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君のはじめての友達はだあれ?
「あの木は昔死んだ父より 再婚した母より ながいこと僕を見ている。そうして僕に優しい顔をしたり おこったり 語りかけたりするんだ」
(大島弓子『裏庭の柵をこえて』)
木でもいい。ぬいぐるみでもいい。タオルケットでもいい。石ころでも結構。犬は……どうだろう。僕は犬はダメだな。犬からはやっぱり、それなりにはっきりした、僕の外側の主張を感じてしまうよ。そういう意味じゃ、僕は犬って嫌いだな。猫はも
0515 障害 カメレオン 素粒子 DTCG Hikakin mania
5時起き。バイトへ行く。オフィスの清掃。9階の客は気難しいから気をつけてと通達。クレームを受けた木本さんの話によれば、9階に最も早く出勤する客は相当に神経質らしい。9階のゴミ回収を担当している木本さんは、小さな飴の袋が床に落ちているのを見逃した。大きなゴミ箱から一気に回収するものだから、そういう軽いゴミが見落とされるのはたまにある話だ。そうした些細な見落としがあるたび、最初に我々の仕事を目の当た
もっとみる0503 放火と炎に関するメモ
放火ってモチーフは頻繁に使われる。三島の金閣寺とか、中上の風俗街燃やすやつとか。ちょっと遠くなるけど、銀河鉄道の夜の蠍なんかは、ちょっと焼身願望っぽいね。フィクションにおける殺人や破壊というのは、何かを読ませるための象徴であって現実のそれとは少し勝手が違うわけだけれど、「何かに火をつけてしまいたい」という気持ちは紛れもなく現実と繋がっているし、現実にやってしまう人間もいる。建物に火をつければ、骨
もっとみるお前はメンヘラなんかじゃない
ちゃっかり生き延びた人間が嘘つきだと言うなら、お前こそが本当の世界の形を知っていると言うなら、
お前が必死で誰かに、己の苦痛の本物を証明している間に、俺はアニメを一つ見終える。
お前が見栄のために死ぬのは勝手だが、
だがもし、ただ自動的に死なねばならぬ時が、お前にやってきたなら。一緒に市役所に行ってやろう。手続きの方法は知らないが。一緒に警察署に行ってやろう。手続きの方法は知らないが。そ
4/30 「銀河美少年について」、「永遠について」
要するに俺は、銀河美少年になりたいと、心の中で、恥ずかしそうに、弱々しく、呟いてみるのですが、現実は、あまりに厳しい。単なる気の持ちように過ぎないと言ってしまうのは簡単だけど、いや本当に、簡単なことなんだけれど、なんもかんもだめです。
銀河美少年というのは、『STAR DRIVER 輝きのタクト』というアニメに出てくる設定です。ツナシ・タクトという子がいます。彼にはナツオという無鉄砲な友達がい