【10分師匠】「祖父・北里柴三郎の報恩精神」〜北里一郎〜
僕は毎日【一笑門シリーズ】としてこのnoteとstrand.fmを更新しています。内容は様々なトピックで話していますが、何か学びになるような要素が必ずあるように組み立てています。
が、毎日更新しているのはいいもの、【そういう自分は発信した内容をちゃんとできてるんか？】と自問すると、必ずしもYESとは言えないんですよね…。
コッホ先生の教えは、そんな僕にも響きました。
どうも、海先輩です。
さて、今回の師匠は北里一郎さん。
北里さんは学校法人北里研究所の顧問をされている方で、あの北里柴三郎の実の孫にあたる方です。
そんあ北里さんは、祖父・柴三郎さんの話をしてくださっています。柴三郎さんは今で言う高校生の頃、先生の薦めで東京医学校（現・東京大学医学部）に進学し、その後ドイツに留学に行くんですね。
そこで出会うのが、ロベルト・コッホ先生。コッホ先生はお医者さんであり、細菌学者でもあります。
柴三郎さんはコッホ先生の研究室で一生懸命勉学や研究に励んだそうで、語学もよくできたと大変評価されていたそうです。
当時コッホ先生は、「病原菌の三原則」を提唱していました。これは学会でも評価を得ていた論説だったそうですが、コッホ先生と並び称されていたゲッチンゲン大学のフリュッゲ先生が唱えた「破傷風菌は他の菌と共生して生き永らえる」という説も取り上げられるようになりました。
実はフリュッゲ先生の説が本当であれば、コッホの三原則は当てはまらないことになってしまうんですね。
なぜかというと、コッホの原則は病原体が独立して疾病を引き起こす能力を持っていることを前提としていますが、フリュッゲの説は病原体が他の微生物との相互作用に依存している可能性を示唆しています。この相互作用は、コッホの原則が定める病原体の識別と分離のプロセスに影響を与えるかもしれません。
そこで柴三郎は自ら立証するために、独自の実験道具を開発して実験を繰り返します。そしてついに、コッホの三原則が正しいことを突き止めます。
それをヨーロッパの学会で発表したところ、一東洋人が偉大な先生の説を打ち破ったとして、大変反響を受けたとのこと。しかもこれは留学してたったの3年目のことだそう。
普通ならこれだけの成果をあげたのであれば、鼻高々になりそうですが、コッホ先生がすごかったのは、この教えです。
「素晴らしい研究をして業績を残しただけでは、学者の自己満足に過ぎない。それを実際に応用して世の中の人の役に立たなければ、何にもならない」
僕はこの言葉を読んで、自分に重ねました。
毎日毎日偉そうに投稿していますが、自分はできているのか、そして本当に読者やリスナーの役に立っているのか。ただ毎日更新をして自己満足しているだけではないのか。
僕は何かしら学ぶことが好きないわゆる意識高い系の部類ですが、別にかっちりした性格ではなく、むしろだいぶ楽観的なタイプです。
「もっと自分磨きをラフな気持ちできる世の中ならいいのにな〜」という思いがどこかあるので、この思いを実現すべく、これからも若手の研修兄さんとして活動を頑張ろうと思います。
そしてどうすれば世の役に立てるのか、僕の場合は新しいe-learningの形を提供することで、価値を生もうと考えています。
素晴らしい言葉を並べるだけの人ではなく、多くの人が学ぶ楽しさ、自分磨きの喜びを感じられるようなプラットフォーム作りをしていくつもりです。
本日の10分師匠、最後は僕の決意表明になりましたが、今後ともどうぞ宜しくお願い致します！
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