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日だまりの詩

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自作の詩だけを集めています。 朗読もしています。
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記事一覧

【詩】似たもの同士

【詩】似たもの同士

自分と同じ匂いを感じる人をみつけた

最初はわからない

でもだんだんわかってくる

あっ、なんか似てるな…

私以外にもこんな人いるんだ…

ちょっと安心する

でも本当に自分と似ている人とは近づかないほうがいい

お互いの領分を守り、視界のすみっこにその存在を感じる

そのぐらいがちょうどいい

自分に似ている人とは向かい合わずに並走しているほうがいい

時々ちらっ、ちらっと横目で見て、存在を

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【詩】あなたとともに

【詩】あなたとともに

あなたとともに生きよう

あなたとともに歩こう

あなたとともに笑おう

あなたとともに泣こう

あなたになら見せられる

強い私も

弱い私も

私は見たい

私は感じたい

強いあなたも

弱いあなたも

あなたの存在は愛そのものだから

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📖日だまり一首📖
あなたとは 合わせ鏡の 間柄
あなたの姿 私そのもの

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【詩】足元を見てごらん

【詩】足元を見てごらん

いつもここではない

どこか遠くを見ているあなた

足元を見てごらん

あなたが遠くを見ているあいだに

変わってしまったものを見つけられる?

変わってしまったことに全く気がつかないなら

あなたは一体いつも何を見ているの?

あなたの足元であなたに心を傾けている人の存在に気がつかない

気がついていても、あの人は大丈夫だからと視線を遠くへ戻す

そういえば…とふっと思い立ち足元を見る

あれっ

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【詩】あなたはあなたのままで

【詩】あなたはあなたのままで

あなたはあなたのままでいい

あなたはあなたにしかなれない

あなたになれるのはあなただけ

あなたを丸ごと愛せるのはあなただけ

愛にはね、好きも嫌いもないんだよ

なんで?

愛の中にはね、全部が詰まっているからだよ

心が悲しいって泣いていてもね、愛は消えない

あなたの中の光と影

ひいきをしないで両方愛して

影をも愛することができたなら

あなたから重い鎖が外されて

自由に飛び立つこ

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【詩】ジグソーパズル

【詩】ジグソーパズル

もしもこの世界が一枚の大きなジグソーパズルだとしたら、どんな絵になるのだろう?

私はジグソーパズルのピースの一つ

私のまわりには、私のかたちにぴったりと合った別のピースたちが取り囲むように存在している

でも本物のジグソーパズルとは違うところが一つだけある

そこがこの世界の面白いところ

それは、それぞれのピースがころころとかたちや場所を変えるところ

かたちや場所が変わるから、絵の模様も変

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【詩】真偽

【詩】真偽

この世界は二元の世界

何でも対になっている

真と偽も対になっている

湧き上がる衝動は「真」

損得勘定は「偽」

「真」は真我に通ずる道 

「偽」は自我に溺れる道

真に通ずる道はいつも開かれている

二人羽織の「顔」と「腕」の役割は違う

私は「顔」

顔は顔の役に徹するのがいい

腕も私のものだと欲を出すと

熱い食べ物が頬にあたり火傷をする

「真」に腕の役割があることを思い出し

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【詩】待ち合わせ

【詩】待ち合わせ

約束の時間が近づく

約束の場所に向かう

この時を待っていた

でも約束の記憶は曖昧

挨拶を交わす

はじめまして

時は巡り

時計の針をちらっと見る

次はどこに行くんだっけ?

やはり記憶は曖昧で

流れるように移動する

全てスムーズに流れる

こわくない

大丈夫

流れをせき止めないで

待ち合わせの時と場所は

いくつもあるから大丈夫

だれのせいでもないよ

ありがとう

また

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【詩】石ころと花

【詩】石ころと花

「その辺に転がるただの石ころ」 

 と

「唯一無二の美しい花」

この2つに違いはあると思う?

石ころはダイヤの原石ではなく

磨いても磨かなくてもずっと同じ姿の石ころ

美しい花は元から美貌に恵まれていて

やっぱり磨いても磨かなくても美しい花

石ころと花

どちらも自らを否定も肯定もせず、そのまま存在しているだけだとしたら

どちらにも違いはないと思う

石ころでも花でも同じ

石ころ

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【詩】心の風邪

【詩】心の風邪

何かしていないと不安になる

自分を磨き続けていないと不安になる

それはもうすでに心の風邪をひきはじめているサイン

私はよく心の風邪をひく

頑張っている自分

努力している自分

誰かの見本になる自分

すごいと思われる自分

別にそんな自分にこだわる必要などないのに

気がつくと取り憑かれている

頑張りたくない

じゃあ頑張らなきゃいいじゃん

誰も頼んでいないし期待していないよ

期待

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【詩】一人っ子のあなたへ

【詩】一人っ子のあなたへ

あなたはお母さんがこの世に生み出した

たった一つだけの「命」

世間の常識に縛られて苦しんだこともある

「命」は物じゃない

飾りでもない

義務でもない 

純粋な望みだ

お母さんは自分の子どもはあなた一人だけがよかった

普通のお母さんと違って、成長すればするほどにあなた一人だけがいいと思った

心ない言葉を言われたこともある

その圧力が苦しくて、罪悪感を抱いた

母性が足りないのか…

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【詩】真綿の約束

【詩】真綿の約束

真綿はあたたかい

真綿は蚕が生み出す命の結晶

蚕の口から吐き出された美しい一本の絹糸で自身のからだを覆い、繭をつくる

本来の自然界には存在せずに、古来より人間に飼われてきた蚕

蚕は人間に守られながら美しい糸を生み出すために存在してきた

蚕と人間の命の契約

蚕は人間に豊かさをもたらしてくれた

私も蚕のようになれるだろうか

蚕は人間に守られているから安心して美しい糸を生み出せる

蚕の

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【詩】何度でも言うよ

【詩】何度でも言うよ

愛とは何か、自分の言葉ではまだ語れない

でもこれだけはわかる

愛とは変幻自在にかたちを変えるもの

見た目が美しく整っているものだけが愛ではない

愛は無限であり、懐がとんでもなく深いもの

だから、汚い言葉や暴言や暴力、目を背けたくなるような出来事の中にも愛は隠れているかもしれない

人知の及ばない世界がきっとある

私たちが愛について考えることができるように、見えない力がはたらいている

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【詩】あなたと私をつなぐ目

【詩】あなたと私をつなぐ目

私の意見は大切

あなたの意見も大切

でも、もしも二人の意見が食い違ってしまったらどうしようか

その時は、こうしたらどうかな?

私でもない、あなたでもない、第三の目になってみること

私はあなたに理解してもらいたい

あなたも私に理解してもらいたい

ついこのことを忘れて我を全面に出してしまうから傷だらけになってしまう

私が孤独を感じる時

それは、我を通したがっている自分に気づいた時

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