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creative notes #1

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2019年10月の記事一覧

「あの、私、…!」

「あの、私、…!」

僕はプライベートでほとんど写真を撮らないんですよ。「写真に撮らないと記憶できないくらいの感動などいらない」という大学時代のひねくれていたころの習慣が続いているだけなので、最近は誰かに見せるための写真というのは撮るようになりました。僕、学生の頃すごく人間嫌いだったんで皆と違うことしたがってたんでしょうね。それがなんでサービスマンやってたんだ、ってなるかもしれませんがそれはまた別の機会に。

サービ

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L.O.後の入店

そもそもラストオーダー(L.O.)というのは、店の限界なわけですよ。スタッフの終電だったりそういうものがリアルに関係してくるわけで。しかし今回はそのラストオーダーに関わる話で僕が気付きがあった話です。ただしこれはリアルでもあまり人には話したことがなくて、共感が得づらいものだと思うので、慎重に書きたいと思います。
それでも僕にはサービスとは何かを伝える事件であったので、何か伝わるものがあればとは思い

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「お腹が空いていないお客様」

これを書こうと思ったきっかけは以下のツイート。
「お腹が空いていないお客様」が登場するこのツイートをまだご覧になっていない方は、まずこちらからご覧ください。

https://twitter.com/BacchusVinVino/status/1184358018655240192?s=19

改めて概要を説明すると、リストランテのディナーに訪れた親子が、前菜もメインも頼まずパスタだけ注文し、それ

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美しさが悲しみを深め、畏怖して近づけない島 久賀島

美しさが悲しみを深め、畏怖して近づけない島 久賀島

五島列島リモートワーク実証実験をキッカケに舞い込んだ久賀島のプロジェクト。
2019年5月20日から25日までビジネスインサイダージャパンが企画した五島列島でのリモートワーク実証実験に参加をした。
二人の子供を連れて、五島列島の福江島に降り立ち、1週間暮らしてみた。子ども達を現地の小学校と保育園に送り、自分はいつも通りに仕事をする。

その過程の中で感じたことを「東京から1240km離れた五島列島

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基準をクリアしても良くならない時

基準をクリアしても良くならない時

私は、作品を作るときも仕事をするときも、自分の中で基準を決めて、このすべてのチェックリストをクリアすれば良いものが出来る、という風に考えることが多いです。

例えば、海外の映画祭をターゲットにした作品を作るときには、こんなチェックリストをチェックしています。

セリフ無しにしても話が分かるか?

ワンカットを抜き出した時に力があるか?

未知の国で同じ作品が作られたとして共感できるか?

などなど

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BLUR

BLUR

四年ほど前の今頃割と長めな落ち込みの時期モノクロのブレた写真を好んで撮りためていた。

撮影=スマホになって久しいが、技術の進化は神がかっていて、
もはや手ぶれの写真を撮るのはブレていない写真を撮るより格段難しい。
時を同じくしてZINEなるものを作成する機会に恵まれ、
この写真を小冊子にすることにした。

40を超えて視力の衰えとともに自分が見る世界の様も変化してゆく
暗くなるとさらに見え難く困

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ヤギさんへお手紙書いた。

ヤギさんへお手紙書いた。

ヤギワタルくんがTwitterで、「批評家の必要性」について書いていた。俺はあまり必要だと思っていないので、そうリプライした。140字では到底書けない内容なので、「noteに詳しく書いて」とお願いしておいたらアップされていた。

ヤギくんの丁寧な説明で概要はわかった。批評家によって創作の世界がひらかれたり、作家が進化する可能性があるというのは納得できるし、批評にとどまらずに創作に転じる人がいるのも

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17459以下の頂上。

17459以下の頂上。

今できることって全然どうでもいいんです。

いつかできるようになればいいだけだから。でも、理想が低いとダメなんです。もう結論は言いましたから、忙しい人はここから先を読まなくて大丈夫です。天丼で言えば海老を食べたことになるので、かぼちゃなどは残してもいいです。

あるヨーロッパの国の入国審査の時、仕事は何かと聞かれたことがあります。Art Directorだと答えると「そうか。じゃあ、うちの国の美し

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1998年の、たまごっち。

1998年の、たまごっち。

NHKのワールドカップ中継のオープニング映像を作るため、パリとバルセロナに行った。1998年フランス大会の時だ。

現地のサッカー少年を撮影するので、スタッフがたまごっちをプレゼントしようと言って大量に買い集めたのだが、結局これは子どもたちにはあげていない。

そこで見たのは、リーガ・エスパニョーラを目指すレベルの、バルセロナの名門チーム、同じく名門のパリのチーム、パリ在住の日本人のチーム、それと

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