記事一覧
カルト・ワイン@宙組BrilliaHALL
カルト・ワインは仄暗さ、不穏さ、破滅の予感をすぐそばに感じながらも、シエロ自身の推進力と舞台上の狂乱に飲み込まれて後ろを振り返る間もなく前に前にと進んでいく感覚を味わう作品でした。
まさにずんちゃんのための芝居という感じです。
主人公のシエロの生き様にがっつりフォーカスして描かれた、光と影を絶妙なバランスで見せてくれる物語で、かつしっかりエンタメで、最初から最後までのめり込んで観劇しました。
夢
バイオーム@東京建物BrilliaHALL
好きかどうか。その次元を飛び越えて見せて、魅せて、みせてくる。
雑音がない静かな舞台。淡々と人間を描く物語。余韻を描く結末。
引き寄せて浸透する、バウホールで観た『月雲の皇子』の幕が降りたあの瞬間からずっと夢中である上田久美子先生の宝塚の作品と変わらぬ同じ力を持った作品。
とても面白かった。この作品に対して使っていい言葉か迷いが過りますが、しかし私の中にある語彙ではこれが一番しっくりきます。
2
Rain on Neptune@月組アンフィシアター
月組でごりごりのファンタジーが観たい。
というのが前回のロマンス劇場の時に抱いた夢だったんですが、あっという間に叶ってしまいました。しかも個人的に大注目の谷貴也先生で。
観終わったあとの満足感が心地良い、あ~楽しかった!と叫びたくなるような作品でした。
谷貴也先生的なキーワードは「約束」なのでしょうか。まだ元禄バロックロックとRain on Neptuneしか観てないので全然研究できていないので
Never Say Goodbey@宙組東京宝塚劇場
初演観劇当時からどの曲も好きすぎて、10年以上前の作品の再演なのに全曲歌えそうな勢いで耳に残っていて、ほぼ全部内容を覚えていました。
フランク・ワイルドホーン氏の音楽の偉大さと、ミュージカルにおける音楽の重さを改めて思い知らされます。
宝塚において再演は珍しくないですが、Never Say Goodbyeは発表された時は驚きました。当時タカハナコンビが大好きで、この2人の退団のために描かれる小池
冬霞の巴里@花組BrilliaHALL
指田先生が描く、業を背負った女が好きです。
今回のアンブル、そして『龍の宮物語』の玉姫。過去に囚われ執着に生きる、誰よりも美しい女。その強く儚い生き様にどうしようもなく魅せられます。
また、現実と幻想が交錯して溶け合って繰り広げられる舞台もとても素敵で飲み込まれるような感覚を覚えます。
指田先生が作り上げる作品をもっと見てみたい、そんな思いに駆られる作品でした。
我慢できずにドラマシティ公演の配
元禄バロックロック@花組東京宝塚劇場
花組はちゃめちゃに楽しいな!!?ってなりました元禄バロックロック&The Fascination!
運良く東京公演を観られてドハマリし、公演後長らく元禄バロックロックロスに陥ってましたが、先日やっとBlue-rayが発売されたことで観たときのあれこれが蘇ってきたので遅ればせながらまとめてみたいと思います。
初めての谷貴矢先生作品でした。これは刺さる先生がまた増えた予感がします。
元禄バロックロッ
少女☆歌劇 レヴュースタァライト -The LIVE エーデル- Delight@銀河劇場
もう1ヶ月前になってしまいましたが、オケコンに引き続きミュージカル観てきました。2月が劇場版コンサートと合わせてスタァライトを立て続けに浴びられたので、満足感がすごくありました。
初めてのスタリラ舞台は演出の妙と表現すればいいでしょうか、制作陣の、出演メンバーの持ち味と技術を全体で最大化できるように作品を構成して、今のメンバーにできる最高の舞台を作るという気合を見せつけられた気がしました。
まず
今夜、ロマンス劇場で@月組東京宝塚劇場
宝塚で現代日本を舞台にした作品を上演するのはファンタジーと現実感のバランスが難しいなあとか、耳慣れているはずの日本人名が全く入ってこないことにびっくりするとか、途中まではそんなことを頭の片隅で考えつつ観ていたら、終盤のロマンス劇場での健司と美幸の告白のシーンからぐいぐい引き込まれて、ラストシーンまでずっと涙が止まりませんでした。
ラストシーンは演出も素晴らしかったです。モノクロの舞台に一気に色がつ