限界芸術

芸術の先へ、芸術の前へ ボルタンスキー《心臓音のアーカイヴ》について

爆裂する心臓音──。ボルタンスキーの《心臓音のアーカイヴ》を一言で言い表すとすれば、こうなる。耳を劈くというより全身を打ちのめすほどの大音響が、とにかく凄まじい。空間の奥行きを見通すことができない暗闇が、不安や恐怖をよりいっそう増幅する。心臓音の鼓動に合わせて明滅する裸電球が、辛うじて闇を鈍く照らし出すが、それにしても壁面に貼り出されたブラックミラーにたちまち吸収されてしまう。心臓音の塊すら、その

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さようなら原発集会

代々木公園を中心に行なわれた脱原発デモ。うだるような暑さのなか集まったのは、主催者発表で17万人。知識人や文化人によるスピーチの後、3方向に分かれてデモが行なわれた。

3.11以後、放射能の恐怖と原発の再稼動への危機感から全国各地でデモが拡大しつつあるが、このうねりのなかで明らかになってきたのは、デモが政治的主張をアピールする文字どおりのデモンストレーションの機会であると同時に、民衆による限界

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※試聴版です。オリジナル版(26:28)は購入後に視聴できます。

2019年3月22日第21回放送分のトーク
ゲスト:安藤くん(信州大学現代限界芸術研究会)3回目
・安藤くんは何かを生み出す芸術はしていないのか
・田舎者と都会の人の発想の違い
・現代限界芸術研究会のルール
・視覚/聴覚/触覚の話
・安藤くんは何に成るのか
・「知らないことは天才にも存在した」
・3人は物事をどのように知っていくのか~ビーカーをどうするか論~
・安藤くんによる「由梨&彩瑛考察」

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※試聴版です。オリジナル版(28:08)は購入後に視聴できます。

2019年3月15日第20回放送分のトーク
ゲスト:安藤くん(信州大学現代限界芸術研究会)2回目
・井塔天才モード
・安藤くんは芸術家なのか?
・限界芸術トーク(音楽の場合/絵画の場合)
・芸術とご飯
・イギリス大好き彩瑛さん
・ゲストに語らせない問題勃発
・安藤くんは「東京生まれ東京育ち」
・三者三様の学校ルール談義
・安藤くんの趣味は格闘技~実は井塔も空手黒帯~
…他

CUEシートは以下。

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※試聴版です。オリジナル版(27:08)は購入後に視聴できます。

2019年3月8日第19回放送分のトーク
ゲスト:安藤くん(信州大学現代限界芸術研究会)
・限界芸術とはなんぞや
・現代限界芸術研究会は何をしているのか
・そもそも安藤くんは何者か
・定義/思考の解体/哲学~実は由梨&彩瑛は頭いい説~
・「自分のことを天才だとしか思えない…」
・彩瑛さんの詩は分かり辛いのか
…他

CUEシートは以下。
※注意 本音源には楽曲は含まれません
1 トーク1

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九州派展──戦後の福岡で産声を上げた、奇跡の前衛集団。その歴史を再訪する

美術評論家の宮川淳(1933-1977)は、初の評論「アンフォルメル以後」(1963)において、いわゆる「アンフォルメル旋風」にあおられた当時の日本絵画の状況を、「様式概念としての現代」と「価値概念としての近代」の矛盾という論点から分析した。宮川によれば、アンフォルメルとは近代芸術におけるフォルムからマチエールへの価値転換という本質的な構造変化の現われであり、それゆえ本来的にはいまだ確立されていな

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駆け抜ける衝動――鶴屋団紅の原始落語と鶴見俊輔の限界芸術

詩とはなにか。それは現実の社会で口に出せば全世界を凍らせるかもしれないほんとうのことをかくという行為で口に出すことである。 ――吉本隆明

一 恵比寿のチンピラ落語

二〇〇八年一二月二八日――。年の瀬が迫った慌しい日曜日の夜、東京は恵比寿の外れにある古びたアパートに、一風変わった高座が出現した。六畳ほどの和室には真紅の敷物が敷かれ、壁には掛け軸や額装された書、隅に置かれた行灯が暗い室内をやわらか

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[記録]今日の限界芸術百選展

「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2015」の特別企画展「今日の限界芸術百選」のアーカイヴです。

基本情報
会期 | 2015年7月26日[日]〜2015年9月27日[日]
時間 | 7月26日〜9月13日 900〜1900/9月14日〜9月27日 1000〜1700
会場 | まつだい「農舞台」ギャラリー[新潟県十日町市松代3743-1]、北越急行ほくほく線まつだい駅、美佐島駅

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[対談]青野文昭×福住廉 司会:関本欣也

関本:定刻になりましたので、はじめさせていただきたいと思います。「青野文昭個展」トークということで、美術評論家の福住廉さんをお招きして、1時間半から2時間トークイベントを開催したいと思います。よろしくお願いします。先週も青野さんとはトークをやって、思いのほか人がいっぱい来てしまって、先週はリラックス、今週は真面目にと思ったんですけど、先週も真面目、今週も真面目ということになってしまったんですけど…

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[インタビュー]評論家の仕事とは? 第三の領域が未開のまま残されている  福住廉氏インタビュー

聞き手=須藤巧[図書新聞編集長]

「限界芸術論」の射程 

──初の単著出版おめでとうございます。本書の眼目は、タイトルにもありますが「限界芸術」です。これはもちろん、鶴見俊輔さんの『限界芸術論』(勁草書房〔一九六七年〕、ちくま学芸文庫〔一九九九年〕)をふまえているわけですが、「今日の」限界芸術となっています。福住さんはご自身で「いろもん美術評論家」と名乗っていますが(笑)、限界芸術とは、大文字

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