雨と宝石の魔法使い 第八話 図書泥棒ー後編
校舎の外にでると、快晴だったはずなのに、強い雨が降っていた。露露ちゃんは傘も差さずに一直線に歩いている。
しかし、不思議と彼女は濡れていないように見える。僕は鞄を頭の上に乗っけて付いていく。
その先に、取り巻きに囲まれている龍ヶ崎先生を見た。
龍ヶ崎先生は取り巻きに向き直ると何か喋っている。そして、彼女たちに挨拶をすると走り出した。雨に濡れてしまうからだろう。
露露ちゃんは、それを追う。
ちょうど龍ヶ崎先生が一人になったとき、凄い速さで露露ちゃんは間合いを詰める。
僕