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「本に向きあう」とはどういうことか
1. 3つの思考のベクトル今まで数多くの場で読書会をしてきた。
その経験から思うのは、読書会を通じて考えを深めるというのはめちゃくちゃ難しいということだ。
気を抜くと、「感動した」とか「圧倒された」「反省した」などという感想のシェアの場になっていく。
特に名著と呼ばれるような本であれば、その傾向は強くなる。
もちろん、感想をシェアする目的であれば全く問題ない。そういう類の読書会はあって然るべきだ
修羅場経験の先には「神秘」がある
人前に立つような仕事をしてもう20年が経過した。
27歳で講師として登壇してから今日まで、振り返ればいろいろな場面に立ち会ってきた(遠い目)。
最初はやることが決まった定型的な研修講師という立ち位置からスタートしたが、やがて経営陣の緊張感の高いミーティングなど、複雑で難解な場面に立ち会う機会も数多くあった。
そんな中でも記憶に残っているのは、やはり修羅場の場面だ。
たとえば、自分が立ち上げた新
あなたの意見に、「手探りの独創」はあるか?
先日、小説家真山仁さんと共催している私塾「正疑塾」の2日目を行った。
扱った書籍は『ロッキード』。
昭和の田中角栄の事件を、令和の時代に改めてリサーチし、その本質に迫った超弩級ノンフィクションだ。
真山さんは小説家ではあるが、僕はこの作品こそ真山さんの真骨頂だと思い、これを正疑塾の2日目に入れさせていただいた。
結果として、とても良いセッションになったと思う。
そのセッションでの気づきの1つ
NHKラジオ「マイ!Biz」で『HIGH OUTPUT MANAGEMENT』について話してきました
もう出演して1年が経過したNHKラジオ「マイ!Biz」ですが、今回はアンドリュー・グローブの『HIGH OUTPUT MANAGEMENT』に関するトークをしてきました。
普段は生放送で電話収録をしているのですが、今回は事前にスタジオにお邪魔して、収録してきた音声の配信になっています。
そして、これが影響なのかどうかわかりませんが、紹介した『HIGH OUTPUT MANAGEMENT』が、今
謎に売れ続けている『人を動かす』について書いてみた 〜「ビジネス名著探訪」連載
連載している「ビジネス名著探訪」ですが、今回は『人を動かす』を書いてみました。
おそらく知らない人はいないであろう、謎に売れ続けている本です。
この本がなぜここまで売れ続けているのか、私は正直よくわかりません。
書いてあることは極めてありきたりのことだし、何かのエビデンスに基づいているわけでもない。そして著者であるカーネギーが何か大きなことを成し遂げた偉人というわけでもない。
言ってしまえば、単
「尊敬」なんて軽々しく言える言葉じゃない
本を読む時に、気をつけていることがある。
それは、どれだけ著名な本であろうと、書いている相手は人間であることを忘れないこと。
どれだけ著者の名前が売れて、どれだけカリスマとしての評価を受けていようとも、全知全能の神ではない。所詮は人間なのだ。
感情に左右されて物事の一面しか見ることができない時もあるし、間違いもする。
その本の内容が、そのタイミングでは一面を捉えていたとしても、時代や土地を超え
「自分」を探究すると、自分を手放せる
自分が何者なのかを知りたい。
そんな欲求を持っている人は多い。
たとえば1 on 1で
「あなたは何がやりたいの?」
聞かれた時。
ふと気づくのだ。
そういえば、自分は何をやりたかったのだろうか?と。
自分がやりたいことよりも、組織が自分に何をして欲しいのかを常に優先してきた。
だからこそ、急に「何をやりたい」と問われても困ってしまう自分がいる。
そして、ふとSNSを見ると、眩しい姿の知人が
歴史をケースメソッドとして捉える/『世界の転換期を知る11章』ご恵投いただきました
かつて、ビジネススクールで「経営戦略」について教えていた時があった。
そこでは、かつてハーバードビジネススクールが開発したケースメソッドという教育手法を採用していた。
(ちなみに、ケースメソッドは1921年に開発されたらしく、100年以上の歴史を持つらしい。その歴史や特徴をHBSの第10代学長だったニティン・ノーリアが説明してくれている)
https://dhbr.diamond.jp/arti
NOBETECH MAGAZINE(ノビテクマガジン) Vol.40にインタビューが掲載されました
ノビテクマガジンのVol.40に、5ページにわたるインタビューを掲載いただきました。ありがとうございます!
今号の特集は「何を学び何を活かす」で、表紙は我らがVoicyの緒方さん。
その中で、僕は『「学び続ける生涯」を歩むため何を大切にすべきだろうか』というタイトルでお話をさせていただきました。
当日はとても楽しいインタビューで、いろいろ面白おかしく話したのですが、記事なるとピシッとしまった