記事一覧
日経平均株価が32000円台の往来、そしてオプションのポジションは?(2023/07/22)
日経平均株価は4月から6月まで狂ったように上昇して33700円程度で一旦の天井を打ったように見える。直近は32000円~33000円のレンジ相場だ。とは言っても1日の値幅は大きく乱高下ともいえる。急上昇の局面ではプットのポジションの設定した利益ゾーンからどんどん離れていく状況で、追っても追っても逃げられる蜃気楼状態だった。ここにきて日経平均株価は設定した8月限プットの利益ゾーンの中で動いてくれてお
もっとみる保有ポジションの判断材料としての数値(2023/06/25記)
日経平均株価は連日高騰を続け、なお高値圏にあるが、34000円には届かず、週末33000円を割り込んだ。いよいよ調整が始まったのか、あるいは知らぬ顔で33000円台に戻すのか。最近は一日の値幅が大きく乱高下とも言える値動きなのでどちらにどれだけ動いても不思議はない。VIは一度20を割り込んだが、週末再度20を超えてきた。
さて、今回はオプションの保有ポジションの状態を如何に把握するかということに
ミニオプション取引開始のオプション戦略への影響(2023/06/04記)
ミニオプション取引が新しくスタートした。すべての証券会社が取り扱ってはいないようだが、時間の問題で、そのうち多くの証券会社で取引できるようになるだろう。
これまでのオプション取引は倍率1000倍だった。これがミニオプション取引では100倍となり、証拠金、手数料は通常のオプション取引に対してミニオプション取引はすべて10分の1。証券会社によっては違っているかもしれないが、少なくとも自分のメインで取
6月限権利行使価格24750円プットの奇妙なこと(2023/06/01記)
6月限プットはSQまで1週間。権利行使価格24750円プットについては何度か記事で触れた。先回記事の時点ですでに「凄く高い」と、書いた。先週末で1円で買えるくらいで良い塩梅の権利行使価格の位置だ。ところが、実際は
26日(金)終値6円
29日(月) 終値4円
30日(火)終値2円
30日の終値2円というのは板で見ると1円の買いと2円の売りが対向している状態で、普通だとこれが少しの期間続いて1円
日経平均株価急上昇に伴い、オプション価格に起こったこと(2023/05/29)
日経平均株価の上限が続いている。こんなに簡単に上がるものかと思ってしまうほどだ。しかし、逆にいえば、少しづつ少しづつ上昇して皆がなるほどと思うように自然に高値を更新していくなんていうことはないのかもしれない。
先回の記事で日経平均株価の急上昇に伴い起こっていることを書いた。その後さらに上昇が続くことでさらに何が起こっているのか、私の観察したオプション価格の様相について書いてみる。
一番は、ファ
日経平均株価が急上昇(2023/05/19記)
日経平均株価が「狂ったように」上昇している。日経VIも20を超えた。通常、株価の上昇は日経VIの下落を意味する。それは、株価は普通、ゆるゆると上昇し、下落の時はスピードが速いということもある。しかし、今回のように異常なスピードで株価が上昇するとさすがにVIも上昇する。私のボラティリティの指標としている価格比も拡大している。この記事では、ボラティリティ上昇について、そのメカニズムについて考えてみたい
もっとみるミニ先物の買いポジション新規建て(2023/4/26記)
本日28400円でミニ先物1枚買い建てを行った。
5月限のオプションの保有ポジションはアットザマネーに一番近いのは28125円のプットの買いがある。SQ値が28125円以下であれば利益が生じる。SQ値がさらに下で着地すれば利益は増大してSQ値26125円で最大300万円の利益さらにSQ値が下であれば急速に利益を減らしていく。
昨日までの日経平均株価の値動きを見るとここ数か月のレンジ相場、小動き
5月限オプション保有ポジションの損益曲線(2023/04/22記)
上記が5月限保有ポジションの損益曲線だ。以前はSQ時における損益曲線のみ書いたが(それでは損益直線(笑))今回は1週間ごとの損益曲線を描いた。某証券会社のアプリで保有ポジションの日にちごとの日経平均株価による損益が調べられるのでそれを元にグラフにした。これはボラティリティが現在と同じという前提であろうと思われる。日経平均株価が明日1000円下落すればボラティリティが当然20は超えるだろうから、多分
もっとみる中盤の定石はジャンプ!(2023/04/11記)
基本となる新規ポジションの建て方を以前の記事で説明した。中盤を迎えて、ポジションの組み換えを行うのだが、そのときの定石ともいうべき内容についての説明をしたい。
まず、基本となる新規ポジションではコストゼロで内側プット買い1枚外側プット2枚売りだった。そのときの価格比が1000円でたとえば27000円のプット買い1枚26000円のプット売り2枚のポジションを建てたとしよう。このポジションを維持して
オプションの価格の並びは富士山かあるいは縄跳びか(2023/03/26記)
先週末、夜間取引では一時日経平均先物が急落した。急落といっても前日比300円程度で大きな数字ではない。(巷に急落とか暴落とかあまりに安易に使いすぎるのでそれは好ましくないと考えているのだが、ここは敢えてこの表現で)。一旦前日比100円弱の高値をつけた後に3時間程度で400円近い下落だったのでスピード的には結構速い。材料はどうもドイツ銀行らしい。金融システム不安が払拭されない中で市場はかなり敏感にな
もっとみる本日の新規建てポジション(2023/03/24)
本日5月限オプションのポジションを新規に建てた。25125円のプットを200円で1枚買い、24000円のプットを100円で2枚売りだ。基本となる新規ポジションの建て方だ。内側買い1枚、外側売り2枚、買い総額≒売り総額。
4月限ではなく、5月限なのは日経平均株価が先月のようにレンジの動きがしばらく続いていて、この動きがこのまま続くと4月限はゼロで終わることになるので次の月に視線が移ってきたというこ
証拠金の不思議(2023/03/21記)
オプション取引は証拠金取引である。しかし必要証拠金の計算はよくわからないのだ。証券会社が計算してその金額が表示されるのだが、計算方法はブラックボックスだ。聞けば教えてくれるのかもしれないが、聞いたことはない。複数の証券会社で取引していると、必要証拠金の違いが案外大きい。また、一方の証券会社で突然前日と比べて倍くらいになったことがあり、何が起こったのかと、もう一方の証券会社の必要証拠金を見ると前日と
もっとみる