小川榮太郎

「一粒の麥」のころ

「一粒の麥」というのは、私が学生時代から二十代の終わり頃まで参加していた文藝同人誌である。確か大学の留年が決まって新年度が始まった頃に創刊号を出し、それから八年ばかりの間にようよう十号を刊行した末にお仕舞いになった。同人は私の大学の同級生で現在は文藝評論家となっている小川榮太郎君と、小川君の高校時代からの親友であった慶應大学のS君との三名で、そこに同じ大学の文学部にいた連中や私の悪友である東大文学

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「新潮45」騒動に思う ―― 空騒ぎを煽る「抽象的良識」の残忍さ

「私はあなたが言うことには賛成しない。が、あなたがそれを言う権利を死んでも護るだろう。」ヴォルテール 

 廃刊の憂き目に遭った「新潮45」の十月号を先日漸く読むことができた。発売からすでに何日、何週間経ったろうか。実は発売当日に書店に行ったのだが、十月号はなく、まだ九月号が置いてあった。私は田舎に住んでいるので恐らく発売日が都会よりも遅いのだろうと思い、翌日また出直したが、やはり置いていなかった

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愛する人と共に生きたいが、価値観は押し付けたくない。

こちらも、instagramに掲載した文章になります。杉田論文への小川榮太郎氏の擁護文が話題になっていますね。この文章は、その問題が起こる前、今年の5月6日に書いたものです。愛する人と共に生きたいが、価値観は押し付けたくない。そんな気持ちで書きました。読んで頂ければ幸いです。
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アメリカ全州で同性婚が可決された年、私

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【選挙ウォッチャー】 「新潮45」で発表された杉田水脈議員のエクストリーム擁護について。

今年7月、杉田水脈議員が「新潮45」という雑誌に「LGBTは生産性がない」という記事を書き、大炎上の末、各地で抗議デモが行われるようになりました。一度であれば、編集担当がうっかり見逃して載せてしまったのかと思えるのですが、先日発売された10月号では「そんなにおかしいか『杉田水脈』論文」という特集企画が組まれ、杉田水脈さんとの共著『民主主義の敵』を書いている小川榮太郎さんが、とてつもないエクストリー

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NHKから国民を守る党に投票してはいけません。
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【選挙ウォッチャー】 自民党総裁選2018・憲法を改正したいカルトな人たち。

皆さんは、憲法を改正した方がいいと思いますか?
JNNの世論調査によると、「憲法を改正した方がいい」と答えた人は40%にのぼりましたが、「憲法を改正すべきではない」という人は47%となりました。昨年4月末の段階では「改正すべき」が43%、「改正すべきではない」が42%だったので、「改正すべきではない」と考える人は増えてしまいました。ネトウヨの皆さんが必死こいてプロパガンダに勤しんでおられるのに、「

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NHKから国民を守る党に投票してはいけません。
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