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才能の正体は集中力の質である。そう考えるとたとえ今が何歳でも頑張ることができる。

しゅんしゅしゅんです。

才能の正体は集中力の質である。

漫画「左利きのエレン」の中に登場する有名なくだりである。

1)集中力の長さ・・・集中力の継続可能時間。

2)集中力の深さ・・・集中力の深度、耐久度。

3)集中力の早さ・・・集中深度が深まる速度。

そして、この3つを掛け合わせたものが「集中力の質」。

(1)~(3)を3段階評価で測ると、「長い、普通、早い」や「短い、浅い、早い」などと27パターンの集中力の質のパターンができがある。そして才能とは持って生まれた何かではなく、この集中力の質の掛け合わせのパターンだと。

つまり、才能とは選ばれた人間に神が与えしものではなく、誰もがもっているその人固有のパターンであるということでしょう。

才能の解像度をここまであげると、あとは、集中を継続する能力、深く集中する能力、早く集中する能力を、自分の生来のパターンに合わせていかに磨いていくかという話になる。

左利きのエレンの中に「才能の正体」という本が登場するので、実在する本なのかと思い、amazonで検索してみると、ビルギャルで有名な坪田先生が書かれた「才能の正体」(NewsPicks Book)という本しか見つからなかった。

どうやら左利きのエレンの中で登場する「才能の正体」は架空の本のようだ。(ややこしいが、その漫画内の架空の本を作者が書き下ろしたnoteはあった)

そうなってくると坪田先生の「才能の正体」の中身も気になる。失礼ながらこの本自体は読んでいないのだが、ネットで拾った要約をまとめると、このような要旨のようだ。

才能とは、動機付けされた人が正しい努力を継続した結果、パフォーマンスを出したある瞬間をきりとって才能があるというのだ。よって才能とは先天的ではなく後天的なのだ。能力はやれば伸びる。

この論は「才能の正体は集中力の質である」の論と本質は同じではないだろうか。

いずれも、才能というものはセンスではなく先天的なものでもないという力強い言葉を投げかけてくれる。

これは成功心理学の名著「マインドセット ~やればできる!の研究~」とも近しい話だ。マインドセットの中ではこのように能力が語られる(マインドセットについて書いたnoteはこちらを是非)

人間の知的能力や人間的資質は石版に刻まれたように変化しないものではなく、努力次第で伸ばすことができる

そのほうがいい。

だって才能が先天的で固定されたものであれば、天才には一生勝てない。努力しても無駄だ。努力が意味をもたない世界はやはりつまらない。

努力の天才という言葉は嘘だ。天才は努力したのだ。ただ当の本人は動機付けされすぎて、没頭しすぎて、その努力を努力と感じないだけであって。

ここでエレンの話にもどる。

才能は努力のたまもの。努力するには、深く、長く、早い集中力が必要。つまり才能=努力=集中力という三段論法的なものが成り立つと思うのだ。

多くの人はこの言葉にグッとくる。

なぜならば、人は人の才能に嫉妬するからだ。若い才能や、スポーツや芸術の才能に。才能を神が与えしセンスだと捉えると嫉妬を通り越してあきらめを覚える。

でも、才能は集中力だと言われた瞬間、才能の解像度が上がる。なぜなら集中力なら自分に持ち合わせがあるからだ。そして嫉妬やあきらめは奮起へと変わる。

そうか自分もまだ戦えるかもしれない。

集中力の戦いとなると、高学歴の人がほくそ笑む。受験勉強で培った集中力に自信があるからだ。これは的を得た自信かもしれない。

受験勉強で頭の中に詰め込んだ知識そのものに大した意味はないのだが、受験勉強で培った集中力は、その後の社会人人生において花開く。

今の新卒市場において、高学歴であれば有名大手企業への就職率は高まる。だからこそ学歴と年収は相関関係にある。ただその相関関係の中には、高学歴→高品質な集中力→努力→才能→成果→年収という関係が多少なりとも潜んでいるのかもしれない。

幼少期に受験勉強に勤しむのも悪いことではない。

まあ集中力が本質なので、受験勉強じゃなくても、スポーツでもなんでもいい。ゲームでもいい。趣味でもなんでもいい。とにかく何かに没頭して集中する経験をつませてあげることが大切なんだろう。

少し話が脱線してきたが。

何歳になっても、才能は磨けるのだ。だからぼやいてる時間はないぜ。

最後に、この前ワイドナショーで武田鉄矢さんが面白いことを言っていた。まっちゃんの「最近の70代ほんま元気やわ~」という発言を受けての言葉だ。

「70代の元気は若い頃の元気とは違う。いろんなことに目移りして精力的に手を出す元気はないけど、いろんなことに目移りしない分、一つのことにグワーっと力を注ぎ込む元気がある。元気の質が違う。」

こんな趣旨のことを。

もーこうなってくると、何歳からでも才能が発揮できますね。

そういえば、若返りの細胞の実験も進んだってニュースも見ましたね。人生まだまだ楽しいですなあ。

とはいえ、努力より先にやるべきことは錯覚資産を築くことだけどね。

では。


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