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カルチャー

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本、映画、ドラマ、お笑い、音楽の感想について書いてます。
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食わずギライしてたマーベル作品を初めて観た

食わずギライしてたマーベル作品を初めて観た

これまでずっと興味を持てなかったもの、食わず嫌いしていたもの。そのひとつが、Marvel(マーベル)の映画作品だった。

自分はこれまで、洋画よりも邦画ばかりを選んで観てきた。特にマーベル作品のように、スケールの大きい世界観を持つ映画は不思議と避けてきた。

わたしが惹かれるのは、特殊能力や特異なスキルを持つヒーローが出てくる作品よりも、街も世界も救わない誰かを描いた作品ばかり。「邦画は半径5mを

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梅雨入りと短編映画の日

今日は書くべき原稿がぜんぜん進まなかった。ひどく寒い雨の日だったからかなあなんて、天気を言い訳にしてる自分がいる。すぐにやる気が出る方法ってぜんぜん見つからないのに、やる気出ない理由はいくらでも作れてしまう。

そういえば、気象庁から「関東甲信が梅雨入りしたとみられる」と発表があったというニュースを見た。公式発表なのに、公式らしくない曖昧さ。こういうときの「梅雨入り」は、後で修正になったり取り消し

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ゴールデンウィーク最終日の日記

朝帰りの5時すぎ、渋谷を歩いていたらどこからともなく沢山の人が駅へと流れてきて、この時間までみんなどこにいたのと不思議な気持ちになった。日曜の朝なのに、というより日曜の朝だからこそ忙しない渋谷。友達と朝までガラガラのすしざんまいで過ごした日だった。すしざんまいだなんて、自分も大人になったなあと思う。

道路脇に置き去りの氷結、飲みかけのポカリ。植え込みの段差に並んで座り込んで、それぞれカップラーメ

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最近読んだ漫画(タコピー、チ。、藤本タツキ先生の読み切り)

最近読んだ漫画(タコピー、チ。、藤本タツキ先生の読み切り)

今日はほぼ仕事せず、休日らしい休日を過ごした。漫画をいっぱい読んだ日だった。『タコピーの原罪』、『チ。―地球の運動について―』、あと藤本タツキ先生の読み切り作品を2つ読んだ。

なんだか、一気に読みすぎた感がある。もっとじっくりと大事に読んでもよかったなあ。

以前、友達が、休日に映画館をはしごするなどして1日に3本も映画を観たそうで、気持ちがぐっちゃぐちゃになったと言っていた。今日のわたしは、そ

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本棚の余裕と読書脳と

本棚の余裕と読書脳と

今年の春に本棚を買った。これまで自室に本棚がなかったわけじゃないけれど、一人暮らしを始めて3〜4年も経つと、手持ちの本は入りきらない量になり、本棚はぎゅうぎゅうに。本と本棚のスキマに横向きに入れるなどして、それでも入りきらない分は、棚上や床上に溢れ出し始めていた。

去年くらいからはしばらくそんな状態で、なかなか本に手が伸びなかった。本棚に余裕がないときには、新しく本を購入することも、そして本を読

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「銀河の死なない子供たちへ」のかんそう

「銀河の死なない子供たちへ」のかんそう

出会えてよかったなあと思える漫画がまた増えた。施川ユウキ先生の『銀河の死なない子供たちへ』。その感想をつらつらと書きます。

作品の舞台は、ずっと昔に人類がいなくなった地球。そこで暮らすのは、女の子のπ(パイ)と男の子のマッキ、そしてふたりのお母さんという、不老不死の身体を持つ3人だった。

ある日の夜、ふたりの子どもは空から降ってきた、宇宙服を着た人間と遭遇する。瀕死状態の女性は、π(パイ)とマ

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金子みすゞの人生を知る

金子みすゞの人生を知る

金子みすゞの詩と出会ったのは、小学生のとき。教科書に載っていた『私と小鳥と鈴と』を読んで感銘を受けた。その詩を特別気に入ったわたしは、そらで朗読できるほどだった。親に詩集を買ってもらったほど、わたしは彼女の詩が大好きだった。

そんな出会いから十数年、大人になったわたしはいま、ずいぶん前に録画したままになっている『100分de名著』の「金子みすゞ詩集」の特集を観ている。

番組内で、詩の紹介ととも

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あまのじゃくに、期待の先をいく人

あまのじゃくに、期待の先をいく人

Filmarksに映画の感想を書いてたら23時半近くになっていて、慌ててnoteを書いている。今日は『スパイの妻』を観て、それから昨日放送の『アメトーーク!』の「しずる池田(KAZMA)大好き芸人」の回を観た。

出演するゲストの芸人さんが話す池田さんのエピソードは、どれも面白くてめちゃくちゃ笑った。それで知ったのだけれど、しずるの池田さんは「あまのじゃくで、あえて逆をいきたくなる」のだそう。

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バカなわたしは感覚を思い出そう

バカなわたしは感覚を思い出そう

最近は、ラジオアプリのGERAで錦鯉のPodcastラジオ「人生五十年」(2020年5月〜)を、初回から順に聴く日々を送っている。家事をするときと、移動するときには大抵ずっと聴いてる。

「人生五十年」の放送が始まった2020年は、ちょうどわたしが錦鯉を好きになった頃。だけどその頃のわたしはテレ朝のテレビ番組「シンパイ賞」で観るばっかりで、錦鯉のラジオは全然聴いてなかった。今になってラジオを聴いて

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キングオブコント2021のかんそう

キングオブコントを、リアルタイムで初めて観た。

お笑いにハマり始めたのは去年。だからここ1年は、今までになくバラエティたくさん観たり、芸人さんのラジオをたくさん聴いたりしていた。そうすると賞レースとやらを観るときの気持ちも変わるもので、M-1グランプリのときもだけど、純粋にげらげら笑って観るだけじゃなくなった。もちろん楽しみな気持ちはあるけれど、好きな芸人さん達を応援したい気持ちや誰が勝つんだろ

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来世ちゃんの話

「来世ではちゃんとします」という漫画原作のドラマを再放送で見ていて、少し前に完結した。その内容もさることながら、タイトルも好きだった。略称が「来世ちゃん」なのも可愛い。

来世ではこうしたいとか、生まれ変わったら次はこうしたいとか。

そんな話をすると、「今世で頑張ればいい話じゃない?」と言われそうだし、同意する気持ちもあったけど、最近は、そういうことじゃないんだよな〜と思うようになった。

「来

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大泉エッセイの感想

最近、奇跡的に連続してnoteを書けていたのだけど、今日は特に書くことが思い浮かばなかったので、以前読んだ大泉洋さんのエッセイ『大泉エッセイ』の感想メモを書き写しておこうと思います。

文章には、その人の人柄がにじみ出るもので。面白い人が書けば、文章って自然と面白くなるものだなぁ、と思った。自分が好感を抱いている人だからかもしれないけど。

求められている『大泉洋』でありながらも、ところどころ

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テルコになれない自分が「愛がなんだ」を見た感想

テルコになれない自分が「愛がなんだ」を見た感想

昨日は安く映画を見られる日だったから、ここぞとばかりに「愛がなんだ」を見た。感じたこと考えたことをTwitterじゃ表現しきれなかったから、その感想を書くぞ。

結末とか大きなネタバレはしてませんが、見た人後のほうがおもしろく読んでもらえるかなと思います!

テルコに共感できる人、できない人どんなに優しくなくても、かっこ悪くても、振り回されても、マモちゃんを好きでいることをやめないテルコ。

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絵でも漫画でも、文章でも。作り手に読んでほしい「かくかくしかじか」

絵でも漫画でも、文章でも。作り手に読んでほしい「かくかくしかじか」

「海月姫」や「東京タラレバ娘」の原作者として知られる東村アキコさんのコミック「かくかくしかじか」を読んだので、今回はそのレビューを書くぞ。

彼女はどうやって漫画家になったのか「かくかくしかじか」は、東村アキコさんの高校時代から現在までを綴った自伝的なコミックエッセイ。彼女が高校生の頃に通っていた絵画教室の恩師、日高健三先生との関係を中心に、高校、大学、社会人と少女漫画家になるまでの日々が描かれて

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