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20XX/9/24(小説風)
「月が綺麗だね」という言葉は、どうやら、好きな人に使うものらしい。
都度都度やっている、「花を渡す」という行動も、同じようなものなのだろう。
「今日の満月すごくない?」
「かわいいお花あったからあげる!」
特に深い意味はない。つもりだ。深い意味がないからこそ、意味を与えられてしまうのか。
自分では、なんかいいなぁ、と思うのだが、他の人にとっては、これはどういう事??という反応が返ってくる
20XX/08/13 (小説風)
朝。雨の音がした。そして、寒い。
連日の猛暑を冷ますかのような気温だ。いや、寝苦しかったのを紛らわす為にエアコンを下げすぎたせいかもしれない。
睡眠時間はおよそ2時間。夜中に目が覚めて、頭だけが回っていた。こんなことは、一年前に仕事で頭にきた上司にどんな文章を送ってやろうか思案した時以来になる。
「今夜、少しだけ通話がしたい」
彼女から連絡があった。最初は、次会う日のことについて話したい、と
20XX/8/4(小説風)
背中が湿っている。
いつの時からか、鼻の上だけではなく、背中の、それもボクサーパンツの少し上ぐらいに酷く汗をかくようになった。それまで背中など気にしたことはなかったのに。こういうちょっとした変化で自分が年々変わっていることを自覚する。また数年後、新たな場所から汗の吹き出し口が造られてしまうのだろうか。
ホームに電車がやってきた。外は太陽の日差しと、異常なまでの湿気によって支配されているが、車内は
「腐ってる場合じゃない」
ギリギリの戦いを、続けている。
あと2週間を、1万円で過ごさねばならない。あと数日の間を、500MBで過ごさねばならない。金曜の夜には東京に行けると思っていたら、しくじって、日曜日までこっちいなければならない。
そんな報告を社長にしたら、休みは土曜からでその後の年末年始の予定も合わせろと言われて、「早く言えや!」とぶちキレそうになったところを、なんとかプラスに捉えなければならない。そんなこんな
「行くぞ、待ってろ九州」
見えない。ぼやけたリビングがある。シャワー。寒い。見えない。新しいコンタクトを入れる。見えない。おかしい。昨日、目を酷使しすぎたせいか。目を休めろってことだろう。
新しい1週間が始まる。入りは大事にしたい。ということで、読書から始めた。しっかりかます。目を休めるはずが、気づいたら1時間も、タブレットの画面と睨めっこ。しょぼしょぼしてきた。
幸い、自然には囲まれてる。前は海。後ろが山。自然は目に
「no money」
口座の残高が、282円だった。たまに聞く。口座残高を確認して、いくら貯まったか喜ぶ人がいると。僕は逆だ。貯まったら、それを手放したくなくなる。減らしてたまるか!と全くお金を使わなくなると思う。でも、必要な分のお金は消えていく。無論、心苦しくなると思う。
逆に、もう282円だと、燃えてくる。とうとう終わる時が来るのかと。ここからだぞと。最後の悪あがきをかましてやろうと。お金が無いと、伊東から出られ