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【読書感想文】奥野一成「教養としての投資」

こんばんは!
投資とは分析と見通し、あと根拠!小栗義樹です!

本日は読書感想文を書きます!
僕が好きな本・気になった本を読み、その感想文を自由に書いていく試みです!

前回、久しぶりに小説を題材にしました。人間失格です。激しく、やられました(笑)もうしんどいです(笑)

というわけで、本日は小説ではありません。感情にストレスがかからない有意義な本をご紹介します。

教養としての投資

農林中金バリューインベストメンツCIOの奥野一成さんが書いた教科書のような本です。2020年5月に発売され同年7月には6刷までされています。間違いなく、ベストセラー書籍と言っていいでしょう。

圧倒的な普遍さと、圧倒的な有意義さを兼ね備えた本だと思っています。学校でこの本を使い、投資について教えないのが不思議なくらいです。

この本を超簡単にご紹介しますと、投資とはなにか?を教えてくれる本です。そして、お金の扱い方に関する意識を変えてくれる本でもあります。

今日は感想文と言いながら、僕がこの本を読んで学んだことを書かせて頂くことになると思います。もちろん感覚の話なので感想文である事に変わりはなありませんが、どんな本なのかを伝えるうえで、この方法が一番かなと思うので、試させて頂ければと思います。

最近はどうなのでしょうか?少しずつ、投資の大切さや意識することの重要性が浸透してきたのでしょうか?

少なくとも、僕がこの本を手に取った2020年の段階では、日本は全然投資の意識を持っていなかったような気がします。もしかしたら、当時僕がいた環境がたまたまそういうものだっただけなのかもしれませんが、普段流れてくるニュースやコンテンツを見ていてもそういう印象を受けたので、恐らく間違ってはいないはずです。

今はどうだか分かりませんが、当時、多くの人は、働いたからお金をもらえているという認識を持っていたと思います。仕事をするからお金がもらえる、出世をするからもらえるお金が増えるといった感覚です。

投資の感覚がない事を最も象徴するのが、支出や貯蓄の感覚です。銀行にお金を預けておけば安心。物を買えばお金が減る。こういう感覚は、投資の意義ややる理由をまったく理解していないと言えると思います。

この本を読むと、恐らくこういう感覚に変わります。

働くとは、お金と時間及びそこで与えられる課題を解いたという成果を交換するという行動だ。銀行にお金を預けるということはお金を寝かせて殺しているに過ぎない。物を買うということはお金と物を交換するという行為である。

この本は、お金というものの捉え方を大きく変えてくれると思います。お金は使うものではなく、何かと交換するためのプラットフォームでしかないと思えるようになるでしょう。

この交換という考え方を持てるようになると、モノの選び方や働き方、もっと大きく言えば生き方が変わると思います。そうですよね。目の前にあるものを、いつかはお金に交換できるかもしれないと思えるようになるわけです。自分が何か新しい、欲しくて仕方がないものと出会ったとき、目の前のものをお金に交換することで、それを手に入れることが出来るかもしれないと思えれば、必然的に目の前にあるものを大切にするでしょう。

あるいは、どうしてもやりたいことがあるとします。それを成立させるためには時間が必要です。交換しているだけという感覚があれば、時間とお金を交換している労働の時間を短くして、浮いた時間をやりたいことにあてればいいわけです。そこで副業をやってみたり、趣味に没頭したりすれば、結果的に今の労働よりも少ない時間でお金が増えるかもしれないし、ストレスの少ない人生を送れるようになるかもしれません。

お金に対して、単純な足し算引き算をするのではなく、天秤にかけて上手に得するような状態を作れるようにすることが投資という考えの一歩になるとこの本は教えてくれます。

その上で上級編です。お金とお金が増えるかもしれないものを交換し、それをまたお金に交換すると、最初に交換した時よりも多くのお金を手にすることが出来る。これが投資の基本だとこの本は教えてくれます。

そこには時間も労力もありません。ただ交換という作業をしているだけです。もちろん、この交換には多少の技術が必要で、その為には押さえなければいけないポイントがいくつかあります。

この本は、そんなポイントをも優しく教えてくれます。

とにかく教え方が上手いです。文章がスラスラと頭の中に入ってきますし、必要なこと、メリット、重要な考え方を、簡単かつ明解に伝えてくれます。

なぜ投資の考え方が必要か?

この本にはそれも書いてあります。理由を一言でいえば、日本が貧しくなってきているからです。貧しい日本の中で有益に生きていくためには、先ほど書いたような「交換の発想」を持つ必要があります。もっといえば、日本が貧しくなっているのは、投資という考え方(交換するという発想)が無いからだというのです。

奥野さんは今から4年前、2020年の段階でそういう考えを持っています。4年後の今はどうでしょうか?明らかに貧しくなってきていますよね。

この本は今だからこそ読む必要がある本だと思います。

国が貧乏になれば、そもそもまず働き口がなくなっていきます。そして物が買えなくなり、生活に支障をきたすことになります。

投資の考えを持っていれば、お金と時間と物と労力の比率を考えられるようになります。それが出来ると、本当に必要のないものは切ることが出来るし、本当に無駄なものと必要なものを入れ替えることもできるようになります。

今、間違いなく読むべき本だと思います。もし、お金に対して幻想があるならば、ロジックをしっかり知っておくべきです。僕はこの本を読んで、自分の生活を大きく変えました。そして少しだけ豊かになりました。

今でも本屋さんで平積みになっているのではないかと思います。古本屋さんにも出回っているでしょう。

極端ですが大げさでもなんでもなく、勉強するならこの本です。まずはこれ。間違いありません。

珍しく強めの宣伝になってしまいましたが、こればっかりは胸を張ってオススメできる本になっています。良かったら読んでみてください。







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