えていく。

今はまだ、はかない重力に生かされて
きょうのうつわを 手から手へ運んでいく。"

💠詩「風のうつわ」文月悠光

*「婦人之友」2020年1月号ミヨシ石鹸さん広告より。
毎月、裏表紙広告欄に詩を書き下ろしています✍☪️
写真:岩倉しおりさん

▶︎詩のテキスト・朗読のバックナ

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きみと夏の終わりの舟になる🍹

〈きみとわたしは その近さゆえ
グラスの氷みたいに
カランとぶつかりあって、
ちいさな世界をひとめぐりする。
踊りましょう、もう少しだけ
どうか夏が終わるまで。
透明なふたつの舟はやがて
ひとつの海に溶け落ちて
水底でやすらかに息を絶やすのだ。〉

詩「ふたつの舟」文月悠光

*「婦人之友」8月号ミヨシ石鹸さん広告より。
毎月、裏表紙広告欄に詩を書き下ろしています

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あの夏に帰りたい🍉🌠
梅雨も長引く冷夏ですが、言葉で夏を感じて頂けたら嬉しいです。
記憶の鼓動に耳を澄まして😌

〈誰にも内緒だからね と
力強く交わした指切りは
この身体が覚えている。

夕日に背中を押され、
駆け出す小さな二つの影よ。
夏に埋めたものを
取り戻しにゆく。〉

詩「まぶたに揺れる」文月悠光

*「婦人之友」7月号ミヨシ石鹸さん広告より。
毎月、裏表紙広告欄に詩を書き下ろし

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雨は祈りのダンス☂🌠

〈地球という駅のホームを
初めて外から眺めたとき、
宇宙は泣いているのかと思った。
わたしたちは互いに渦巻き、溶け合って
あまりに青い
ひとつの星だったのだ。〉

詩「ダンス」文月悠光
*「婦人之友」6月号ミヨシ石鹸さん広告より。
毎月、裏表紙広告欄に詩を書き下ろしています✍️💠
写真:岩倉しおりさん

※今回文字がやや見えにくそうなので、詩のテキストのみの画像もアップ

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