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最近の記事

株は心理戦

ご愛読の皆様 4月15日、22日の2週は筆者の海外視察のため、休刊とさせて頂きます

    • 株は心理戦(4月8日号)

      日経平均は3月21日の安値38,271円が底値目途か?  4月1日の週の東京株式市場は、寄り付きから引け値までの週足は1,654円の大幅マイナスで、ボラティリティの高い地合いだった。新年度に入った1日には、いきなり一時600円を超える下落で始まり、週末5日には一時千円安に迫る急落で、終値も3万9千円を割り込んで引けた。  今週の日経平均株価は、一目均衡表の雲の上限が38,600円処にあり、ここを意識した展開になることが予想される。昨年11月9日に一目均衡表の雲を突き抜け、

      • 株は心理戦(4月1日号)

        新年度入り相場がスタート! 相場を牽引するテーマは?  2023年度における最後の取引となった29日の株式市場は、日経平均株価が前日比201.37円高の40,369.44円で終了した。前年度末に比べ12,327.96円(44%)上昇し、上昇幅は過去最大を更新した。企業の経営改革や人工知能(AI)への期待感、更に賃金の上昇による経済の好循環でデフレ脱却への取り組みが評価された。コロナ禍後のリバウンドが大きかった2020年度に10,261.79円を上回り、TOPIXも上昇幅76

        • 株は心理戦(3月25日号)

          日米金融イベント終了し市場は好感 但し、上昇急で警戒感働く  日米の金融イベントを終え、日米共に安心感が広がり週後半は上昇志向を強め、それぞれ史上最高値を更新した。東京市場は先週4日間で2,180円上昇し、TOPIXは2,813.22ポイントまで上昇して、1989年12月18日に付けた史上最高値2,886.50ポイントに急接近している。今週の日経平均は、週半ばが権利付最終日となるため、配当取りを意識した銀行株や高配当などのバリュー株に資金が向かいやすく、TOPIXの史

          株は心理戦(3月18日号)

          日米の金融イベントの結果次第 懸念材料織り込みアク抜け待つ  3月7日、40,472.11円の最高値を付けていた後、調整色を強めていた日経平均は、本欄で既報通り半値押しに当たる38,271円で下げ止まり、3万8千円台で揉み合っている。15日に日銀は、マイナス金利解除に踏み切った場合でも、政府・日銀がデフレ脱却や2%の物価上昇目標を盛り込んだ共同声明を当面継続すると報じられた。日銀の大規模金融緩和策が大きな転換点を迎える中、共同声明の変更で金融市場に不測の事態が及ぶこと

          株は心理戦(3月18日号)

          株は心理戦(3月11日号)

          値幅なら半値押し、日柄なら「彼岸底」か? 日米共に金融政策決定を睨み静観か! 3月7日に日経平均株価は、40,472.11円の史上最高値を更新後に急落し、4万円を割り込み調整色を強めている。8日は90円高と小幅に反発したものの戻り売り圧力は強く、8日の大証ナイト終値では38,790円と3万9千割れを示唆。前号で指摘した通り「3月は押し目を待つ月」となりそうだ。 2月8日から1ヵ月間で約4千円の短期急騰をもたらし、夢の4万円相場を示現した日本市場は、いかにも急ピッチだけに調

          株は心理戦(3月11日号)

          株は心理戦(3月4日号)

          夢の日経平均4万円台は必至だが 心理的目標達成感はどう働くか? 日経平均株価は3月1日、39,990.23円を付け、あと10円で4万円というところまで上昇した。終値は39,910.82円で引けたが、日経平均が4万円の新時代を迎えたことに対し感慨深いものがある。更に、シカゴ日経平均先物は220円高の40,220円、大証ナイト終値でも190円高の40,190円と先物市場では先行して4万円相場はスタートしている。 但し、日経平均は2月8日に3万6千円から一気に上昇志向を強

          株は心理戦(3月4日号)

          株は心理戦(2月26日号)

          日経平均株価は最高値を更新し4万円視野 エヌビディア効果で半導体関連株押し上げ 22日の東京株式市場は、日経平均株価が1989年12月29日の大納会の終値である38,915円を抜き、836.52円高の39,098.68円で引け史上最高値を約34年ぶりに更新した。円安を背景に好調な企業業績と、賃金と物価上昇による経済の好循環、更にデフレ経済脱却への期待感が広がったことが要因だ。特に、2023年度の企業業績は過去最高水準となる見通しだ。 1990年以降、三重野日銀総裁(当時

          株は心理戦(2月26日号)

          株は心理戦(2月19日号)

          歓声と拍手なき株式市場に最高値更新の賑わい GDPは世界4位に後退、復活の狼煙となるか 日経平均株価は16日、取引時間中に38,865円まで上昇し、終値の最高値38,915円まであと50円に迫り、最高値が34年ぶりに手が届くところまで迫ってきた。終値は前日比329円高の38,487円と大幅に続伸し、連日バブル崩壊後の高値を更新して取引を終えた。日経平均は、1週間で1,239円(寄り引け値ベース)と大幅に上昇し、3万7千円台の滞留期間は僅か数日で、3万8千円台に駆け上がって

          株は心理戦(2月19日号)

          株は心理戦(2月13日号)

          米国株は3市場が最高値圏 日本株は34年ぶりに一時3万7千円台回復 2月9日の日経平均株価は一時37,287.88円を付け、バブル崩壊後の高値を33年11か月ぶりに上回った。1989年末、多くの市場関係者は「いよいよ4万円相場到来」と湧きかえるような大納会を迎えた記憶がある。しかし、大発会から一転して株価は急落し、日経225先物が連日のストップ安は悪夢を見ているようだった。それだけに3万7千円台回復は、筆者にとっても考え深いものがある。米国株式市場もNYダウ30種は最高値圏

          株は心理戦(2月13日号)

          株は心理戦(2月5日号)

          米国の利下げ観測後退も株式市場堅調 日本市場は決算発表が今週は約1200社でピーク 注目された米国1月の雇用統計は、非農業部門の雇用者数が前月比35万人増と市場予想の18万人を大幅に上回り、賃金もおよそ2年ぶりの上昇率を記録した。この統計を受け、利下げ観測が後退しドル指数が約7週間ぶりの高値を付けた。このことで当面はドル指数が強含むことが予想され、円/ドルは148円台まで上昇し、昨年11月28日以来の高値(148.80円)に迫るドル高となった。 米国株式市場は、利下げ観測

          株は心理戦(2月5日号)

          株は心理戦(1月29日号)

          名村造船所の相場研究 日経平均株価は、1月22日に36,984円まで上昇し3万7千円を目前に急落し、1月26日には3万6千円割れまで下げ短期調整局面に入った。今後の先高期待が強い日経平均はさておき、個別の銘柄について論じたい。それは、当欄で一貫注力している7014名村造船所だ。あくまで筆者の私見として。 名村造船所の株価は、2023年3月27日に308円の安値を付け反転し、じり高基調から同年5月12日には一千万株の大商いで上昇波動を強め、安値から約5倍増に相当する1,5

          株は心理戦(1月29日号)

          株は心理戦(1月22日号)

          日経平均株価は3万6千円台を値固めへ ハイテク、半導体関連に物色意欲高まる 先週末の米国株式市場は、AIの活用が企業収益を押し上げるという期待から、ハイテク株や半導体関連株への物色意欲が高まり、ダウ工業株30種平均とS&P500種が共に最高値を更新した。シカゴ日経平均先物市場でも36,300円で引け、日本市場の先高期待が高まる。特に、19日に発表されたミシガン大学消費者信頼感指数が大幅に改善し、10年債利回りが一時4.19%台へ急進し、ドル買いが強まり、ドル/円で148円

          株は心理戦(1月22日号)

          株は心理戦(1月15日号)

          33年11か月ぶりに3万5千円台回復! 先高期待膨らみ、4万円の声も 日経平均株価は、33年11ヵ月ぶりに3万5千円台を回復した。今年に入り、5日続伸で約2千2百円(終値ベース)上昇したが、多くの投資家の皆さんには3万5千円台回復に実感があるだろうか。13日の日経平均は、僅か551銘柄で527円高させた。値下がり数は60%を超える1058銘柄で、変動なしが48銘柄だった。この実感なき日経平均の3万5千円台回復は、指数貢献度の高い9983ファーストリテイリングなどの一部の銘柄

          株は心理戦(1月15日号)

          株は心理戦(1月9日号)

          波乱の大発会 辰年相場がスタート 令和5年、明けましておめでとうございます。 元旦早々、石川県能登地方で震度7の大地震が発生。翌日の2日には、羽田空港で被災地に支援物資を積んだ自衛隊機と日本航空機との接触事故が発生。目を覆うばかりの被災地の現状に、改めて地震国日本であることを思い知らされた。被災地の皆様には、謹んでお見舞い申し上げます。29年前の1995年の阪神大震災、そして2011年の東日本大震災と10数年周期で起きている自然災害に思いをいたし、心を痛める年初となった

          株は心理戦(1月9日号)

          株は心理戦(12月25日、1月4日合併号)

          バブル時の高値奪回の好機を見逃すな! 辰年相場は「宝船」に乗って! 年末の書店には、明年の株式相場のヒントが書棚に溢れている。過日、書店に足を運んでみると「新NISA」の文字が至る所に踊っていた。「新NISA」では、高配当の割安株を推奨する書籍、雑誌等が新たな投資家の取り込みにヒートアップしている。岸田首相は「資産所得倍増元年・貯蓄から投資」を謳い文句に、新NISAの新たな枠を増やし国民の家計金融資産1,800兆円の一部を投資へと目論む。そもそも「貯蓄から投資」は、政府の

          株は心理戦(12月25日、1月4日合併号)