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短編小説「ねじまき」
僕は今から5、6年前に、派遣バイトでとある自動車工場で働いた事がある。
その仕事場は自動車工場の一角にあり、おそらく自動車に使うのであろう大量のネジが、規格に合っているのかどうかを、専用の器具を使ってひたすらチェックするという仕事だった。
朝、集合場所に行くと、そのおじさんがいた。
背丈は170cm位、50代位のおじさんだった。
「じゃあ、こっちだから」
と言って、作業場所に案内された。
僕は
本屋めぐり 南十字・生活綴方・再燈社書店・小声書房
こんにちは。
趣味で本屋めぐりをしている竹本です。
最近行った本屋さんをご紹介します。
①小田原 南十字
まずは小田原駅徒歩15分の所にある、南十字さんです。
私は東京に住んでいるのですが、小田原まで2時間位電車に揺られて行きました。
小田原で降りると、ちょっと小腹がすいていたので、何か食べたいと思い、街を散策。
海鮮系が美味しそうだけど、結構高い・・・。2000円とかしました。
結局、なんと
短編小説 会社を休んで本屋に行く
その日、小山はものすごく会社に行きたくなかった。
会社に行きたくないのはいつもの事なのだが、その日は、前の日に気づいてしまった、顧客にプレゼンした資料のミスを報告しなければならず、上司に激怒される事が確実だった。
小山の勤めているのは小さな商社で、小山はそこで営業をやっていたが、この仕事は小山に全く合っていなかった。
小山は大学では文学部で、英文学を専攻しており、英語ができるという事で、海外事業も
短編小説 この愛すべき最低な世界
祥平はもう何日も食べ物を食べていなかった。
頬は痩せこけ、目にも精気がなかった。
部屋は電気もガスも止まり、水だけがまだ飲む事ができた。
祥平が会社をクビになってもう3ヶ月が経つ。
祥平は、大学を卒業後、新卒で入った会社を1年で辞めた。
その際、父親と大喧嘩をし、ほぼ絶縁状態となった。
母親は、祥平が大学1年の時に他界していた。
その後、倉庫作業、引越し屋、オフィスの掃除等様々な仕事をしたが、