こうたろう0623

福岡県在住。ホームレスの方の(自立)支援を仕事にしています。メジャーリーグのニュースを…

こうたろう0623

福岡県在住。ホームレスの方の(自立)支援を仕事にしています。メジャーリーグのニュースを見るのが最近の楽しみです。ガイアの夜明けとかカンブリア宮殿なんかもよく見ています。

記事一覧

言われなくても、する

 今日、入居中のある方に提案をした  「〇〇をするために、△△を購入しませんか?」  「少々お金はかかりますけど、きっと便利になりますよ」  その方の顔がぱっと…

オープン・シェア革命

 「自分の技術を自分のものだけにしておくのはもったいない」  今日、日米通算200勝したダルビッシュ有投手のことば。  彼は、多彩な変化球を全部、惜しげもなく動…

仕事あっての日曜日

 うちはホームレス支援施設  ほとのどの人は、入所するときは無職  言ってみれば、毎日が日曜日  だけど、日曜日を満喫しているわけではない  将来が不安で  焦る…

クオリティよりもスピード

 仕事をするとき、心がけていること  なるべく迅速に応答すること  早くてクオリティも100%なら文句のつけようもないが  早いなら、クオリティが70%でもいいと…

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友達

 うちはホームレス支援施設だから、  身寄りのない方ばかりが生活している  病気がちの人が多い  入院すると、最低でも緊急連絡先  今でも身元保証人を求められる …

オンとオフ

 ちょっと疲れたなと感じたので、有給休暇を取得してお休みした。  と言っても、完全オフではない。    メンタルヘルス関連の情報を見ると、  オンとオフは完全に分け…

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大事にされている

 子どもにとって大切なこと  成長の過程でいろいろな体験をすること  知識やスキルも大切  でも、何よりも大切なのは  「大事にされている」  という実感ではなか…

10

分けても減らないもの

 不適切な養育を受けて苦労していたAさん。  高校に行きたかったのに、進学させてもらえなかった。  今、うちの施設に避難して生活している。  介護職員初任者研修…

11

「大丈夫ですか?」は言わない

 具合の悪そうな人に 「大丈夫ですか?」 とは聞かないようにしています。  「大丈夫ですか?」 と聞いて、  「大丈夫です」 と答えられたら、それで終わってしま…

反省はひとりでも出来るが、更生はひとりではできない

 「反省はひとりでも出来るが、更生はひとりではできない」  と言われる。  罪を犯した人が、  「あの時は、本当に申し訳なかった」  「もう犯罪は絶対にしません」…

おもてとうら

 ぼく、仕事が遅いんです   ゆっくり丁寧にされていますよ  ぼく、コミュニケーションが得意ではありません   穏やかな性格だから、安心できるな~  ぼく、勉強…

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肩書や権威は利用する

 「あの人、どうしてもうんと言ってくれないんです」  同意してくれないと困ることを、同意してくれない。  担当相談員からのそんな相談。  「では、ぼくから話して…

仕方なく来ている

 私が勤務するのは地方にあるホームレス支援施設。  入職したばかりの職員が、ある入居者についてあきれた感じでこんなことを言った。  「あの人、やる気がないんですよ…

オンライン 

 コロナ渦を経験してから、オンライン会議とか研修が増えました。  会場まで時間とお金をかけて行かなくてもいいので、かなり便利。  ただ、リアルな対面とオンラインは…

10

ランドセル

 子どもが小学校に進学するにあたって、ランドセルを購入した。  6年間も使用するのだから気に入ったものを、と選んだら、7万円もした。  7万円・・・。高い!  ぼく…

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人の声

 仕事が終わって公園に直行。  50分くらいウォーキング。  子どもたちの遊ぶ「声」が響く。  ぼくは結構、子どもたちの声が好き。  20年ちょっと前の訪問看護を…

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言われなくても、する

言われなくても、する

 今日、入居中のある方に提案をした
 「〇〇をするために、△△を購入しませんか?」
 「少々お金はかかりますけど、きっと便利になりますよ」

 その方の顔がぱっと明るくなったのが分かる
 「そんな手があったのか」
 という感じ

 「私のために考えてくれてありがとう」
 「私、それを買いたいです。嬉しい」
 と言われ、本当に嬉しそうだった

 利用者の訴えがあって、
 「それはダメです」とか

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オープン・シェア革命

オープン・シェア革命

 「自分の技術を自分のものだけにしておくのはもったいない」
 今日、日米通算200勝したダルビッシュ有投手のことば。

 彼は、多彩な変化球を全部、惜しげもなく動画で公開している。
 隠して自分のものだけにしたい、
 と思ってもおかしくない。

 公開することで、多くの選手が技術を学び、
 さらに進化した技術を学ぶという

 “成長の好循環”

 が生まれている、という。

 ダルビッシ

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仕事あっての日曜日

仕事あっての日曜日

 うちはホームレス支援施設
 ほとのどの人は、入所するときは無職
 言ってみれば、毎日が日曜日

 だけど、日曜日を満喫しているわけではない
 将来が不安で
 焦る気持ちもある

 「また就職できるのだろうか?」


 再就職を果たした人がしみじみ言った。

 「毎日が日曜日のときは、全然楽しくなかった」

 「だけど仕事をはじめて、日曜日が楽しみになった」

 「身体が元気なうちは、

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クオリティよりもスピード

クオリティよりもスピード

 仕事をするとき、心がけていること
 なるべく迅速に応答すること

 早くてクオリティも100%なら文句のつけようもないが
 早いなら、クオリティが70%でもいいと考えている

 待たせておいてクオリティが70%なら、やっぱり早い方いい
 締め切り間際に提出するのは好きではない
 
 早く応答したら、打合せの時間もあるから、
 「対話」するなかで、クオリティが高まる
 やっぱり、ここでも大事なのは

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友達

友達

 うちはホームレス支援施設だから、
 身寄りのない方ばかりが生活している

 病気がちの人が多い
 入院すると、最低でも緊急連絡先
 今でも身元保証人を求められる
 
 誰もサインしてくれる人がいないので
 「緊急連絡先になってください」
 とお願いされることは多い

 続柄をなんて書こうかなと考えた
 施設職員と入居者、というのもなんだから、
 「友人」
 と書いておいた。

 そうしたら

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オンとオフ

オンとオフ

 ちょっと疲れたなと感じたので、有給休暇を取得してお休みした。
 と言っても、完全オフではない。
 
 メンタルヘルス関連の情報を見ると、
 オンとオフは完全に分けたほうがいいみたいだけど。

 ぼくの場合、平日に1日休んだら、
 メールの受信トレイがパンパンになってしまう
 
 休み明けが大変だから、家でこなした方が気持ちが楽
 幸い(?)、マジックコネクトという優れモノで、
 在宅ワークがで

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大事にされている

大事にされている

 子どもにとって大切なこと
 成長の過程でいろいろな体験をすること
 知識やスキルも大切

 でも、何よりも大切なのは
 「大事にされている」
 という実感ではなかろうか、と考えた

 さて「大事にされている」とはどんな時に感じるのか?
 何かの節目で分かればいいのか?

 毎日、お花にお水をあげるようにしてみようと考え、
 毎朝、抱きしめて(ハグをして)、声をかけることにした

 朝、出

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分けても減らないもの

分けても減らないもの

 不適切な養育を受けて苦労していたAさん。
 高校に行きたかったのに、進学させてもらえなかった。
 今、うちの施設に避難して生活している。

 介護職員初任者研修を受講した。
 一度目の試験は不合格。
 今日、二回目の試験で見事合格!
 今から、介護のバイトをして経験を積む。
 そして、高卒認定の試験を頑張る予定。

 今日、担当の相談員と喜びを分かち合った。
 喜びは、分けたら減るどころか、

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「大丈夫ですか?」は言わない

「大丈夫ですか?」は言わない

 具合の悪そうな人に
「大丈夫ですか?」 とは聞かないようにしています。

 「大丈夫ですか?」 と聞いて、
 「大丈夫です」 と答えられたら、それで終わってしまいます。

 このようなときは、開かれた問い(オープンクエスチョン)がいいと思います。

 「体調はどうありますか?」 と聞くと、
 「少しだるいです」
 「熱っぽいです」
 などと答えれてくれて、様子が把握しやすいように思います。

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反省はひとりでも出来るが、更生はひとりではできない

反省はひとりでも出来るが、更生はひとりではできない

 「反省はひとりでも出来るが、更生はひとりではできない」
 と言われる。

 罪を犯した人が、
 「あの時は、本当に申し訳なかった」
 「もう犯罪は絶対にしません」
 と言っていたのに、また万引きした。

 そのとき、
 「裏切られた」
 「あれは嘘だったのか」
 と言われるのを聞いたことがある。

 でも、あのとき反省したのは、本当だったと思う。
 ただ、あの反省を持続させる環境がなかった

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おもてとうら

おもてとうら

 ぼく、仕事が遅いんです
  ゆっくり丁寧にされていますよ

 ぼく、コミュニケーションが得意ではありません
  穏やかな性格だから、安心できるな~

 ぼく、勉強はあまり得意ではありませんでした
  でも、絵はすごく上手だよ

 うちの施設に来る人は、大抵、自己評価が低い。
 長所と短所は表裏一体のことが多いし、
 いいところをきちんと伝えていきたいと思う。

肩書や権威は利用する

肩書や権威は利用する

 「あの人、どうしてもうんと言ってくれないんです」
 同意してくれないと困ることを、同意してくれない。
 担当相談員からのそんな相談。

 「では、ぼくから話してみようか」
 
 少し話したくらいで「うん」と言ってくれた。

 相談員は驚いて
 「なんで施設長が話をしたら、うんと言ってくれたのですか?」
 
 「肩書とか権威に弱い人はいるからね」
 「例えば担任の先生が言ってもダメだったのが、

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仕方なく来ている

仕方なく来ている

 私が勤務するのは地方にあるホームレス支援施設。
 入職したばかりの職員が、ある入居者についてあきれた感じでこんなことを言った。
 「あの人、やる気がないんですよね。ふぅ~」

 私。
 「それはそうですよ」
 「だって、ここに来たくて来てるんじゃないんですよ」
 「とうとうこんなところ(ホームレス支援施設)まで、来ちゃったよ」
 「ぼくも落ちぶれたなぁ~」
 「ああ、今からどうしよう」

 

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オンライン 

オンライン 

 コロナ渦を経験してから、オンライン会議とか研修が増えました。
 会場まで時間とお金をかけて行かなくてもいいので、かなり便利。
 ただ、リアルな対面とオンラインはちょっと違うなと感じています。

 まず、空気感というか雰囲気が掴みにくい。
 相槌を打つと混声するので、パソコンに向かってひとりしゃべることになりがち。
 視線があうことがない。
 相手が画面オフだったら、なおさら話しにくい。

 オン

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ランドセル

ランドセル

 子どもが小学校に進学するにあたって、ランドセルを購入した。
 6年間も使用するのだから気に入ったものを、と選んだら、7万円もした。
 7万円・・・。高い!
 ぼくのバックは1万円。

 今、ランドセルはクローゼットに眠っている。
 子どもが通うフリースクールには、制服もないし、決まった体操服もない。
 もちろん、バックはみんな好きなものを使っている。
 何にも支障はない。
 
 みんなが「同じ」

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人の声

人の声

 仕事が終わって公園に直行。
 50分くらいウォーキング。
 子どもたちの遊ぶ「声」が響く。
 ぼくは結構、子どもたちの声が好き。

 20年ちょっと前の訪問看護を思い出した。
 僕は精神科病院に勤めていて、訪問看護もさせてもらった。
 といっても、僕は看護師ではない。
 ソーシャルワーカー(精神保健福祉士)だ。
 訪問「看護」の何たるかは習ってない。

 ぼくの仕事は、「あいづち」を上手にう

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