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作業をどこまで取り除けるか

エクセルで資料を作るのが苦手です。

苦手というか、こうやってワードなどで文章を作成していることと比較してみると「何かを創造している」という気持ちには何故かなりにくいです。

もっと言うと、仕事をしているというよりも作業をしている感覚に陥ります。

話は変わりますが、先日ソフトバンク・グループの社外向けの基調講演で孫正義さんが「生成AIをまだ使っていない人は、人生を悔い改めた方がいい」と話されていました。

また、生成AIやその先にあるAGI(汎用人工知能)を便利に使っていかないと「人間と金魚」くらいまで知能の差が開くリスクがあるとも述べられていました。

別に知能が我々よりもあるからといって、SF映画のように取って代わられる存在なのではなく、最強のパートナーとか最強の道具としてどのように活用していくのかという考え方が大事だということでした。

とても、分かりやすい内容ではありましたが、現状の足元を見てみるとどうなのか。

DXという言葉が流行っておりましたが、実態はどうかというと、私たちの業種においては少なくともまだまだ全ての情報がデータ化されているわけではなく、紙媒体も沢山使用していますし、何なら未だにFAXだって印鑑だって現役です。

仕事に関するありとあらゆることがデータ化されていないと、実際に問題になるのは特定のデータを収集したり資料作りをしたりする場面で、その際にアナログ的な入力作業が発生するということ。

それも、汎用性がなければ毎月だったり毎回だったり同じ工程の手作業が発生します。

長年その工程をやってきた側からすると当たり前の作業なのかもしれませんが、例えば外部のIT企業から新たに仲間として加わった方々などからすると、「未だにこんな原始時代のような作業をしているのか」という印象を受けることとなります。

エクセルばっかり弄っているのを揶揄されて「エクセラー」という格好いい名称をいただく状況です。

一元的にデータ収集された環境が整っていれば、本来エクセルデータというのは人間がゼロベースからの作業工程で作り出すものではなく、必要な情報を与えて出力させていくはずのものです。

ですから、それが出来ない環境だと、何時間もの完全な「単なる作業」が発生するのですよね。

単なる作業と称しましたが、もっと言えば「無駄な作業」であり「無駄な工程」でもあります。

まだまだ、レベル感で言えば到底及びませんが、生成AIやAGIの活用というのも、本来の仕事に集中させてもらうために、単なる作業にかかる時間を大幅に削減して、有用な時間を生み出すためなのですよね。

本来業務に向き合う時間が生み出されることで、現場のスタッフは今よりももっとお客様に向き合うことが可能となりますし、上長はそれらスタッフに向き合う時間が今よりもっと確保できることから、離職率逓減への道筋もつけられますから、ひいてはケアの質の向上へも繋がっていきます。

また、質の向上という意味合いでは、現場を後方支援していく本社機能の管理職についても、これまで手間のかかっていた作業時間が大幅に削減されれば、現場のためのより具体的な支援策を練ることに時間をかけられますし、直接的な支援をしていく時間も確保できます。

データ収集に際しては、全員に端末を所持していただくことなど初期費用は嵩みますが、数年の投資にて川上を整えることが出来れば、その後の採用や集客までの流れを今よりずっと円滑にしていくことが可能となると信じてやみません。

皆がパソコンやスマホを駆使している時代に旧式のタイプライターやガラケーのキーを叩いているような、自分たちだけがぽつんと時代に取り残されたイメージを思い浮かべると背筋がゾッとするとともに焦燥感に駆られます。

エクセラーからアクセラレーターに、亀の歩みを加速させていくために、今から出来ることをしていきたいと思っています。

今日も読んでくださいまして、ありがとうございます。

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