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震災から12年、息子が語ってくれたこと
震災から12年経ったある日、突然長男があの日おじいちゃんが夢の中で語ったことを教えてくれた。息子がこの話ができるようになるまでこんなにもかかるとは私も想像できなかった。
震災当時、私たち家族は元旦那、元旦那の両親、祖母、私と息子ふたりの7人で暮らしていた。いわゆる大家族だ。当日うちにいたのは私と長男、義父と義祖母の4人。義母は義父の薬をもらいに病院へ、元旦那は仕事先、次男は中学校にいた。海から3
実家が微妙なお化け屋敷だった話
私の実家は畑だった土地を購入した両親が建てた家で、お墓だったとか怖い事件があったなんて言う謂れは全くないはずの場所だった。
お金がなくて平家を建てた数年後、二階部分を二部屋増築した。私と姉は自分のやっと部屋が持てると喜んだものだった。今にして思えば実家の雰囲気が変わったのはその頃からだったかもしれない。
部屋が二つあるのだから、私と姉は当然ひとり一部屋ずつあてがってもらえると思っていたが、
やがて悲しき読書感想文
小学生が嫌う宿題トップ10というものがあったならおそらく上位にランキングするであろう読書感想文。私も毎年あらすじと感想を適当に織り交ぜながらのやっつけ仕事でなんとか乗り切っていた記憶がある。
ところがそんな適当やっつけ作文になぜか目をつけた先生がいた。これはその時の話だ。確か5年生の時だったと思う。担任から急に呼びとめられた。この担任(女性)元々は中学校の英語教師だったせいかやたらと厳しく、私は
私が海岸を歩くまでの物語・その1
日付が2月24日に変わった頃、私は一通のツイートを前に考え込んでいた。それは田中泰延さんが2月25日から27日にかけて、岩手県を訪ねるというものだった。
今まで首都圏や大阪で開催されたイベントを指をくわえて眺める事しかできなかった私に訪れた、貴重なチャンスだと思った。でも即決はできなかった。
実は私事で恐縮なのだが、21日にすでに有給を使って休んだばかりだったのだ。それもよりによってポケ