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“青春”を「部活動」に捧げてきた皆さんへ。

毎年夏に、全国高等学校総合文化祭と言う別名「文化部の甲子園」とも呼ばれる高校生たちによる“全国大会”があります。

平田オリザさん原作・ももクロ主演の映画『幕が上がる』は、この大会の「演劇部門」をモデルに制作されました。

僕らは、愛知県代表・日本福祉大学付属高等学校 和太鼓部として「郷土芸能部門」に出場しました。

郷土芸能部門の場合、
受賞枠は「最優秀賞」一校「優秀賞」二校「優良賞」二校。

「最優秀賞」と「優秀賞」に選ばれた三校は、優秀校東京公演(国立劇場)に出場する権利を得ます。

毎年、この東京公演の出演枠を競うべく部活に命を掛けた高校生の全力の演奏が観られます。

高3の最後の全国大会。

僕らは、「優良賞」を勝ち取った。惜しくも、東京公演の出演枠は逃したが“全国三位”に選ばれた。

これ以上の喜びは無かった。

この時が、僕の人生が一番大きく変わった分岐点でした。

全国大会の会場は、毎年バラバラ。

僕の頃は、高1→三重、高2→宮崎、高3→福島…でした。

大会が開かれる地方への遠征は、強化練習、リハーサル、本番を兼ねた約1週間の合宿になります。

勿論、目的は全国大会ですが。

この1週間の間に、普段はあまり話さなかった後輩と急に距離が縮まったり。(場合によっては"恋愛"に発展したりもする。)

そうして仲間同士の「絆」を深め合い、同じ「夢」を目指し、その「思い出」を共有していました。

結論、「全国大会」から得られる一番の財産は「コミュニケーション」だった。

僕らは「和太鼓」と「全国大会」をツールに「青春」を謳歌していた。

やがて僕らも、一緒に全国大会の舞台に立ったライバル校の仲間たちも卒業し、

それぞれ進学したり、就職したり、地元のアマチュアチームに所属して太鼓を続けている者がいたり。

より和太鼓を極める者は、プロの道へ行きました。

鳥居 侑平(和太鼓『松村組』)

鶴見 龍馬(太鼓芸能集団『鼓童』)

小平 一誠(太鼓芸能集団『鼓童』)

太鼓の道で活躍しているOBは、他にも沢山います。

また卒業後、仮面ライダーに出演するアクション俳優を目指して上京し「激辛麻婆豆腐早食い対決」をしている者もいますw

(↓)

→視聴はコチラから是非(*^-^*)

全国大会に出場していた個性豊かなメンバーは、皆それぞれの道で「あの頃、頑張っていた自分」を糧に今も頑張っています。

僕らは、僕らにしかできない事をした。

あの日の、僕らにしかできない「演奏」をした。

僕らは、二度と同じ「演奏」をできないし、二度と同じ「時間」を繰り返す事はできない。

詰まる所、僕らの“青春”は「継続」と「巻き戻し」が効かないと言う制約(期限)があったからこそ「価値」のあるモノだったのかもしれません。

悲しいですが「思い出」を懐かしむことはできても、同じ「時間」を繰り返すことはできない。

「思い出」よりも輝いてる自分に出会うため、僕らの“挑戦”はまだまだ続きそうです。

そんな全国大会は、今年の夏も開催されるそうです!「郷土芸能部門」は8月8日から10日まで。

僕は出演しませんが(←当たり前だろw)、僕の母校である日本福祉大学付属高等学校 和太鼓部『楽鼓』が出ます!

和太鼓以外にも、全国各地に伝わる祭囃子、神楽、民謡、踊りなどの「伝承芸能」も観られます。

是非、魂のこもった高校生たちの舞台を観に行ってみて下さい\(^o^)/

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