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母になったら、女は捨てなきゃダメですか。
くびれがなくなっても、女でいたい。
胸は小さいけど、キュッと締まったウエストが自慢だった。
体の曲線が私の“女らしさ”だから。
でも妊娠したら、大事に守ってきたくびれがなくなってしまった。
まんまるのお腹を見て、私はふとこう思った。
―女らしさをつくるのは、体の曲線だけなんだろうか。
飛び出したおなかにため息をついていたら
「お母さんになるんだからしょうがないよ」
と言われた。
母と
「もうアラサーだね」なんて言う奴は大嫌いだ。
「もうアラサーだね」なんて言う奴は大嫌いだ。
何の生産性もない、つまんない台詞。
平均寿命の3分の1しか生きていないのに、「もう」ってなんなんだ。
まだまだこれからなのに。
あの日「アラサー」だと嘆いた同級生は、枝毛をいじりながら自嘲めいた表情を浮かべていた。
同い年なのに、一気に老け込んだように見える。
「心が老けてると、見た目も老けるんだ」と思った。
若さは年齢で決まらない。
私の若さ
平成生まれの女はちゃんとワガママだ。
平成女は、不況しか知りません。
それでも世の中はじゅうぶん豊かで、物は足りていました。
むしろ、溢れかえるモノの中から
“私が欲しいモノ”を見つけるほうが大変です。
平成女は、ナンバーワンになりたいのではありません。
「個性を伸ばせ」と言われ、
十人十色の多様な価値観に囲まれて育ちました。
だからカラフルな集団の中でもキラリと光る、
私だけの色が欲しいんです。
平成女は、足りないからモノを買う