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フィンランド生活

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フィンランドの設計事務所でインターン生活をまとめています🇫🇮
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記事一覧

トゥルクでアールトとブルュッグマンをみる

トゥルクでアールトとブルュッグマンをみる

フィンランドのトゥルクという街でアアルトも尊敬していたエリックブリュックマンの教会に行きました。

お墓の中に位置するこの教会では、
ちょうど葬式が行われていました。

一見外観は、開口が少なく外壁の色も地味な色です。

しかし、中に入ると南側のガラスから入る光が空間に神々しさを演出していました。
その時にパイプオルガンの幻想的な音楽が流れ、まるで劇場のような体験でした。

それは、天井が高く吹き

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【建築学生必見】海外インターン在留許可証取り方

【建築学生必見】海外インターン在留許可証取り方

こんばんは、フィンランドの設計事務所でインターンをしていますRyoです。

今日は、こんな人に向けて記事を書いていきます。

✔︎インターン先は決まったが在留許可証の
取り方がわからない

✔︎インターン先との給料交渉ができない

✔︎許可証の様式が見つからない

そんな人に向けて書いていきます。

これを読めば
✔︎在留許可証の取り方がわかる
✔︎給料交渉ができる
✔︎様式が見つかる

こんなこ

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光の建築

光の建築

今日はタンペレという都市にきました。

この教会は、カレヴァ教会といいます。

海外に「住む」と「滞在する」の違い

海外に「住む」と「滞在する」の違い

このテーマは、私がフィンランドに来て体験した2つの経験に基づいて書いています。

職場で
一つ目は、職場の同僚がクロアチアからきていて外国人としてこの国で暮らすことのリアルを教えてくれました。

例えば、仕事を見つけること、特にフィンランドはオンライン化がかなり進んでいます。
そのため、フィンランドの銀行アカウントがないと公共交通機関の定期チケットや病院の予約サービス等あらゆることが使えません。

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ヘルシンキの街

ヘルシンキの街

ヘルシンキの街並みについて感じたことを書いてみました。

・自動販売機がほぼない。
・ガードレールがない。
・電柱がない→下に埋まっている。
・上下水道が整備され、汚水の匂いがしない。
・中心エリアは、6-7階で1階部分がショップやレストランで2階以降が住居スタイルがほとんど。(入れ替わりも活発)
・1階部分は、ガラス張りなのでウィンドウショッピング感覚になる。
・公衆トイレが500mに一つくらい

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出会いと別れ

出会いと別れ

今日は、2020年1月に人生で初めて
フィンランドの事務所の門を叩きにいき、
ポートフォリオを持って行ったあのときから
早3年が経ち、ボスのマルコとの最後の仕事日でした。

2020年3月に渡航予定が
コロナで延期になり、
2022年3月、2年越しにフィンランドへ渡航しました。

そこから、早11ヶ月残り1週間を切りました。
ボスとの距離も縮まり、熱いハグを交わし別れを告げました。

フィンランド

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作品にメッセージを

作品にメッセージを

帰国が来週に迫った今日
私は、帰国後にはじめる事務所のパートナーと話をした。

その会話の中で、
設計者として作品を通してメッセージを込めることが大切だと気がつきました。

それは、社会問題をテーマにしていたり、
批評性が含まれています。

例えば、land(e)scapeというプロジェクトがあります。

これは、私がインターンしているフィンランドの設計事務所のプロジェクトです。

都市化による農

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ヘルシンキの渋谷

ヘルシンキの渋谷

バーサンカトゥという場所に
フィンランド人の友達と遊びに行きました。

フィンランド人の友達とは、ヘルシンキからおよそ1000キロ北のキルピスヤルヴィという場所で会い、ヘルシンキで再開しました。

ヘルシンキの渋谷ここは、昔からローカルな場所で労働者が多く集まる地域です。

なので、安い酒場やバー、ストリップなど並んでいます。

日本に行きたいと思ってるフィンランド人の友達とまず寿司を食べ、その後

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アフリカ人建築家のレクチャー

きょうは、ナイジェリア出身のアフリカ建築を見ました。

伝統的な模様がファサードに使われていたり、
高級層に向けた建築が多いと感じました。

プランは、コピーペーストのようなものが多く、かつての村の文化や暮らしが引き継がれていないように感じてしまいました。

そのような視点で、
ルームメイトとアフリカに関わる建築家のレクチャーを聞いていました。

ロンシャン礼拝堂で陰翳礼讃をみる

ロンシャン礼拝堂で陰翳礼讃をみる

谷崎は、著書で

と話す。これには、感銘を受けた。
サグラダファミリア、コルビジェのロンシャン教会、ラ・トゥーレット教会に行った時に光と影が建築を作っていた。

ロンシャン礼拝堂

その言葉がずしっと腑に落ちた。 

フィンランドで建築を設計している時に、
バルコニーの設計をしていた。

その時に、ルーバーをファサードに設計し、
太陽の光がルーバーの隙間から差し込むように設計した。
そうすると、フ

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政治と歴史

戦争こちらに来て感じたことを政治や世界情勢に関して書いてみました。

ウクライナの旗が駅や銅像などランドマークになる場所に掲げられている。

デモが沢山ある。

ウクライナの難民の方達は、
小学校の体育館で生活していて村の人が世話をしている。

そんなことが起きています。

それをみて、日本にいたときは、
こんな光景は見たことがありませんでした。

また、関心すら正直ありませんでした。

日本人は

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カント純粋理性批判1

カントの著書「純粋理性批判」の少し概要を
読みました。

これから少しずつ書いていこうと思います。

・人間の認識能力は、感性と悟性からなる。

感性=芸術などの分野
悟性=理科、数学など分野

ストーカーに出てくる登場人物は、
小説家と科学者である。
これは、人間の感性と悟性の象徴だと推測できる。

感性=文系
悟性=理系
のようにも考えられます。

人間の理性の限界を論じようとしていますが、

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目指す建築の立ち位置

目指す建築の立ち位置

原風景最近自分の原風景を描いたスケッチを見返してみた。

そのスケッチには、栃木県宇都宮市で生まれ、田園風景と共に育ち、この黄昏時の空間体験が、鮮明に残る原風景として現れた。

水害の経験私は、2015年に関東・東北豪雨による水害を経験し、「逃げられない」
水が家の中まで襲ってくる時「死ぬかも知れない」
電気も飲み水もなく飢餓になった時亡くなった人を目の当たりにした時
「自分もこうなっていたかも」

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Apelle

ローマの神話のアポロの息子がいる。
それが、アペレという。

その名前を所長は、自宅に名付けた。
これは、所長の父や祖父がイタリアの話を昔からしてくれたのを覚えていたからだそう。

また、他にも世間に対して、
アンチテーゼを兼ねた作品が多い。

Land(e)scapeは、
農家の小屋を細い柱で地面から浮かせ、まるで小屋が都市の勢いから逃げているような作品である。

Redrumは、シャイニングの

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