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【空想小説】太陽と惑星の戦争(プラネットウォー)

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【空想小説】太陽と惑星の戦争(プラネットウォー)第七話

【空想小説】太陽と惑星の戦争(プラネットウォー)第七話

◀第六話へ

10億年後一方、猿の方はというと、落下と同時に岩山が二つに割れ、そこに出来た裂け目に挟まれ身動きが取れなくなっていた。そして本来の目的も忘れ、ただただ挟まれたまま長い年月が経った。

そうしてアダムが誕生してから10億年が経過した。

地球はすっかり様変わりし、大気中の水蒸気が冷やされ海が誕生していた。さらに植物が生い茂り。たくさんの森も生まれていた。

猿は裂け目に挟まったままで、

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【空想小説】太陽と惑星の戦争(プラネットウォー)第六話

【空想小説】太陽と惑星の戦争(プラネットウォー)第六話

◀第五話へ

鉄壁の地球ソルの紫外光線が地球を襲う!!

ジュ、シュ、シュ、シュー・・・

紫外光線も地球のオゾンと大気圏の重層防御にダメージを与えることはできなかった。

「くそっ!」

「このままではどうしようもないではないか、ゼウスよ何か手はないか??」
「外から駄目なら中から破壊するがよい。今から私が猿を産み落とす。それを地球へ向かわせて侵略させるのだ。」
「猿が木星から落ちるか。面白い。

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【空想小説】太陽と惑星の戦争(プラネットウォー)第五話

【空想小説】太陽と惑星の戦争(プラネットウォー)第五話

◀第四話へ

ゼウスの登場「ソルは他にも光線での攻撃手段がある!!光線はタイタンの固い地殻でも防ぎきれないぞ!!」
サタンが言う。

その時、ジュピターが割って入った。

「サタンよ、ソルと争うのはやめるのだ。」
静かな声でジュピターが諫める。

「どういうことだ?それはソルと一つになることを望むのか??カオスを望むのか??」

「それも仕方のないことじゃ、このままではソルが燃え尽きてしまうのであ

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【空想小説】太陽と惑星の戦争(プラネットウォー)第四話

【空想小説】太陽と惑星の戦争(プラネットウォー)第四話

◀第三話へ

サタンの裏切り「ソルよ、俺はブラックホールに抗うぞ!」
「サタン!貴様裏切る気か?」
「なんとでも言え、融合する気はない!!」

「それならば力ずくでお前らを取り込むまでだ!球体を維持できなくなればアストラルが非活化して死んだも同然だ。そして惑星デブリと化したお前らをゆっくり取り込んでやるわ。」
ソルが激しく燃え上がり自身の存在を誇示するかのように多彩なフレアを展開した。

・・・

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【空想小説】太陽と惑星の戦争(プラネットウォー)第三話

【空想小説】太陽と惑星の戦争(プラネットウォー)第三話

◀第二話へ

恒星のゆくえ「ちょっと、まてよ。」
土星のサタンが口を開いた・・

「ソルよ、お主は核融合反応が活発な恒星ではないか、我ら惑星とは安定度が違う。恒星ならば、もしかして反応が進むと消滅するのではないか?
もしくは白色矮星になるのだろう。
そのため恒星から脱却しようと我らとの融合を望んでいるのだ。」

「う、うるさい。つべこべ言わず元に戻るのが自然な流れということがわからんのか。何を言お

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【空想小説】太陽と惑星の戦争(プラネットウォー)第二話

【空想小説】太陽と惑星の戦争(プラネットウォー)第二話

◀第一話へ

惑星の誕生太陽の内部ではビックバンにより時空を引き裂く強大な力が発生し、その影響で太陽の中心は何もない真空状態よりも、もっとマイナスの状態であるブラックホールが生み出されていた。
それにより太陽が恒星として活発な核融合を行う推進力になっていた。また、ブラックホールの一部が漏れ出して、それが太陽の黒点として表れていた。そうしてブラックホールの存在が向心力として飛び散った惑星たちを引き戻

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【空想小説】太陽と惑星の戦争(プラネットウォー)第一話

【空想小説】太陽と惑星の戦争(プラネットウォー)第一話

始まりのもつれ47億年前、宇宙は球の形をした超複合生命体であった。また、時空を超越したパラレルワールドにも同一の存在がもう一つあった。それが表と裏の関係で、うまく対比されており、うまくバランスされ安定を保っていた。

46億年前、ふとしたことから時空のゆらぎが発生し、そのゆらぎが量子のもつれを発生させた。もつれがだんだんと大きくなり対比の関係に問題が生じてしまった。
それはメビウスのもつれと言われ

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