松本丈

福島県いわき市在住。震災後に地元いわき市にUターンして、建築、不動産、まちづくり周辺で…

松本丈

福島県いわき市在住。震災後に地元いわき市にUターンして、建築、不動産、まちづくり周辺で色々やってます。都市経営プロスクール3期生。 noteは、私個人の思想や意見を書いていますので、所属する団体にはクレーム入れないでね笑

最近の記事

【妄想企画】海竜博物館

※注 今回の話は、公民連携の企画案でもありますが、具体的な話なのでいわき市を知っている方だとイメージしやすいかと思います いわき市は、フタバスズキリュウという日本で最初の恐竜の骨の化石が出た地域だ。昔のドラえもんの映画「のび太と恐竜」のピースケのモデルのなったことでも知られている。厳密には陸上生物しか恐竜とは呼ばないようだが、フタバスズキリュウが出たことで、日本でも恐竜の骨が出るんだ!とその後の発掘や研究が盛り上がり、日本でも多くの恐竜化石が発掘されていったことは間違いない

    • 働く親のための失敗しない幼稚園の選び方

      お子さんがいる家庭では、 9月、10月と、そろそろ幼稚園選びをしている方もいらっしゃるかと思います。 私の娘は年長さんでもう卒業の年ですが、 本当はここが重要だったけど全然幼稚園選びのときには気にもしていなかった超重要な判断基準が、今ならわかるようになりました。 まあ、もう卒業なので、せめてこれから選ぶ方々に後悔のない幼稚園選びをして貰えたらと思い、いつもは街づくりのことばかり書いてますが、 今回は「働く親目線での幼稚園を選ぶ基準」を書いてみたいと思います。 誰もが初め

      • 「中心市街地アンケート」に寄せた私の意見

        いわき市がこんなアンケートをやってました。 「平地区中心市街地に関するアンケート」 平というのは、いわき駅前に広がる、いわき市の中心部で 城跡があったり、行政機能や、図書館や美術館などの文化施設なども集まる場所です。 まあ、そこの駅前は、よくある地方都市の中心市街地で、寂れっぷりが半端ない。再開発ビルなんかもつくったりはするけど、なかなか人が来たいと思える魅力をつくる所まではいきませんね。 今回は、そのアンケートの自由記述欄に書いた、私なりの中心市街地活性化のポイント

        • まちづくり市民会議での全力プレゼン

          昨年から公募枠での委員をしているまちづくり市民会議。 行政の施策に、あーだこーだ意見できるポジションです。 今年から、委員提案のプレゼンを試しにやってみたいということでお声かけ頂いたので、「聞いてもやらないなら時間の無駄だから受けないよ」と言ったのに、この場の発言は、市民の代表なのでそれなりに重く受け止めるというので、それならばと15分魂込めてお話してきました。 タイトルは、 「いわき市が“稼ぐ”公民連携を進めるために必要なこと」 大工町公園の改修に関わったときのトラブ

        【妄想企画】海竜博物館

          マーケットでまちを変えるという話

          福島県須賀川市の街中で、第70回という脅威の継続をしている噂のRojima(ロジマ)というマーケットイベントに行ってきました。 公式HPはこちら。 正直、想像以上の取り組みで、街中の空き地とかを使ってうまく回遊する仕組みを作っていて、ほんと素晴らしいなーと思いましたので、今回は、そのレポートです。 まずは、雰囲気を掴んでもらうために、イベント写真をいくつか貼ります。 私が、その辺りのイベントと一線を画してるなーと思ったのは、やりやすい広い一箇所の公園とかを借り切ってや

          マーケットでまちを変えるという話

          「中心市街地の活性化」や「まちを賑やかにする」とは何なのかについて

          今日は、まちづくり界隈ではよく言われる「中心市街地の活性化」と「まちを賑やかにする」ということについて考えていきたいと思います。 この2つの言葉は、まちづくり界隈で仕事をしていると、あたかも当たり前の共通認識のように、何の疑問を持たれず使われている場面によく遭遇します。 でも、何で「中心市街地は活性化」しないといけないんですかね? そもそも「活性化」って何をすることなんですかね? なんで「まちは賑やか」にしないといけないんですかね? そもそも「賑やか」ってどういう状態を

          「中心市街地の活性化」や「まちを賑やかにする」とは何なのかについて

          大工町公園改修の舞台裏 総括編

          9回にまでなった長編シリーズでしたが、いかがでしたでしょうか? 初回から読みたい方は、こちらからどうぞ↓ 10回目の今回は、総括編として、全編通しての反省や失敗の考察、評価などをしていきたいと思います。そうすることで、多くの人にとっての学びも深まるはずです。これでシリーズ最終回です。 私の誤算と失敗 ■私の誤算と失敗 その1 まずはichiについて。ichiは妻の想いをベースにした事業です。私は当初、物件のプロデュースや公園への展開を担当していたつもりでした。しかし、

          大工町公園改修の舞台裏 総括編

          大工町公園改修の舞台裏 その9

          電柱問題を契機に、無理のある仕組みはすべて変えようと決意した前回の続きです。一番大きい変更は、公園協議会は、私がトップで動かす組織にはしないというものでした。(理由は前回参照) 公園緑地課の反応 まずは、公園緑地課に話をしにいきます。誠心誠意今の状況や理由を伝えたつもりですが、彼らとしては、協議会設立のボトルネックになっていた電柱の移設を決めたので、すんなり協議会の設立をしたかったようですが、トップ候補の私が抜けるだけでなく、他にも色々と仕組みの大改造を申し出てきたのです

          大工町公園改修の舞台裏 その9

          大工町公園改修の舞台裏 その8

          長編となってしまった大工町公園の改修の記録も、いよいよ大詰めに入ってきます。 やはり起こった大問題 工事が進みながらでも変更可能な場所は、どんどん意見をぶつけていましたが、行政としては対応したくない、市民としても納得できないという部分が出てしまいました。それは、前の担当者のときには、邪魔にならない場所に移設すると言ってくれていたはずの公園内の「電柱」です。 移設予定になっていたはずが、工事がいくら進んでも移設する様子がないのです。 これは怪しいと担当者に確認すると、引

          大工町公園改修の舞台裏 その8

          大工町公園改修の舞台裏 その7

          揉めに揉めた市民サイドでの合意形成が無事に終わり、シンボルツリーを残し芝生広場があるワークショップ案が採用されることになった前回。今回からは、具体的な設計のときの話をしていきます。 デザイナー不在で設計する困難 大工町公園の設計には、市民側にも行政側にも建築家やランドスケープデザイナーなど、公園のデザインに長けたプロがいませんでした。我々市民としてはワークショップでこんな公園がほしいと案は出しましたが、それがそのまま実現する訳ではありません。行政には、市民の意見から出来る

          大工町公園改修の舞台裏 その7

          大工町公園改修の舞台裏 その6

          前回のつづきです。今回は、緑豊かで座る場所が沢山あるワークショップ案と、管理が面倒なものはすべて無くしてしまいたい区長案の全面対決となり、その落とし所をつける最後の会議の話です。反対派を事前に説得をして、会議の場ではスムーズな合意形成をしたいという目論見もうまくいかなかった前回。どうやったら地域の役員たちに納得してもらえるのでしょうか。 いざ最終決戦 その場にいるのは、大工町の区内会の役員全員。行政からは、意思決定者の公園緑地課から数人、公民連携の調整役の地域振興課から数

          大工町公園改修の舞台裏 その6

          大工町公園改修の舞台裏 その5

          さて、ワークショップでの市民の意見を元にした緑豊かでベンチの沢山あるワークショップ案と、管理が楽なように緑も座る場所も全てなくしてしまいたい地域の区長案が真っ向から対立することになった前回の続きです。ウルトラハードモードに突入です笑。 ちなみに、もはやワークショップも終わっていますから、私の動きはこの先全てボランティアですが、もう、そんなことは置いておいてやるしかない。(これもこの先問題になりますが、それはまた改めて・・) 迫るリミット 意思決定者の公園緑地課は、ワーク

          大工町公園改修の舞台裏 その5

          大工町公園改修の舞台裏 その4

          公園緑地課に任せていたら、残念ながらワークショップの意図を反映した設計案が出来そうもないので、もう自分たちでつくるしかない!となった前回の続きです。 ワークショップの意見を本当に反映した案を自分たちでつくる 3回目の最後のワークショップの開催も迫る中、若手で集まって議論して、ギリギリで完成したのが以下の設計案です。ワークショップ後にちゃんと行政に設計まで反映してもらうには、イラストと要望する仕様の詳細がセットになったものが必要だろうと、割と立派な設計提案書の体裁にしました

          大工町公園改修の舞台裏 その4

          大工町公園改修の舞台裏 その3

          役所内でもまだまだ浸透していない公民連携という手法に対して、あまり乗り気でない公園緑地課に対して、地域振興課という他部署が企画した公民連携のパイロット事業をつくろうという公募事業に採択してもらい、公園改修計画に横槍をねじ込むようなワークショップを開催できることになった前回からの続きです。 大工町公園の未来を考えるワークショップ ワークショップ本番は全3回。多くの地域住民の声を拾おうと何度も事前説明会も重ねました。時間的に参加できない方の意見も拾おうと、夜の座談会もやりまし

          大工町公園改修の舞台裏 その3

          大工町公園改修の舞台裏 その2

          公園を具体的に変えていく話の前に、どのようにして公園を変えていく流れにしていったのか、そのプロセスから話を始めたいと思います。しばしお付き合い下さい。 まちづくりの始動期 西村さんたちのワークショップ以降、1〜2年は、写真のようなイベントも何度もやりました。元々はものづくりが盛んなまちだったことを現代風にまちに生かそうということで「つくるまちだいくまち」とコンセプトをつくり、地域で活躍するクラフト作家さんに協力してもらい、参加型で来場者もものづくり体験ができるような内容で

          大工町公園改修の舞台裏 その2

          大工町公園改修の舞台裏 その1

          はじめに 私が2016年から6年ほど関わってきた大工町公園が遂に改修工事を終えたので、経緯や苦労話、実現できたことやできなかっこと、どうすればもっと良かったのかなどを振り返りつつ、今後のまちづくりついても考察していきたいと思います。 トップ画像にある今の大工町公園の出来上がった結果だけ見ると、シンボルツリーと芝生の緑が綺麗な小さな公園です。でも、仕組みは今までとは全然違う公園で、行政が初期整備費を出していますが、つくられた後は地元がお金を出したり利用料を稼ぎながら清掃や芝

          大工町公園改修の舞台裏 その1