竹本

不動産業界7年、映像業界6年、ハードワークにより体調を崩し、現在職人のアルバイト。 趣…

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不動産業界7年、映像業界6年、ハードワークにより体調を崩し、現在職人のアルバイト。 趣味:読書、自転車、コーヒー、写真、本屋めぐり

最近の記事

本屋めぐり 無用之用・書肆スーベニア・SUNNY BOY BOOKS

こんにちは。 趣味で本屋めぐりをしている竹本です。 最近行った本屋さんをご紹介します。 ①BOOK SHOP 無用之用 神保町 最初は神保町駅徒歩5分の所にある、BOOK SHOP 無用之用です。 地下鉄の神保町の駅から地上に出ると、空は曇り、やや雨模様。 路上で古本が売られています。 歩いてBOOK SHOP 無用之用の辺りまで。 ちょっと小腹が空いたので、昼食を取ろうと食べ物屋さんを探していると、カレー屋さんを発見。 カレー食堂たんどーるでトマトチキンカレーをいた

    • 短編小説「わすれな草」

      元橋香澄は、大学に入学して半年が経とうとしていたが、ほとんど友達がいなかった。 元来、集団行動が苦手で、一人でいる事を好む性格なのもあり、試しに写真が好きだったので写真サークルに入ったものの、写真撮影会後の飲み会が全く楽しめず、すぐ辞めてしまった。 同じクラスに、森井誠という青年がいた。 彼もどうやら友達がいないようで、昼食等を学生食堂でいつも一人で食べていた。 ある日、英語のクラスで、森井と隣の席になった。 その日、香澄は教科書を忘れてしまっていた。 香澄は森井に、教科

      • 詩たち

        こんにちは。 竹本です。 今日は、しばらく前から書き溜めている詩をお届けしたいと思います。 日々の生活の中でたまっていく火薬を丁寧につめて 僕たちは花火を作った 昔のことを思い出して 思わずもうだめだと口走る あの流れる雲のように 自由に生きていけたらいいのに 毎日をごまかしごまかし生きる 今では過去が 夢の中の出来事だったかのように思える 小麦アレルギーの君が ドーナツは夢の中で食べればいいと言った このままどこか遠くへ行ってしまいたいような そんな春の陽気

        • 本屋めぐり 駒沢公園・代々木上原・奥渋谷・西荻窪・清澄白河

          こんにちは。 趣味で本屋めぐりをしている竹本です。 最近行った本屋さんをご紹介します。 ①SNOW SHOVELING 駒沢公園付近 最初は駒沢公園の近くにあるSNOW SHOVELINGです。 僕の住んでいる場所からだと、電車より自転車の方が行きやすかったので、自転車で行きました。 近くに着いたのですが、入り口が・・・見当たらない・・・?? 2階の窓に、SNOW SHOVELINGのお店らしきものが見える・・・。 しばらくうろついて、あった、ありました。 ビルの裏手

        本屋めぐり 無用之用・書肆スーベニア・SUNNY BOY BOOKS

          本屋めぐり 南十字・生活綴方・再燈社書店・小声書房

          こんにちは。 趣味で本屋めぐりをしている竹本です。 最近行った本屋さんをご紹介します。 ①小田原 南十字 まずは小田原駅徒歩15分の所にある、南十字さんです。 私は東京に住んでいるのですが、小田原まで2時間位電車に揺られて行きました。 小田原で降りると、ちょっと小腹がすいていたので、何か食べたいと思い、街を散策。 海鮮系が美味しそうだけど、結構高い・・・。2000円とかしました。 結局、なんとなく趣味が良さそうな、イタリアンへ。 パスタセットとビールを頼みました。 食べ

          本屋めぐり 南十字・生活綴方・再燈社書店・小声書房

          短編小説 会社を休んで本屋に行く

          その日、小山はものすごく会社に行きたくなかった。 会社に行きたくないのはいつもの事なのだが、その日は、前の日に気づいてしまった、顧客にプレゼンした資料のミスを報告しなければならず、上司に激怒される事が確実だった。 小山の勤めているのは小さな商社で、小山はそこで営業をやっていたが、この仕事は小山に全く合っていなかった。 小山は大学では文学部で、英文学を専攻しており、英語ができるという事で、海外事業も展開している小さな専門商社に新卒で入社し、なぜか営業部に配属された。だが、元来一

          短編小説 会社を休んで本屋に行く

          短編小説 この愛すべき最低な世界

          祥平はもう何日も食べ物を食べていなかった。 頬は痩せこけ、目にも精気がなかった。 部屋は電気もガスも止まり、水だけがまだ飲む事ができた。 祥平が会社をクビになってもう3ヶ月が経つ。 祥平は、大学を卒業後、新卒で入った会社を1年で辞めた。 その際、父親と大喧嘩をし、ほぼ絶縁状態となった。 母親は、祥平が大学1年の時に他界していた。 その後、倉庫作業、引越し屋、オフィスの掃除等様々な仕事をしたが、人間関係のトラブル等もあり、どれも長くは続かなかった。 最後にやった仕事はオフィ

          短編小説 この愛すべき最低な世界

          本屋めぐり 神楽坂・下北沢

          こんにちは。 趣味で本屋めぐりをしている竹本と申します。 今回は、神楽坂と下北沢の本屋さんをご紹介したいと思います。 ①神楽坂 かもめブックス 地下鉄神楽坂駅から徒歩1分の所にかもめブックスはあります。 併設されているカフェが大人気で、お客さんが一杯いました。 選書も良くて、気になる本が沢山ありました。 個人的には「小さな町・日日の麺麭」や、映画にもなった「夜明けのすべて」が気になりました。 「小さな町・日日の麺麭」は、「新聞配達員として暮らす下谷龍泉寺町、あるいは炭坑

          本屋めぐり 神楽坂・下北沢

          本屋めぐり 年末年始

          こんにちは。 私は趣味で本屋めぐりをしている竹本と申します。 今回は、年末年始に行った本屋さんをご紹介したいと思います。 ①三鷹 UNITE 去年の年末に、最後に行った本屋さんは、三鷹のUNITEという本屋さんです。 三鷹駅から歩くこと15分、UNITEはありました。 おしゃれな外観。 著者のサイン本が沢山置いてありました。 カフェも併設していました。 ちょっと気になっていた本、ジョン・ファンテ「塵に訊け」やアンソニー・ドーア「すべての見えない光」等が置いてあり、楽し

          本屋めぐり 年末年始

          海芝浦駅・国道駅 探訪

          昨年の秋頃、JR鶴見線の海芝浦駅と国道駅を訪ねた。 JR鶴見線とは、鶴見の工場地帯を走る路線で、平日は工場勤務の方達が利用しているらしい。 最初に知ったのは国道駅だった。 私は以前、ロケーションコーディネーターという、CM等の撮影場所を探す仕事をしていた事があるのだが、その時に見つけ、一度行ってみたいと思っていた駅だった。 非常にレトロで、雰囲気のある駅らしいという事を、ネットの情報から得ていた。 その流れで、鶴見線に海芝浦駅という、ホームが海に面した駅があるらしい、と

          海芝浦駅・国道駅 探訪

          本屋めぐり Title

          こんにちは。 私は趣味で本屋めぐりをしている竹本と申します。 今日は、荻窪のTitleに行って来ました。 荻窪駅から大通り沿いを歩く事15分、Titleはありました。 入るとまず右手に雑誌の棚。 最近出たBRUTUSの「理想の本棚」等を見ながら隣の本棚へ。 色々な本があり、生き方に関するもの、インタビュー系、哲学系、エッセイ、小説、文庫本、絵本、映画、演劇、写真、アート、漫画、旅、散歩等、様々なジャンルの本がありましたが、一言で言うと、非常にセンスがいい。 これこれ、こうい

          本屋めぐり Title

          本屋めぐり 冒険研究所書店

          私は、趣味で休日に本屋めぐりをしている。 先週の日曜に、小田急江ノ島線桜ヶ丘駅から徒歩1分の所にある、冒険研究所書店に行って来た。 大和で乗り換えて、一駅。 割と静かな住宅街の駅である。 おそらく、本屋めぐりをしていなかったら、一生降りる事のなかった駅だろう。 本屋巡りをする事の一つの楽しみは、そういった場所に行ける事にある。 駅前の広場では、以前、冒険研究所書店の店主の方主催で、映画鑑賞会が開かれたらしい。 これがその広場か、と思いながら、駅前の冒険研究所書店の前に立っ

          本屋めぐり 冒険研究所書店

          短編小説 バー羽ばたき

          僕がかつて、映画監督を目指していた頃、たまに通っていたバーがあった。 そのバーはゴールデン街にある「羽ばたき」というバーで、なぜかは分からないが、映画関係者がよく集まるバーだった。 僕もそこで、有名な俳優や映画監督に会った事がある。 そのバーのマスターは川島さんと言って、おべっかを使わず、歯に衣着せぬ物言いなのだが、根底に愛があるせいか、見えない気遣いがあるせいか、言われた方もいやな気がしない、独特の雰囲気のある人だった。 僕も、人生に悩んでいた時期(今も悩んでいるのだが

          短編小説 バー羽ばたき

          短編小説 観音様のノート

          「もう解散だ!」 大が隆にそう叫んでから、もう1週間になる。 大と隆は高校の頃の同級生で、高校卒業後、芸人の養成所に入り、「花鉄砲」というコンビを組んだ。 日本一の漫才コンビになるという目標を掲げていたものの、最近では賞レースでも1回戦負けか2回戦負けばかりで、この前の漫才バトルグランプリでも、2回戦で敗退し、その発表の帰り道の事だった。 大はどちらかというと、売れたいという願望が強く、分かりやすい笑いを求めていた。 一方、相方の隆は、とんがった笑い、マニアックな笑いを求

          短編小説 観音様のノート

          独立系書店めぐり おすすめ書店

          私は最近、都内近郊の独立系書店めぐりをしています。 どの本屋さんも、それぞれ個性があって面白いのですが、10月末から行き始めて、15店舗程めぐったので、その中で特にお勧めの本屋さんを5店舗ご紹介させていただきます。 ①twililight(トワイライライト) こちらは三軒茶屋駅から徒歩5分の所にある本屋さん。 置いてある本も良かったのですが、個人的には、こちらは特に空間としての楽しさが良かったです。 カフェが併設してあり、購入した本は、カフェスペースで読む事もできます。

          独立系書店めぐり おすすめ書店

          短編小説 次郎吉と小夜子

          貧乏長屋の通り。 岡っ引きの半兵衛が、鼠小僧の人相書の紙を看板に貼っている。 どこからか、咳をする声が聞こえる。 貧乏長屋の家の一つでは、次郎吉がお湯を沸かしている。 家の中には、埃をかぶった作りかけの傘等がいくつか置いてある。 汚い煎餅布団には、次郎吉の妹、小夜子が寝ていて、咳をしている。 次郎吉がお湯と薬を小夜子に持ってくる。 「大分良くなって来てはいるんだけどねえ・・」 小夜子、薬を飲む。 「俺もいつまでも小夜子の側にいられるわけじゃないんだ。そろそろ俺なしでも生きて

          短編小説 次郎吉と小夜子