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V字回復物語にしておいたら、とりあえず変なことにはならない。

しゅんしゅしゅんです。

映画の脚本術の中からnoteに使えるワザを抜き出してみよう。

このnoteの続き。

では、ワザをご紹介。

6、構成の黄金比率は比率を間違った瞬間、黄金ではなくなる

脚本術の名著「SAVE THE CAT」は4章が真骨頂。1-3章までは、脚本を書く前のそもそもの話、4章は物語の構成の話。前々回のnoteにも書いた「物語8割、結論2割」が魅力的な文章の黄金比率だというが(ある著名な編集者の言葉)、これが正しいとするなら。8割の物語の部分は、4章に書かれてある構成の黄金比率を適用すれば、どんどん読み進めたくなる文章になるに違いない。

1、オープニングイメージ
2、テーマの提示
3、セットアップ
4、きっかけ
5、悩みのとき
6、第一ターニング・ポイント
7、サブプロット
8、お楽しみ
9、ミッド・ポイント
10、迫りくる悪い奴ら
11、すべてを失って
12、心の暗闇
13、第二ターニングポイント
14、フィナーレ
15、ファイナル・イメージ

これが本書で紹介されている構成の流れ。構成の流れだけではなく脚本上何ページにそれぞれが存在すべきかという厳格なルールまで紹介されている。本書ではこれ以上もこれ以下もない、黄金比率だと言う。

それぞれの詳細までは触れませんが(でもとっても興味わきませんか?ぜひ本書を読んでみてください)なんとなくわかりませんか?古から語り継がれる神話から今日の朝やっていた子供向けアニメまで。この構成になっている気がしませんか?

超絶ざっくりいうと、平穏な毎日を過ごしていた主人公があることをきっかけに旅に出る(困難に立ち向かう)。どっかで凹みに凹むんで、葛藤しまくるが、ある成長の機会をへて、最後は困難を克服すると。

つまりV字回復物語ですよね。

エモい文章とかっていうけど、V字回復要素が入っていることだったりするのかもしれませんね。人の葛藤に共感し、人の成長に歓喜する。V字に興奮する。

この黄金ルールの順序もそうだけど、それぞれのパートの比率も守らないと、観客はいらついたり、ついていけなくなったり、あくびしたりすんだろう。悩むことなくすぱすぱ行動されたら、遠くの人になるし。悩むタイミングが合ってても、その深さ浅さが合わないと感情移入できなかったりするんだろう。

*****

「映画の脚本術の中からnoteに使えるワザを抜き出してみよう」はこれで以上。

脚本術って結構科学されているんですね。世の中の物語は全てこのルールに従っているのかもって考えたら、なんかこわーいですね。

では。

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