solutions inc. 中村光代

クリエイティブディレクター(戦略プランニング)。香川県在住。広告の仕事でインタビューに…

solutions inc. 中村光代

クリエイティブディレクター(戦略プランニング)。香川県在住。広告の仕事でインタビューに25年以上携わってきました。どんな人にも語られるべき物語があるし、インタビューを通して不意に見えるその人の真実がとても美しいと思っています。2016年起業。MBA(国際企業戦略/一橋ICS)

最近の記事

お知らせ

いつもこの、日本の「自分で始めた女たち」を読んでくださってありがとうございます。 今日は、今後の記事についてお知らせです。 インタビューを始めて1年半、当初の「毎月2人1回ずつ紹介する」という、アンビシャス過ぎるやりかたを変えて、現在、 ひとりの「始めた」女性を、 1か月かけて4回の記事(毎週1回)でご紹介する というスタイルをとっています。 記事アップ頻度については、2023年で3人という寡黙っぷり・・・。 こちらは、もっと頻度を上げて、せめて2か月に1人はお出しし

    • 日本の"自分で始めた女たち"#6 原田諭起子さん 最終回「世の中に出さなきゃいけない人が、絶対にいるんですよ」

      原田 諭紀子さん(アクセサリーデザイナー・プロデューサー) 最終回(全4回シリーズ) (第3回目はこちら) 原田さん 斬新なところを見て新しいクリエイションをするという点で、私がやっていることはブルーオーシャンだなって思っているんです。でも10年前に会社を立ち上げたとき、味方は姉と母だけ。夫は何も言わなかったけど、まわりの全員が失敗すると思っていた。ノリでやっていると思われているみたいで。でももう10年経ちました。 中村 ノリで10年は続かんでしょ。 原田さん 

      • 日本の"自分で始めた女たち"#6 原田諭起子さん 世界一流のクリエイターたちが原田さんと仕事をしたいと思う理由

        原田 諭紀子さん(アクセサリーデザイナー・プロデューサー) 第3回(全4回シリーズ) (第2回はこちら) 中村 原田さんっていつも新しいことを考えている。その発想はどこから来ますか? 原田さん 例えば売り場にアンティークを出していて、お客様に「ほしい」と言われて「いや、私物なんです」って言っているうちに、「そんなに欲しいんだったら作りましょうか?」となる。ニーズに合わせてお作りする。 「こんなニーズがある」と頭の中にインプットすると、材料を作れる人に「こういうものを

        • 日本の"自分で始めた女たち"#6 原田諭起子さん「大切にしていたものを全て手放したとき、行くべき道が見えてきた

          原田 諭紀子さん(アクセサリーデザイナー・プロデューサー) 第2回(全4回シリーズ) (第1回はこちら) 原田さん コロナの時、集めていた布を全部、人にお譲りしたんです。 中村 noteに書いてらっしゃいましたよね。(https://note.com/matsuyoi/n/nde7d5ebf12cd) 原田さん 「すごい生地があるから見に行こう」と誘われて行った京丹後で衝撃を受けて。こういうものを使うべきじゃないかと。古いものではなく、いま生み出されるものを「つ

        • 日本の"自分で始めた女たち"#6 原田諭起子さん 最終回「世の中に出さなきゃいけない人が、絶対にいるんですよ」

        • 日本の"自分で始めた女たち"#6 原田諭起子さん 世界一流のクリエイターたちが原田さんと仕事をしたいと思う理由

        • 日本の"自分で始めた女たち"#6 原田諭起子さん「大切にしていたものを全て手放したとき、行くべき道が見えてきた

          日本の"自分で始めた女たち"#6 原田諭起子さん「世の中には、本当にいいもの、きれいなものがいっぱいある」

          原田 諭紀子さん(アクセサリーデザイナー・プロデューサー) 第1回(全4回シリーズ) 地方で「国際企業戦略」ってどうやるの? 話ができる人に初めて会った。 原田さんと初めて会ったのは、偶然にも、前回インタビューした久保月さんのオフィスでした。 2016年、「国際企業戦略」のビジネススクールを卒業したばかりの私は、広告の仕事の傍ら、地方の産品を海外に売る方法や、海外の友人たちが扱う産品を日本で売る方法を探していました。当時は久保さんのオフィスにそんな話をしに行っていま

          日本の"自分で始めた女たち"#6 原田諭起子さん「世の中には、本当にいいもの、きれいなものがいっぱいある」

          日本の"自分で始めた女たち"#5 久保月さん 最終回 「フチ(縁)が縁になり、やがて円になる。久保月の"渦経営"」

          久保 月さん(会社経営) 最終回(全4回シリーズ) (第3回はこちら) 中村 ところで、今まで聞いてよかったとか、無視してよかったアドバイスはありますか? 久保さん 聞いてよかったのは「ばね」の話ですね。 無視してよかったもの・・・それは「あー、私じゃないな」って思ったら、もう耳に残っていないかも。例えば経営の本を、これ読んだらいいよって何冊か紹介してもらって読んだんだけど、ピンとこなかった。その人にはいいんでしょうけど・・・。そこに自分の欲している情報がなかった

          日本の"自分で始めた女たち"#5 久保月さん 最終回 「フチ(縁)が縁になり、やがて円になる。久保月の"渦経営"」

          日本の"自分で始めた女たち"#5 久保月さん 「フチに立ったタイミングを何回経験しているか?フチが、ご縁につながり、覚悟となってきた。」

          久保 月さん(会社経営) 第3回(全4回シリーズ) (第2回はこちら) 中村 私、ビジネススクール時代にいろんな経営者の人に会ったんだけど、すごい人って「分厚いな」と思った。その分厚さが、会社の「分厚さ」にリンクしているんだなって。 久保さん そう、そうなんよ。となると、この自分の会社の行く末が面白い。大変よ、実情は。人の育成とか、目の前の課題がいっぱいなんだけど、行ける気がするの。 あのね、人って、本当にココ(机のフチを指して)に立たされると前にしか行かないよ

          日本の"自分で始めた女たち"#5 久保月さん 「フチに立ったタイミングを何回経験しているか?フチが、ご縁につながり、覚悟となってきた。」

          日本の"自分で始めた女たち"#5 久保月さん 「私は残らなくても、IKUNASは残すべき活動である」。新しいフェーズには、新しい人育てが必要になった。

          久保 月さん(会社経営) 第2回(全4回シリーズ) (第1回はこちら) ―― 久保 月さん プロフィール 香川・高松生まれ。文化服装学院スタイリスト科卒業。2002年に東京から香川に戻り、デザイン会社株式会社tao.を立ち上げる。デザインワークで忙しい日々、仕事で香川漆器の作家の器と出会い、清水買いしたことから、讃岐の伝統工芸の美しさと、それに反しておかれた現状の厳しさを知り、雑誌IKUNASを創刊。デザイナーの目を通して語られる地域の伝統工芸の美しさや、かわいい色をまと

          日本の"自分で始めた女たち"#5 久保月さん 「私は残らなくても、IKUNASは残すべき活動である」。新しいフェーズには、新しい人育てが必要になった。

          日本の"自分で始めた女たち"#5 久保月さん 「香川県という土地が、次の世代につながっていくような面白い土地にしたい。おもっしょいことしたいやん。」

          久保 月さん(会社経営) 第1回(全4回シリーズ) ―― 久保 月さん プロフィール 香川・高松生まれ。文化服装学院スタイリスト科卒業。2002年に東京から香川に戻り、デザイン会社株式会社tao.を立ち上げる。デザインワークで忙しい日々、仕事で香川漆器の作家の器と出会い、清水買いしたことから、讃岐の伝統工芸の美しさと、それに反しておかれた現状の厳しさを知り、雑誌IKUNASを創刊。デザイナーの目を通して語られる地域の伝統工芸の美しさや、かわいい色をまとったいまの暮らしになじ

          日本の"自分で始めた女たち"#5 久保月さん 「香川県という土地が、次の世代につながっていくような面白い土地にしたい。おもっしょいことしたいやん。」

          日本の自分で「始めた」女たち#4 住野真紀子さん/後編 「自分で始めるっていうことは、自分で意見を言わないといけない、ということです」

          住野真紀子さん (アートディレクター・グラフィックデザイナー・イラストレーター) 前編はこちら ―― 住野真紀子さんプロフィール 香川・高松で「住野真紀子デザイン室」を主宰。 WEB制作会社、デザイン会社を経て、2012年に独立。デザインのみならず、企業のブランドコンセプトづくりやイラスト、空間デザイン(インスタレーション)など幅広くデザインやアート業務に携わる。 ―― 中村 同業者とのつながりって、住野さんにとっては重要ですか? 住野さん 同業者のつきあいはないから・

          日本の自分で「始めた」女たち#4 住野真紀子さん/後編 「自分で始めるっていうことは、自分で意見を言わないといけない、ということです」

          日本の自分で「始めた」女たち#4 住野真紀子さん/前編「クライアントさんの影武者になることが、デザイナーの一番大切な仕事」

          住野真紀子さん (アートディレクター・グラフィックデザイナー・イラストレーター) ―― 住野真紀子さんプロフィール 香川・高松で「住野真紀子デザイン室」を主宰。 WEB制作会社、デザイン会社を経て、2012年に独立。デザインのみならず、企業のブランドコンセプトづくりやイラスト、空間デザイン(インスタレーション)など幅広くデザインやアート業務に携わる。 ―― 私が知っている住野真紀子さんのこと このインタビューを住野さんにお願いし、公開前の第1回目の原稿を「こんな感

          日本の自分で「始めた」女たち#4 住野真紀子さん/前編「クライアントさんの影武者になることが、デザイナーの一番大切な仕事」

          日本の「自分で『始めた』女たち」#3河田智子さん(イベントプランナー・イベントディレクター)/後編

          「ひとり親方なので、こいつで大丈夫かと思われるときがある。 でもイベントって、会社の規模とか人数じゃないんですよね」後編(全2回連載) ※前編はこちら ーーー 河田智子さんプロフィール 大学卒業後、大阪で演劇や自主映画の興行のプロデュースの仕事に携わる。その後、故郷の香川県に戻り、イベント制作会社、広告代理店勤務を経て、2006年10月に個人事業主として「オフィスともまる」を立ち上げる。2016年1月に法人化し、社名を「株式会社クロコズ」に変更。手がけたイベントは、国際的な

          日本の「自分で『始めた』女たち」#3河田智子さん(イベントプランナー・イベントディレクター)/後編

          日本の「自分で『始めた』女たち」#3河田智子さん(イベントプランナー・イベントディレクター)/前編

          「コロナで、イベントの内容も、形も、変わってきました。自分の仕事の方向性を再考する時期だと思っています。」前編(全2回連載) ーーー 河田智子さんプロフィール 大学卒業後、大阪で演劇や自主映画の興行のプロデュースの仕事に携わる。その後、故郷の香川県に戻り、イベント制作会社、広告代理店勤務を経て、2006年10月に個人事業主として「オフィスともまる」を立ち上げる。2016年1月に法人化し、社名を「株式会社クロコズ」に変更。手がけたイベントは、国際的な音楽コンクールや、国や地方

          日本の「自分で『始めた』女たち」#3河田智子さん(イベントプランナー・イベントディレクター)/前編

          日本の『自分で「始めた」女たち』 #2 河合 宥さん (バレエ教室主宰)

          「成功はない気がする。成功したと思ってもそれは新しいスタートだから。」 ―― 河合宥さんプロフィール 小1で新体操、小2でバレエを始め、新体操の香川県代表選手にも選ばれる実力ながら、高2でバレエの道へ。イタリアのバレエコンクール出場をきっかけに、国内外のコンクールやオーディションに数多く挑戦し、N.Y.のバレエスクールに入学。帰国後、2017年にユースアメリカグランプリの日本予選シニア部門で、クラシックとコンテンポラリーの両方で1位になった。ドイツのドレスデン国立歌劇場バレエ

          日本の『自分で「始めた」女たち』 #2 河合 宥さん (バレエ教室主宰)

          日本の『自分で「始めた」女たち』 #1 森みどりさん(エステティシャン・香水プロデューサー)

          「とにかく一生懸命にやる。そんな自分が、いちばん自分らしい。」 ―― 森みどりさん プロフィール 20歳で銀行員からエステティシャンの世界へ。子育てしながら業界最大手の企業でトップセールスになり、全社のエステティシャンを指導するために全国を飛び回ったのち、37歳で独立。小さなマンションでベッド1台から始めたサロン「SENSE DOOR_」を、40坪の路面店、その後1軒家のサロンへと大きく成長させた。2020年にフレグランスの開発をはじめ、2021年にフレグランスブランドSE

          日本の『自分で「始めた」女たち』 #1 森みどりさん(エステティシャン・香水プロデューサー)

          勝手に始める、日本の『自分で「始めた」女たち』

          0.はじめに 『自分で「始めた」女たち』という本があります。100人以上の女性のクリエイターやメーカー、起業家など、自分で何かを始めた女性たちが写真とともに紹介されている本で、本国アメリカはもとより、日本でも息長く人気の本です。 そこにはリアルなビジネスの始め方、続けるためのアドバイス、落ち込んだ時の対処法、そしてあなたの成功とは?など、さまざまな質問に、それぞれの女性たちが答えています。 私はその本を読んで、大いに励まされたひとりです。同時に、大いにフラストレーショ

          勝手に始める、日本の『自分で「始めた」女たち』